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コメント
2件
このお話が凄く面白いです!速く10話がみたいです!☺️
湿った空気の中で、ほんのり鉄の匂いがした
重く閉ざされた檻の前で、私は足を止める
アンディ
それでも、私は扉に手をかけた
アリス
軋む音と立てながら、檻が開く
中は思っていたよりは広かったが、光はほとんど届かない
アンディ
アンディが影の中から現れた
いつものように穏やかな顔をしていたが、その目はどこか疲れているように見えた
アリス
アンディ
アリス
アンディ
アリス
アンディ
アンディはそのことについて、一度も否定をしなかった
アリス
アンディ
アリス
アンディ
アンディ
アンディ
アンディ
その言葉は、静かで重みがあるが、あまりにも真っ直ぐだった
私の胸が締め付けられる
アンディ
アリス
アンディ
アンディ
その言葉に、私は何も言えなくなった
アンディ
アリス
私は反射的に言うが、言葉に詰まってしまう
アリス
アンディ
その言葉は、このフリークショーに滞在する誰もが、今まで言わなかったものだった
セリーナは壊れることを肯定し、グレンは「壊れてもいいよ」と言った
ジョーダンは壊れたい気持ちを引き出し、エリザベスとグレイスは分裂を突きつけた
それでも、
アンディ
アリス
アンディ
その言葉は、双子が言ったことと似ているのに、全然違った
アンディ
アンディ
アンディ
その言葉は、初めての「救い」だった
アンディ
アリス
アンディ
その瞬間、檻の中で「何か」が軋んだ
アンディ
アリス
アンディ
その瞬間、骨が鳴るような音が響き、アンディの背中が僅かに歪む
腕が膨らみ、まるで皮膚が裂けるように広がる
アンディ
その叫び声で、思わず私は後退りした
目の前で、「それ」が始まっていた
さっきまで人間だったものが、別のものへと変わっていく
それでも、その目だけは、必死に抑えていた
怖いけど優しい
その矛盾に、息が詰まる
アンディ
掠れたその声が、アンディの最後の「人間の声」だった
アリス
私は檻の外へ飛び出したが、もう後ろを振り返らなかった
一度でも振り返ると、二度と戻れなくなるような気がしたから
その日の夜、私は初めて思った
アリス
でも、それと同時に「ここにいたい」という気持ちも消えることはなかった