テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

[我々だ短編]私の"いつも"に色が着く

第1話 - [我々だ短編]私の"いつも"に色が着く

343

2020年08月04日

#短編

#我々だ

雨音

ｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘ

カチャッ

いつもと同じ時間に起きて

次の〜

2番線の電車は〜

8時〜

2分発〜

△△行きです

いつもと同じ電車に乗り

ガタンゴトン

次は〜

××大学まえ〜

お出口は〜

左側です

いつもと同じ駅で降りる

いつもと同じ道を通り

＿＿＿ってことがあってさー！

やばwww

いつもと同じ大学に通う

ガラッ

いつもと同じ時間に

いつもと同じ教室に入り

いつもと同じ席に着く

毎日毎日全て同じ＿＿＿

では無い

毎日心理学の授業なのに

ガラッ

おはようございます！

○○

おはようございます...

毎日先生が違う

元気ないですね...

大丈夫ですか？

今日はエーミール先生

○○

大丈夫です。

エーミール

良かったです！

エーミール

じゃあ始めますよ！

エーミール

おっと！時間ですね。

エーミール

今日は終わりにしましょう！

○○

ありがとうございました。

やっぱりだめだ

授業が頭に入らない

どうしても疑問に思ってしまう

何人か先生がいるのは普通かもしれない

でも、心理学の生徒は

この大学では

私1人だけ

なのに先生は

9人

エーミール先生ショッピ先生コネシマ先生ロボロ先生鬱先生ゾム先生グルッペン先生シャオロン先生チーノ先生

しかもグルッペン先生はこの大学の理事長

理事長が先生をするなんてありえない

でも、この9人には共通点がある

それは

私と年が1.2歳しか変わらないこと

そしていつもと同じ場所で昼ご飯を食べ

他の分野の授業を受ける

心理学以外は先生は1人

また同じ道を通って

次の〜

電車は〜

17時〜

48分発〜

□□行きです

いつもと同じ時間に電車に乗る

ガチャッ

○○

ただいま〜

お母さん

おかえり！

○○

(..)φカキカキ

いつもと同じように課題をこなし

お母さん

ご飯よ〜

○○

はーい！

○○

いただきます。

いつもと同じようにご飯を食べる

○○

ごちそうさまでした。

お母さん

はーい

部屋に戻り、

寝る準備をする

心理学の時以外、変わったことはない。

だからどうしても気になる。

なぜ先生があんなにいるのか。

理事長が先生をやっているのか。

でも、ずっと気になっていたら授業に集中できない。

だから聞く

なんとしてでも、明日の担当の先生に

そう決意し、寝むりに着いた

よし。今日こそ！

ガラッ

誰だろ？

○○

おはようございます。

ショッピ先生...

ショッピ

どうしたんですか？

ショッピ

始めますよ？

あんまり話したことないな...

○○

あの...

ショッピ

はい？

○○

なぜ生徒は1人だけなのに、先生が9人もいるんですか？

ショッピ

ﾌﾌｯw

ショッピ

そうですね...

ショッピ

きっといつか分かりますよ。

○○

...え？

ショッピ

なんて言われても困りますよね。

ショッピ

俺から言えることは2つ。

ショッピ

まず、俺とチーノ先生の年齢は23歳。

ショッピ

他の人は24歳。

ショッピ

そしてあなたは22歳。

ショッピ

2つ目は、この大学の理事長はグルッペンさんです。

ショッピ

あとは他の皆さんに聞いて見てください。

○○

ありがとうございます！

ショッピ

っ//

ショッピ

役に立てて良かったです。

ショッピ

では、時間がなくなってしまうので、授業始めましょうか。

○○

はい。

ショッピ

今日は終わりですね。

○○

ありがとうございました。

~夜~

○○

結局先生が言ってたのなんだったんだろう？

○○

ていうかショッピ先生とチーノ先生23歳だったんだ...

○○

1個上じゃん...

○○

あと、あれか。なんかグルッペン先生は、かなりの変わり者で、大変だから補佐としてトントンって人がいるって聞いた事ある...

○○

でも、結局わかんないや...

○○

明日の先生にも聞いてみよ。

~次の日~

ガラッ

チーっス！

おっ！○○！

ゾム先生か...

ゾム

今日も可愛ええな！

○○

...ん？

○○

ええっ！？

○○

どういうことですか？

ゾム

あっやべw

ゾム

あー、そうそう！

ゾム

ショッピくんから聞いたんやけど、

ゾム

あれやろ？なんで先生が沢山いるか聞きたいんやろ？

ゾム

俺からも1つ教えてやるで！

ゾム

実はな...

ゾム

エーミールとショッピくん以外、心理学の先生やないんよ！

ゾム

もちろん俺も！

ゾム

ってことを踏まえて考えてくれよな！

ゾム

(まあもうわかってると思うけどw)

ゾム

じゃあ授業やるで！

ゾム

はい、今日はおわり！

ゾム

じゃあな！

○○

はい。さようなら！

ゾム先生が私のことを可愛いなんて言ったこともあって、この一連のことを相談するために親友とご飯を食べることにした。

親友もここの大学だが、学科が違うこともあり、あって話すのは数年ぶりだ。

なので、久しぶりのいつもと違う動きだ。

○○

(まだかな？)

○○

あっ！

親友

○○ー！

○○

久しぶりだね。

親友

ほんと！何年ぶりだろ？

親友

で、相談があるんでしょ？

○○

そうなんだ...

親友

なるほどね〜w

○○

なんで笑ってるの？

親友

あ、やっぱり知らない？

○○

なんのこと？

親友

あの先生たち、○○が好きなんだよ？w

○○

え!?

親友

入学してすぐ、○○を見て、みんな一目惚れしちゃったらしくてさ、

親友

心理学受けるって知って、

親友

○○の担当したい！って言って、グルッペン先生にお願いしに行ったんだって。

親友

そしたらグルッペン先生も一目惚れしちゃって、心理学の先生9人になったんだってw

親友

補佐のトントンさん？大変だろうね。

○○

私のことが好き？

親友

○○中高でも、めっちゃモテてたけど、気づいてないでしょ？

親友

いいなー！私も彼氏欲しいな...

○○

あっ！そろそろ時間だ！

○○

今日はありがとう！

親友

どういたしまして。また今度食べに行こうね！

○○

うん！じゃあ。

その日から、いつもの日常に、変化が出てきた。

少し服装や髪型を変えてみたり、

先生たちと雑談をしたり、

先生が考えていることを想像したり、

私はどの先生が気になってるのか考えたり、

透明だった私の日常に、色が着いてきた気がした。

END

この作品はいかがでしたか？

343

2件

えへへ読んだ← こういうの好きよしあ

雨音

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

[我々だ短編]私の"いつも"に色が着く

第1話 - [我々だ短編]私の"いつも"に色が着く

作者の他の作品すべて見る

#短編の新着小説
一覧

関連するタグ

[我々だ短編]私の"いつも"に色が着く

第1話 - [我々だ短編]私の"いつも"に色が着く

作者の他の作品すべて見る

#短編の新着小説一覧

関連するタグ

#短編の新着小説
一覧