ぬいぬい
続き書いていくよー
ぬいぬい
獅子頭連の2人に捕まり泣き出してしまった桜くん
ぬいぬい
それは過去のことが原因らしくて
ぬいぬい
一体桜くんにどんな過去があったのか
ぬいぬい
っていうお話
ぬいぬい
レッツゴー!
桜遥
う"ぅ"…グズッ…
兎耳山丁子
えっと…ごめんね?
十亀条
ここじゃなんだし俺たちの根城おいで?
桜遥
え?
十亀条
さすがに放っておけないしさ
桜遥
…そうやって優しくして俺を襲おうと思ってんだろ
兎耳山丁子
今は信じられないと思うけど
兎耳山丁子
そんなことしない…なんか訳があるなら話してよ
十亀条
とりあえず根城においで?
獅子頭連の根城です!
兎耳山丁子
ただいま~
十亀条
戻ったよ~
佐狐浩太
お帰りなさ……誰ですか?その人は
兎耳山丁子
あ!さこっちゃん
兎耳山丁子
さっきシマの境で会ったんだ~
十亀条
俺とちょーじの番候補
桜遥
ちげぇし!
佐狐浩太
??
桜遥
俺は…桜遥…この2人に連れてこられた
佐狐浩太
なんで?
桜遥
……………
佐狐浩太
俺は佐狐といいます…俺はβだからこの2人よりは安心できると思いますよ
兎耳山丁子
桜なんだけど、なんか訳ありっぽいからさ
十亀条
放っておけないから連れてきちゃった
桜遥
なぁ…聞いてくれるか?俺の過去のこと…
俺がΩだってわかってから俺の周りの人間は皆変わっていった
両親に捨てられてクラスの奴らは皆俺を見下して嘲笑うようになった
なぁアイツってΩらしいぜ
男のΩって可哀想だよな
桜遥
(俺だって…好きでΩに生まれた訳じゃない…)
なぁ、Ωって女と同じなんだよな?
じゃあ、ヤったら子どもできるんじゃねぇ?
桜遥
(嫌だ…嫌だ…嫌だ!)
桜遥
(俺がなにしたって言うんだよ…!)
MOB
おい、止めろよ…遥が嫌がってるだろ!
げっ、またアイツだ…
桜遥
(こんな俺にも…優しくしてくれるやつがいるのか)
MOB
これからは何かあれば俺に言えよ?
それから俺はソイツと一緒にいることが多くなった
けどある日
俺をΩだってバカにしたやつに捕まってーー
桜遥
は、離せよっ!
MOB
ははっ…無様だな
MOB
お前はΩだから俺らの言いなりになってればいいんだよ
桜遥
(助けて…くれるんじゃねぇのかよ…)
もう誰も信じられねぇ…
喧嘩では弱いくせに……
なんで……なんで……
桜遥
俺には…誰もいねぇんだよ…
桜遥
ただΩってだけでなんで…こんな思いしないといけねぇんだよ!
桜遥
だから1人でどうにかしてきた…
桜遥
親友だって言ってきたやつもソイツらの仲間だった
桜遥
だからΩだって隠してたんだけど…
佐狐浩太
そんな奴ら気にしないでいいと思いますけど…
桜遥
は?
佐狐浩太
だって…性別なんて自分で決められないから仕方ないじゃないですか
佐狐浩太
桜は桜なんですから!
佐狐浩太
俺は…桜を本気で守ってあげたい
佐狐浩太
そういう奴らから守ってあげたいです
十亀条
それは俺も同感だな~
十亀条
そりゃ、人を信じるの難しくなるよね
兎耳山丁子
そんなことがあったなんて知らずごめんね?
佐狐浩太
信じるのは難しいかもしれません
佐狐浩太
けれど少しずつでいいから
佐狐浩太
俺たちを信じてください
佐狐浩太
なんなら俺はあんたの騎士(ナイト)にだってなりますよ
桜遥
(この真剣な顔…)
桜遥
(さっきの2人と同じだ…)
桜遥
(俺は……こいつらを信じてもいいのか?)
桜遥
まだ…信じるのは怖いけど…
桜遥
でも…話とか…聞いてくれたから…
桜遥
知り合いからなら…始めてやってもいいけど///
兎耳山丁子
本当に!?
十亀条
じゃ、よろしくね、桜
佐狐浩太
助けが必要になったら呼んでください
桜遥
(俺に仲間なんてできないって思ってた)
桜遥
(けれどコイツらは最初は信頼できるかわからなかったけど)
桜遥
(俺の話を笑ったりすることなく真剣に聞いてくれて)
桜遥
(根はいい奴らなんだって思った…)
次回 信じる
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話がごちゃごちゃでごめんなさい