テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

もみじのような君と子猫  #2

一覧ページ

「もみじのような君と子猫  #2」のメインビジュアル

もみじのような君と子猫 #2

1 - もみじのような君と子猫 #2

♥

110

2018年11月17日

シェアするシェアする
報告する

ガサッ…

ゴソッ…

誰かが僕に近づいてくる。

男の人

へへぇぇ

男の人

子猫だあ(^q^)

男の人

家で飼ってあげよう(¬ω¬)

やだ。

また捨てられるんだ。

大きくなったら。

怖い。

シャッ…

男の人

うわあ!

男の人

こっ、こいつ…

男の人

死ね!

行ってくれた…

初めて爪で引っかいちゃった。

今まではご主人様が

引っかいたら、ダメって言ってた。

でも、たくましく生きないと。

その後、僕はいろんな人に拾われようとされた。

僕はその度ご主人様との約束を破って

人を引っかいた。

何日がたっただろうか。

今までは誰かがご飯を置いてくれた。

最近は、誰にでも引っかくからだろうか。

ご飯がない。

そろそろ限界だ。

また、人が近づいてきた。

だれ…なの?

二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─

うん?子猫か。

二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─

誰が、捨てたんだ?

二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─

可哀想に。

その人は、この秋にとってもぴったりだった。

見れば見るほど見とれてしまう目。

肩の少し下まである緩やかな髪。

もみじの色の透き通った着物。

僕から見たらとても大きくて怖いけど

優しい手。

僕はこの人なら一緒に生きられる。

そう思った。

しかし、疑問がふと頭をよぎった。

なぜ、着物?

周りの風景もガラッと変わっていた。

二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─

未来から来たような美しい猫だ。

その人は僕を優しく抱き上げて

どこかへ連れていった。

子猫

茶色い和風の家に来た。

間取りがしっかりしていて

全て木で出来ていた。

ひっそりとした家の中には、

饅頭や、栗、抹茶が置かれていた。

二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─

もうすぐ、戦争が始まる。

二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─

お前はここで隠れてなさい。

その人は、僕の鼻に自分の鼻を

くっつけた。

二ノ瀬 拓真 ─ニノセ タクマ─

いい子にしてるんだよ。

子猫

僕も思わず、鼻をくっつけた。

僕から見た、ご主人様は、

ギラギラと光っていた鋭いものを持って

僕から去っていった。

そういえば、戦争…?

戦争って昔の事じゃないの?

僕は、無事にご主人様が

帰ってくることをひそかに願った。

♥50で続き。

この作品はいかがでしたか?

110

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚