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かつては愛した人の味

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かつては愛した人の味

1 - かつては愛した人の味

♥

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2020年09月11日

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あれ

ここは何処だっけ。

頭がズキズキと痛む。

此処は何処なのか確認しようと、立ち上がりかけた。

そこで 「ジャラッ…」と言う音が鳴った。

嫌な予感。

腕には手錠。

拓海

っ…!

青夏

拓海くん、おはよう。

青夏

起きるの、遅かったネ♡

拓海

お前は…!!

青夏

ふふふっ。

拓海

俺とお前は別れただろ?!

拓海

何でだよ…!

青夏

焦ってる拓海君も可愛い♡

拓海

何で俺をこんな目に会わすんだ…!

青夏

だってぇ…

青夏

拓海君が変な女の虜になっちゃってるからぁ…♡

拓海

はっ…!!

拓海

莉々!莉々は何処だ!!

青夏

んー、知らないな♡

拓海

殺したりしてないよな!!?

青夏

どうだろうね〜

拓海

くっ…!!

拓海

俺を殺しても、莉々だけには手を出さないでくれっ!!

拓海

お願い…だ

青夏

そんなに莉々ちゃんの事が好きなのかぁ…

青夏

じゃあさ、ここから出る方法を教えてあげる。

拓海

な、何だ?!

青夏

私と、夜の営みをする事。

青夏

そして、私の作った料理を少しも残さず食べるコト。

拓海

拓海

それで、俺も莉々も助かるか?

青夏

まぁね…

拓海

…じゃあやるよ。

嗚呼、最悪だ。

吐き気がしてくる。

青夏

拓海くん、積極的だね…♡

拓海

うるせぇ…

拓海

くそっ…!

青夏

妊娠させちゃう?♡

拓海

拓海

もう終わりにしようぜ…

青夏

じゃあご飯、食べる?

拓海

…おう。

俺の前に出されたのは

至って普通の食事

拓海

毒とか…

青夏

入ってないよ。

拓海

拓海

頂きます。

青夏

はい、あーん!♡

拓海

正直な所、不味かった。

でも、何か異常な物が入っているというわけでも無さそうだ。

青夏

デザートタイムだよ〜♡

拓海

は…?

拓海

おい、嘘だろ…?

そこには人の腕や目がたっぷりと置いてあった

拓海

これを食うのか、?

青夏

大丈夫だよぉ!♡

青夏

だって、拓海君の愛した人だから。

俺はその言葉の意味を一瞬で理解した

拓海

莉々…!!

拓海

嘘だろ…?!

拓海

嘘と言ってくれ…!!

青夏

美味しく食べてねぇ〜♡

愛する人の目は

美味しかった

拓海

美味じぃいい!!!

拓海

もっと、もっとぉお!!

青夏

拓海…くん?

青夏

目が美味しかったなら足も食べなよ!!

拓海

ああ!莉々の足の匂い!

拓海

莉々の足の味!!

拓海

最高だ!!!!

青夏

愛する人の味って最高だよねぇ♡

青夏

やつぱり拓海君とは気が合うなぁ♡

拓海

莉々の首!!

拓海

骨!!!

拓海

ああああ!!!

拓海

気持ちいい!!気持ちいい!!

青夏

拓海君、狂ってる姿も愛おしいよ♡

青夏

ああ、最高♡

2人

あははははははは!!!

2人の気高い声はどこまでも、どこまでも響いた

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