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“アオ”が似合う君

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“アオ”が似合う君

17 - 第17話 行き止まり

♥

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2022年05月17日

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莉羽

こんにちは!

莉羽

莉羽です!

莉羽

“アオ”が似合う君

莉羽

第17話 行き止まり

莉羽

早速本編へどうぞ!

これはnmmnです ご本人様とは関係ありません

苦手な方は見ないでください

君が家にきてちょうど1週間が経った金曜日の事

俺たちは保険室にいた

ガラガラッ

ころん

失礼しました

さとみ

失礼しましたー

さとみ

良かったな、無事に治って

ころん

うん!

ころん

さとみくんのおかげだよ、ありがとうニコッ

さとみ

俺はなんもしてねぇよニコッ

俺たちは保健室に行って、君の捻挫の具合を見てもらいに行っていた

さとみ

じゃあさ、週明けの体育は一緒にできるよな?

ころん

うん!

ころん

できると思うよ

さとみ

よっしゃっ!

さとみ

早くころんと一緒にバスケやりたかったんだよなぁ...

ころん

ふふっ....僕もさとみくんとしたいなって思ってたニコッ

さとみ

......../

ころん

さとみ....くん...?

さとみ

え?あ、あぁ、なんでもないよニコッ

ころん

.....?

不思議そうに首を傾げながらも、教室に向かって隣を歩く君を見て思う

さとみ

(.......そんなこと言われたらさ...)

さとみ

(照れるし.....嬉しいに決まってんじゃんか.....////)

ここ最近特に思う

俺はどこまでも君に惚れてるんだな、と

君と一緒に暮らしていると、時々理性が切れそうで

本当に心臓に悪い

でも必死に耐えていた

君と一緒に暮らすのは、君を守るため

それ以上の意味なんてない

それに

君にとって俺は“親友”

それ以上の関係を望んではいけない

君を困らせるだけだから

でもたまに、君の優しさに、君への好意に、

甘えそうになってしまう

ダメだと分かっていても、君と“親友以上”になりたいと

そう、望んでしまっている自分がいて

正直俺はずっと行き場のない気持ちを抱えていた

それでも今は

これ以上望んじゃいけない

それが許されるのは

ちゃんと君を救ってから

せめて、高校卒業までの2年間

君をちゃんと守ってから

改めて君にちゃんと気持ちを伝えようと思う

そう心に決めていた

なのに

さとみ

(........耐えられる気がしねぇ...///)

そんなことを考えていたときだった

先生

お!いたいた!

先生

青柳!深山!

保健室の廊下の先から、担任の先生が小走りで向かってきた

さとみ

先生?なんすか?

先生

ちょうど良かった、二人と話したいことがあってな

先生

ちょっと空き教室に来てくれないか?

先生

俺はあとから行くから、先に行って待っててくれ!

先生はそう言い残して、職員室に入っていった

俺たちはわけも分からず、1度教室に荷物を取りに行ってから、空き教室に向かった

ころん

話したいことってなんだろ.....

さとみ

ん.....俺たちなんかしたっけ

ころん

何もしてないと思うけど.....

さとみ

だよなぁ....

さとみ

俺はともかく、ころんは何もしてないよな......

ころん

うーん.......

ガラガラッ

先生

お!すまんすまん、待たせたな

ころん

いえっ、大丈夫ですっ.....

君は少し緊張したような表情で、わざわざそう答える

君は優等生だから、放課後呼び出されるなんて経験がないだのろう

あいにく俺は慣れてしまっているから、早く帰りたい一心で、真面目な君とは正反対の態度をとる

さとみ

で、話ってなんすか?

さとみ

わざわざここでしなくても.....

先生

.........まぁ、一旦2人ともここに座りなさい

先生は俺の問いかけに答えず、椅子に座るように促す

その声色がどこか深刻そうで、思わず俺も少し体を強ばらせた

俺達が座ったのを確認すると、先生は重い口を開いた

先生

単刀直入に聞くぞ?

さとみ

.....はい

ころん

.......はい

そういうと先生は、君の方に向き直って言った

先生

青柳、お前.....

先生

家出してるな....?

ころん

え.........

君は驚いたような表情で固まっている

すると今度は俺に向き直って言った

先生

深山.....

先生

お前の家で一緒に暮らしているんだろ?

さとみ

なんで......それを.....

先生

........実は

先生

2人が毎日深山の家に入っていくのを見てな

先生

それに、青柳のお父さんから、学校に電話があった

ころん

っ.........!

先生

それで、家出して深山の家で暮らしているんだと思ってな

先生

..........その様子だと、事実だな?

さとみ

っ.........

学校にバレてしまった上に、君の父親が電話をしたとなると

きっと君は家に返される

やっぱり、所詮は高校生だ

限界があることは薄々分かっていた

悔しくて、そんな自分が情けなくて

俯いて歯を食いしばった

先生

......なぁ、青柳

先生

なんで家出なんかしたんだ.....?

ころん

っ......それは.....

君は俯いて言葉を詰まらせた

その目からは今にも涙が溢れそうだった

どうしようか、迷っていた時だった

先生

........まぁ、無理に聞こうとは思わない

ころん

え.....?

先生

家庭の事情なんだから、ただの教師が口出しできることではないだろ

先生

でもな、

先生

悩みがあるなら、言っていいんだぞ?

ころん

.....!

先生は、君に優しく語りかける

先生

俺に言いづらいなら、ほかの先生でも良い

先生

みんなお前の味方だから、辛い時は頼っていいんだぞ?

ころん

先......生........

君が不安そうに俺の方を見た

信じていいかな

そう言ってるような気がして、俺は静かに頷いた

ころん

っ......先生......僕っ....

君がそう言いかけた時だった

ガラガラッ

突然教室のドアが空いた

驚いて振り返ると、見たことのない、ガタイのいい男が立っていた

さとみ

(誰だ.....?)

さとみ

(こんな先生いたっけ......)

そう思ったその時だった

ガタッ....

ころん

なん......で......

君が立ち上がって、後退りしている

その顔は酷く怯えていた

嫌な予感がする

そう思った時、先生が口を開いた

先生

青柳さん...!?いらしてたんですか!

青柳秀治

突然すみません、息子の件で少し話したくて

さとみ

青柳........息......子........?

その言葉を聞いて絶望した

先生

すみません、職員室にいなくて....

先生

ちょうどその件につい話してたところでして....

青柳秀治

いえいえ、突然来たのは私の方なので

青柳秀治

でもちょうど良かったですね

青柳秀治

私も息子と.....

青柳秀治

ころんと、話がしたかったので

そう言うと君の父親は、俺たちを見て、 貼り付けたような笑顔を見せた

“アオ”が似合う君

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コメント

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ユーザー

初コメ失礼します! この物語本当に大好きです!こんなに素晴らしい物語を、思いつく主さんも素晴らしいです!!続きを書くのも、頑張ってください!

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