ぬいぬい
6話だよ!
ぬいぬい
獅子頭連の彼らを信じてみようと考え始めた桜くん
ぬいぬい
小さいが確実に1歩踏み出し始めた彼は梅宮さんたちにも歩み寄ることにしたようで
ぬいぬい
っていうお話だよ!
ぬいぬい
レッツゴー!
桜遥
………
桜遥
(俺、決めつけてたのかも…)
桜遥
(仲間なんかできるわけねぇって)
桜遥
(皆、俺を受け入れてくれた…)
桜遥
(少しは…信じてみても……)
桜~!!
桜遥
っっ!
桜遥
う、めみ、や……
梅宮一
よかった…無事で…
梅宮一
(桜を強く抱き締める
桜遥
ごめん…心配かけちまって…
梅宮一
本当だよ、アホが……
梅宮一
獅子頭連の境のこと話さなかった俺も悪いけど……
梅宮一
お前に何かあったんじゃねぇかって心配しただろうが
桜遥
ねぇ…梅宮…
梅宮一
ん?
桜遥
(ぎこちなく梅宮の背中に手を回す
桜遥
梅宮にとって…俺って必要なの?
梅宮一
……桜、何かあったか?
桜遥
答えてよ…
梅宮一
…必要に決まってるだろ
梅宮一
大事な弟なんだから…
梅宮一
家族が必要ないわけないだろ?
桜遥
いきなりいなくなっなりしない?
梅宮一
しねぇよ
桜遥
俺を突き放したりもしない?
梅宮一
しない
桜遥
俺を…見捨てたりしない?
桜遥
俺…お前のこと信じてもいいのか?
梅宮一
おう
梅宮一
少しずつでいいから
梅宮一
何かあればお兄ちゃんに相談しなさい
梅宮一
(そっと桜の髪の毛を撫でる
桜遥
(こんなに人が温かいって知ったの初めてだ)
桜遥
(俺の近くの人は皆温かい)
桜遥
(人間ってこんなに温かいものだったんだな)
桜遥
(梅宮の胸に顔を埋める
梅宮一
(桜…お前の過去がどうであれ俺は構わない)
梅宮一
(お前のことになると何故か平常心でいられなくなる…)
梅宮一
(俺は…お前を離したくないって思っちまう)
梅宮一
(こんな気持ち初めてなんだよ…)
梅宮一
(正体がわかるまでは…側にいさせてほしい…)
梅宮一
桜、帰ろう
桜遥
うん…
桜遥
もう夕方か…
梅宮一
よしっ!ことはのとこ行くか!
梅宮一
桜、オムライス食わないで行っちまったから
桜遥
そ、それは悪かったな…
桜遥
ていうか怒ってねぇの?
桜遥
俺、勝手にいなくなって…
梅宮一
ん?別に怒んねぇよ?
桜遥
悪いことしたのに?
桜遥
なんで怒らねぇの?おかしくね?
梅宮一
おかしいか?
桜遥
悪いことしたら怒るだろ、普通…
梅宮一
だって桜は悪いことしたわけじゃねぇだろ?
桜遥
え?
梅宮一
あのな…
梅宮一
怒るっていうのは…信頼してるからだと思う
桜遥
怒ることが信頼?
梅宮一
あのな…怒るには2種類あるんだ
梅宮一
叱るべきものと叱っても仕方ないもの
桜遥
??
梅宮一
俺が怒るときは決まってる
"叱ってその行動が直るときだ"
桜遥
行動が直るとき?
梅宮一
つまりは子供のしょうもないいたずらを注意するでしょ?
梅宮一
子どもは学習してそれをやめるだろ?
梅宮一
それは信頼とは違うが…
梅宮一
信じるの1歩と同じなんだよ
梅宮一
今回の桜の行動は怒ったって直らないだろ
梅宮一
なにも知らなかった頃には戻れないだろ?
桜遥
うん……
梅宮一
だから怒らないの
梅宮一
方向音痴のやつを桜は毎回怒るか?
梅宮一
忘れ物したやつを毎回桜は怒るのか?
桜遥
……呆れはするけど
桜遥
怒らないと思う…
桜遥
だってどっちも仕方ないことだし…
桜遥
……っ
梅宮一
そういうことだ
梅宮一
意図があって踏み込んだなら怒るけど
梅宮一
知らないで入っちゃったのは仕方ないことだ
梅宮一
間違いは誰にだってある
桜遥
……そうか
梅宮一
わかったならことはの店まで走るぞ!
桜遥
ちょっ、引っ張んなよ!
次回 恐怖再び
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