瀬戸あかひ
今日すごく楽しかった!
橘ことは
そうね
橘ことは
より一層4人の仲も深まった気がする
蘇枋隼飛
そうだね
蘇枋隼飛
桜くんはどうだった?
桜遥
まあ悪くはなかったな
橘ことは
なによその言い方笑
橘ことは
素直に楽しかったって言いなさいよ
桜遥
別に伝え方はなんだっていいだろ…
橘ことは
あらやばいわ
橘ことは
もうそろそろ電車の時間
蘇枋隼飛
俺もだ
橘ことは
桜とあかひはあっち方向よね
瀬戸あかひ
うん!
蘇枋くんとことはちゃん、私と桜くんは家の方向が反対
橘ことは
じゃ!また学校でね!
瀬戸あかひ
うん!ありがとう2人とも!
えっということは私と桜さんは2人きり…
瀬戸あかひ
ってあれ!?
桜さんいないんですけどー!?!?
瀬戸あかひ
(嫌われた…?)
桜遥
おい
瀬戸あかひ
!
差し出してくれたのはアイス
桜遥
さっきは悪かったな
瀬戸あかひ
…え…さっきのってことはちゃんが怒ってたやつの?
桜遥
ん
瀬戸あかひ
そんな…ありがとう
桜遥
俺らの電車まだ時間あるからいいだろ
瀬戸あかひ
そうだね!
桜遥
つーかなんでサッカー部のマネージャーやろうと思ったんだよ
瀬戸あかひ
えっと…元々こういう性格だからなにかに挑戦したいなって…。
瀬戸あかひ
ことはちゃんにも色々相談して、やってみないとわからないこともたくさんあるからって
瀬戸あかひ
わかったから
桜遥
…そーかよ
瀬戸あかひ
逆になんで桜さんはサッカー部に入ったの?
瀬戸あかひ
梅宮先輩から、入学が決まってすぐ入ってくれたって聞いたよ
桜遥
俺はそんな大した理由じゃねえ
瀬戸あかひ
…
桜遥
…家に帰りたくねえだけだ
瀬戸あかひ
帰りたくない…?
桜遥
親が嫌いだから
なにか聞いてはいけない気がした
瀬戸あかひ
ごめん
桜遥
気にしてねーよ
桜遥
俺がおま……瀬戸に話したいと思ったから
名前呼んでくれた…!!
名字だけど…
桜遥
家に帰りたくねえから朝練、夜まで練習がある部活を選んだ
桜遥
まあ冬は時間短縮されるけどな
桜遥
これからもマネージャーの瀬戸も大変になるぞ
瀬戸あかひ
桜さんがいるなら頑張れるよ!
桜遥
は、はあ!?/
瀬戸あかひ
え、あそういう意味じゃなくて!
瀬戸あかひ
その…私が見てきた中で、桜さんが1番部活に熱心だなって思ってたから!!
桜遥
努力すんのは当たり前だろうが……/
桜遥
俺よりすげえやつはいる
桜遥
杏西だって、2年3年の奴らだってそうだろ
桜さんは意外と自己肯定感が低かった
食べ終えたアイスのカップを見つめる桜さんは、どこか切なそうな顔をしていた