☂︎*̣虹色シャボン❍｡

虹色シャボン

小学一年生の事───────

それから、私達は高校3年生になった。

私は、結也に恋をしていた。

……恋に落ちていた。

卒業して、離れ離れになっちゃうから、

ﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀﾊﾟﾀ……

そして、放課後となり────────

初耳なんだけど……

知らなかった……全然知らなかった…

私、結也の事好きなくせに、

なんも知らなかった。

私は、屋上を走って去った。

なんで？涙が止まらない……

この恋は、終わったはずなのに……

ふと、私は玄関のシャボン玉を見た。

私は、それを手に取り、公園に向かった。

私は、シャボン玉の蓋を開けた。

誰もいない公園に、綺麗な、小さいシャボン玉が浮かぶ。

私が力を込めたら、シャボン玉はどんどん大きくなって、離れる。

私は、その大きなシャボン玉が空に飛んで行き、

ぱちんって割れるのを見た。

この恋も、

空に消えてはじける。

虹色の、綺麗なシャボン玉の中には、

私の思いを沢山込める。

思いの込もった虹色シャボン、

空の彼方に行き、

私の想いを空いっぱいにはじけさせてね。

虹色シャボン[完]