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夜の街を駆ける、駆ける、駆ける。
このように急いでいる時こそ、車の免許を持っていない自分が恨めしくなる。
一宮
四ツ谷
走りながらスマホをしまうと、指定された場所に向かって走る2人。
一宮
四ツ谷
2人がある場所へと向かっている理由。
それは七星から送られてきたメールにあった。
――お前達の仲間は預かった。 無事に返して欲しくば、指定の場所まで来られたし。 なお、本日の日付が変わるまでに姿を現さなかった場合、彼女の無事は保証できない。
一宮
メールが届いたのが、午後9時を過ぎた頃。 そこから慌てて準備をして四ツ谷と合流したが、すでに時刻は午後10時半を回ろうとしていた。
指定された時間まで余裕があるとは言えない。 急がねば。
四ツ谷
四ツ谷
メールには画像が添付されており、椅子に縛りつけられた七星の姿が確認できた。
一宮
四ツ谷
四ツ谷
一宮
一宮
四ツ谷
事前に場所を調べてあるという四ツ谷を先頭に、合流した駅から駆けることしばらく。
2人は路地へと入る。
四ツ谷
繁華街の中にひっそりと看板をかかげる店。
CLUB レゾンデートル
店の前で立ち止まると、一宮と四ツ谷はアイコンタクトを交わしてから、半地下の入り口へと向かった。
四ツ谷
四ツ谷
一宮
四ツ谷
四ツ谷
一宮
四ツ谷
四ツ谷
一宮
四ツ谷
扉の前までたどり着くと、一宮が扉に手をかけた。
店内は静まり返っていた。
当然のように人の気配などなく、ひんやりと冷めたダンスホールが佇んでいた。
どうやら、すでに廃業となってしまったクラブホールのようだった。
四ツ谷
一宮
四ツ谷に返した一宮は、少し段差がつけられたところ――おそらくステージだったであろうところに、七星の姿があることに気づく。
パイプ椅子に座らされ、ロープでぐるぐる巻きに縛られている。
一宮
四ツ谷
四ツ谷と共に七星のところに駆け寄る。
七星
一宮達のことに気づいた七星は、力なく呟いた。
四ツ谷
とりあえずロープを解こうと四ツ谷が手を伸ばした時のことだった。
三富
ふと背後から野太いながらも、しかし女性のような口調で声をかけられた。
振り返ると、長身の男と、その背後には覆面を被った人影が数名分確認できる。
一宮
四ツ谷
三富
三富
三富
四ツ谷
一宮
一宮が睨みつけると、三富はなぜか嬉しそうな表情を見せる。
三富
三富
三富
三富
四ツ谷
四ツ谷
四ツ谷
三富
三富
三富
一宮
一宮
三富
三富
四ツ谷
三富
三富
三富が覆面の奴らに3人に向かって言う。
すると、覆面の奴らはどこかへ姿を消してしまった。
三富
三富
三富
三富
三富
三富
一宮
一宮
一宮
一宮
一宮
四ツ谷
三富
一宮
三富
三富
そう言うと、三富はどこかに姿を消す。
しばらくすると、重低音がやけに響くビートが店内を支配した。
三富
三富
三富がそう言いつつ七星のほうへと視線をやる。
一宮
一宮
三富
三富
三富
三富
七星
爆音に近い音楽の中、しかし七星の声がやけに通った。
三富
三富