ワンク 前回+α 天馬家、神代家両親改造
類
はぁ……、
類
やっぱりどこを探してもないなぁ
前の僕についてのことが、全くない。
家中を探し回っても、収穫はゼロ。
彼のように偶然日記が本棚にあった、なんてことはなくて──
類
……うん?
類
あそこ、なにか光ったような…
((なにか指輪のようなものが机の裏に落ちていた))
類
これは、…うーん、あんまり関係なさそうだな((ぽい、とそこら辺に捨て))
類
はーぁ、なにか面白くなる手がかりとかないのかなあ
どうして両親は前の僕に関すること全てを捨てたのか。
恐らく、前の僕が相当なことを起こしてしまい新しい僕として生かそうとしたのだろう。
──彼はきっと、僕がとんでもないトラウマになるようなことをしたから、同じように新しい彼として生かすつもりだったはず。
それが偶然出会ってしまい、仲良くなってしまい焦っている?
((ドアの外から両親が喧嘩しているのか、2人が怒っている声が聞こえる))
類
………
類
…嫌な予感はするけど、行くべきだろうな
リビングで喧嘩しているのか…
なら丁度いい、盗み聞きしてしまおう
類
…((ゆっくり、音を立てないように階段を下り))
類母
──だから!!またあの子が天馬さんに何かしたらどうするつもりなの!??
類父
それを無くすための記憶除去だろう!?あの子の前に関することは全部捨てたから思い出すことなんて有り得ない!!
類
( ──あぁ、やはり記憶は消されていて、僕が彼に酷いことをしたのは確かなようだね )
類母
でも天馬さんのところが処理しきれてなかったらどうするのよ!?
類父
ない、お互い確認したじゃないか
類母
でも!!!
類父
言い訳ばかりしないでくれ…そりゃあ、できるなら今すぐ引越ししたかった。
類父
けどお金や諸々全てが足りない上に時間がかかるんだ
類父
もう、我慢しててくれ…
類母
………
類母
わかった、また事件が起きてからじゃ遅いんだからね
類母
もう知らないわ…
類
………
僕のせいで、あんなに両親を悩ませてる
というか仲を悪化させてしまっている
もう、司くんとは関わらない方がいいのかな。けどあの子は僕の大事で大切で大好きな友達だ。
あの子以外に仲のいい子なんていない。独りじゃない楽しさを知ってからまたひとりぼっちになるなんて、絶対に嫌。
……けれど
司
る、類……?突然こんなところに連れてくるなんて、何が──
類
突然ごめんね、どうしても伝えたいことがあるんだ
司
……あの事か?
類
あぁ、
類
昨日両親の会話、というか喧嘩を盗み聞きしてね
類
ほぼほぼは僕の予想なのだけれど…
類
僕が君に、君がトラウマになったレベルの酷いことをして
類
お互いまともな生活ができなくなったから記憶を消して一からやり直すことにした。
司
……へっ、え、!??
類
けど偶然出会ってしまって、お互いの両親が困惑してる、みたいなところかな
類
喧嘩で判明したのは記憶が消されたこと、僕が司くんに酷いことをしたことだよ
司
でも、そう考えると…
司
かなり辻褄があっているな
類
あとは、
司
これを確実にそうだと思えるものがあれば
類
……いいんだけどねぇ
司
そう簡単には見つからないよな…
司
あぁ、そうだ!!
司
類の家は全く証拠?が残ってないんだろう?
司
オレのところ、もしかしたら結構あるのかもしれない
類
えっ
司
昨日、部屋を探したら写真や手紙が出てきてな
司
探せばもっともっとありそうで、協力して欲しいんだ
類
うーーん…
類
協力したいのは山々なんだけれど
類
ご両親はどう思うんだい、僕が家にいたら
司
それは問題ない!親は夜まで帰ってこないし、妹も部活や練習で遅くなると言っていたから
司
探すくらいの時間は、ある…はず
類
それなら行ってみようかな
司
よしっ!じゃあ早速今日でいいよな!?
類
気が早いねえ…大丈夫だよ
司
ふふん、記憶が戻ってから初めて友達を家に招く……!!((かなり上機嫌そうに))
司
遊ぶことはあったけど、家には招かなかったからな!
類
へぇ、僕も友達の家にお邪魔させてもらうのは記憶が戻ってから初めてだよ♪((明らか楽しみそうに))
司
今から放課後が楽しみだっ!
ー 司の部屋 ー
類
……わあ、綺麗な部屋だね
司
む、そうか?これでもちらかってる方なんだが、…あぁ、お前は整理整頓苦手だと言っていたな
類
嫌だなあ、ちゃんと歩くスペースくらいはある…はずだよ
司
怪しいな…
司
この問題が解決したら絶対片付けに行くからな!!
類
はあい♪
司
何故楽しそうに……って、じゃない!!!
司
ほら、一緒に探すぞ!!
類
あぁ、そうだったね…
類
……ん?
司
?その指輪がどうか、
類
これ、僕も色違いで持ってる
司
……え?
類
お揃いで持ってたのかな?
司
そうかもしれんな…
司
今度出かけたりする時一緒に付けないか!?
類
ふふ、いいねぇ!友達って感じがする!
司
…((無意識に自分の薬指に嵌めて))
類
……え?どうして薬指に、
司
──はっ!?い、いやその、癖で!!((すぐさま外し))
類
別に大丈夫だよ、そんなに慌てなくても((くすっと微笑み))
司
でもなんだか、……
類
?
司
…
司
なんでもない!
類
えぇ、そこまで言うなら教えておくれよ
司
いやだ!!!
類
…これは、
司
っあ…!!
類
今日だけでかなりの情報が集まったんじゃないかな?
司
うむっ…いい調子だな!!
類
ていうか、親ぐるみで僕達仲が良かったなんて…
司
相当だな、…なのにどうして酷いことを?
類
わからない…司くんの日記には僕も日記を書いてたみたいなこと書いてあったよね
類
それがあればよかったんだけど
司
残念ながら多分捨てられてしまったよな
類
あぁ…まあ一縷の望みにかけて僕も探してみるよ
司
オレもなにか大きな手がかりが見つかったらすぐに連絡する!!
類
うん、よろしくね──
──ガチャッ
司
──え?
類
──えっ
司母
……類、くん…?
司
か、母さん!!
司
今日突如類と遊ぶことになってな、類がちょっと花粉症みたいで、外で遊ぶと可哀想だから家に……!!
司母
……そ、そうだったのね!
類
お邪魔してます。
類
……あの、僕、名前言ったことありましたっけ…?
司母
あ、ああ……ううん!司からよく話を聞いてたのよ!
司母
司と仲良くしてくれてありがとうね、地元の中学とは違う高校に通ってるから、お友達が出来るか心配だったから
司母
類くんがお友達になってくれてよかったわ!
類
こちらこそ、司くんと友達になれて毎日楽しいです((微笑み))
司母
あ、、つ、司をよろしく頼むわね……
司
……
類
…ええ
司
まずいことになったな
類
まさかの調査1日目から詰み…
司
ど、どうしよう……!?
類
でもお母様、僕に多分嫌悪感抱いてるよね
司
うう…何とか今思い出せんのか!?
類
そんな無茶言わないでおくれよ……。
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