あの日からずっと…

気がつけば 先生を抱きしめていた

先生は俺の腕を掴んだ

先生は俺の顔を見て必死に否定した

先生の 俺の腕を掴む力が強まった

俺は先生に強く訴えた 先生に対する抑えられない気持ちを 先生にぶつけた

先生の手が震えていた

先生の目には 涙がうっすら浮かんでいた

俺はこの時 自分がどれだけ先生に対して 最低な事をしたのかやっと理解した

先生はカバンを持って その場を急いで去っていった

俺は先生の背中を ただ見つめることしか出来なかった

校外学習以来 先生と話をすることは無かった

先生は目を合わせる事はなく 部活でも話すことがなかった