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秋斗
秋斗
墓石は 目を離すたびに近付いている
このままでは不味い
秋斗
がががががが
考えを巡らせるうちに 墓石はすぐそこにきた
秋斗
秋斗
秋斗
俺は放ったらかしにされていた 工具箱を手にとる
中には 様々な工具が雑多に入っていた
そこにあったもので いま最も必要としていたもの
秋斗
俺は固く柄を握りしめて
窓外に映る古めかしい墓石をにらんだ
秋斗
秋斗
秋斗
堂々と目を瞑った
不快な引きずる音はどんどん近づく
20メートルもないか
ががががががが
目を開けた
秋斗
10センチもないほど前にいた
もう少し目を開けるのが遅れていたら…
秋斗
秋斗
俺はハンマーを振り下ろした
ミシッ
固くて少しヒビが入るだけだ
秋斗
接近されるのを恐れて 瞬きが来る前に少し距離を取る
そこで瞬きをすると また鼻先に墓はあった
秋斗
秋斗
激昂して何度も振り下ろした
ヒビは次第に大きくなり 角から墓は欠けていく
その度に 俺は聞こえるはずもない悲鳴を聞いた
秋斗
秋斗
秋斗
渾身の一撃だった
墓はそこが核であったかのように ボロボロとすべて崩れた
あっけなく、恐怖は消えた
秋斗
秋斗
その時だった
秋斗
何かに足を掴まれた
転んだ拍子に視界にそれは映る
ただ、虚ろで濁った目
完全に腐った皮膚
それなのに抵抗もできないほど 足を掴む力は強烈だった
秋斗
腐った怪物は声を出した
これで おなじこと してやる
ゆっく り と くるし んでから
しね
怪物は さきほど俺が手にしていたハンマーを握り
俺の足めがけて振り下ろした
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