あれ
ここは何処だっけ。
頭がズキズキと痛む。
此処は何処なのか確認しようと、立ち上がりかけた。
そこで 「ジャラッ…」と言う音が鳴った。
嫌な予感。
腕には手錠。
拓海
っ…!
青夏
拓海くん、おはよう。
青夏
起きるの、遅かったネ♡
拓海
お前は…!!
青夏
ふふふっ。
拓海
俺とお前は別れただろ?!
拓海
何でだよ…!
青夏
焦ってる拓海君も可愛い♡
拓海
何で俺をこんな目に会わすんだ…!
青夏
だってぇ…
青夏
拓海君が変な女の虜になっちゃってるからぁ…♡
拓海
はっ…!!
拓海
莉々!莉々は何処だ!!
青夏
んー、知らないな♡
拓海
殺したりしてないよな!!?
青夏
どうだろうね〜
拓海
くっ…!!
拓海
俺を殺しても、莉々だけには手を出さないでくれっ!!
拓海
お願い…だ
青夏
そんなに莉々ちゃんの事が好きなのかぁ…
青夏
じゃあさ、ここから出る方法を教えてあげる。
拓海
な、何だ?!
青夏
私と、夜の営みをする事。
青夏
そして、私の作った料理を少しも残さず食べるコト。
拓海
…
拓海
それで、俺も莉々も助かるか?
青夏
まぁね…
拓海
…じゃあやるよ。
嗚呼、最悪だ。
吐き気がしてくる。
青夏
拓海くん、積極的だね…♡
拓海
うるせぇ…
拓海
くそっ…!
青夏
妊娠させちゃう?♡
拓海
…
拓海
もう終わりにしようぜ…
青夏
じゃあご飯、食べる?
拓海
…おう。
俺の前に出されたのは
至って普通の食事
拓海
毒とか…
青夏
入ってないよ。
拓海
…
拓海
頂きます。
青夏
はい、あーん!♡
拓海
…
正直な所、不味かった。
でも、何か異常な物が入っているというわけでも無さそうだ。
青夏
デザートタイムだよ〜♡
拓海
は…?
拓海
おい、嘘だろ…?
そこには人の腕や目がたっぷりと置いてあった
拓海
これを食うのか、?
青夏
大丈夫だよぉ!♡
青夏
だって、拓海君の愛した人だから。
俺はその言葉の意味を一瞬で理解した
拓海
莉々…!!
拓海
嘘だろ…?!
拓海
嘘と言ってくれ…!!
青夏
美味しく食べてねぇ〜♡
愛する人の目は
美味しかった
拓海
美味じぃいい!!!
拓海
もっと、もっとぉお!!
青夏
拓海…くん?
青夏
目が美味しかったなら足も食べなよ!!
拓海
ああ!莉々の足の匂い!
拓海
莉々の足の味!!
拓海
最高だ!!!!
青夏
愛する人の味って最高だよねぇ♡
青夏
やつぱり拓海君とは気が合うなぁ♡
拓海
莉々の首!!
拓海
骨!!!
拓海
ああああ!!!
拓海
気持ちいい!!気持ちいい!!
青夏
拓海君、狂ってる姿も愛おしいよ♡
青夏
ああ、最高♡
2人
あははははははは!!!
2人の気高い声はどこまでも、どこまでも響いた