中山 須美子
(私は夢見ていた。)
中山 須美子
(いつの日か…私に友達が出来る日を…。)
中山 須美子
(私はよく、夢を見る。)
ー今日は転入生を紹介します。ー
ーあ、あの子…知ってる。ー
ー須美子ちゃん、久しぶりだね。ー
中山 須美子
(なんてことは起こらないだろう…。)
中山 須美子
(実際、いじめられているのに、そんなところを見られたくない。)
先生
今日は、転入生を紹介します。
先生
では、入ってきてください。
加藤 七美
…はい。
加藤 七美
(…男の先生だ。)
加藤 七美
(黒板に書く私の名前も力強い…。)
先生
自己紹介してくれ。
加藤 七美
あっ…はい…。
加藤 七美
私は、加藤 七美です。
加藤 七美
よろしくお願いします…。
先生
はい、ありがとう。
先生
では…
数時間たち、休み時間になった。
高橋 久美
ねえ加藤さん!
東條 友梨
七美ちゃん…?
坂木 美玲
加藤さーん!
加藤 七美
…何?
高橋 久美
今日空いてる?
加藤 七美
えっ?今日?
東條 友梨
ライン交換したいからさ!
坂木 美玲
…まあとにかく、今日遊べる?
加藤 七美
習い事はないから…大丈夫だよ。
高橋 久美
良かった。
坂木 美玲
ありがとう!
東條 友梨
ここの小学校に集合ね!
加藤 七美
…うん。
加藤 七美
分かった。行くよ。
高橋 久美
ふふ…ありがとう。
その夜
中山 須美子
ななみん、覚えてる?
加藤 七美
えっ?
加藤 七美
…スミちゃん…。
中山 須美子
おんなじクラスだったね。
加藤 七美
え!うそでしょ!
加藤 七美
全然気付かなかったよ!
中山 須美子
いやー…もうさ、ななみんが来るなんて嬉しすぎるよ!
加藤 七美
アタシもだよ!
加藤 七美
今どこ?
中山 須美子
ん?
中山 須美子
家だよ。
加藤 七美
アタシね、東公園に来てる。
加藤 七美
久美ちゃんたちとラインしてるの。
中山 須美子
なるほどね。
加藤 七美
早速ラインきた。
高橋 久美
七美!!
加藤 七美
はい?
高橋 久美
ちょっと今どこにいんのよ!
加藤 七美
えー?
加藤 七美
トイレの前だよ。
高橋 久美
オッケー。
高橋 久美
今行く。
加藤 七美
う…うん。
現実
坂木 美玲
ねえねえ、隠れおにごしない?
東條 友梨
賛成!
高橋 久美
いいよー!
加藤 七美
(ここは…賛成しとかなきゃヤバいよね…。)
加藤 七美
いいよ。
坂木 美玲
それで、みんなせっかくスマホ持ってるんだから新ルール!
高橋 久美
なになに?
坂木 美玲
鬼になった人はラインで情報を共有出来る!
加藤 七美
了解。
東條 友梨
オッケー
高橋 久美
いいね!オッケーだよ。
高橋 久美
鬼決めよ!
東條 友梨
2人ね!
加藤 七美
うん!
加藤 七美
最初はグー
坂木 美玲
ジャンケンポーイ!
高橋 久美
あ、負けた。
坂木 美玲
私も負けたー!
加藤 七美
じゃあ、アタシと…?
高橋 久美
えーっ!
高橋 久美
アタシだって!
坂木 美玲
どこの時代遅れだよっ!
加藤 七美
え…。
加藤 七美
加藤 七美
あーっ!
加藤 七美
スミちゃん!
中山 須美子
あっ、えー!
中山 須美子
どしたの?
加藤 七美
…いいから一緒に来て!
中山 須美子
う…うん!
タッタッタッタ…
つづく
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