BL集

_設定_ ・学パロ ・全員同い年 ・1組:なかむ、スマイル ・2組:シャークん、きんとき ・3組:ぶるーく、きりやん ・なかむ×きりやん （受け×攻め）

ピピピ ピピピ... ピピピ ピピピ...

いつものように起きて 支度を始める。

今日は珍しく いつもより早めに支度が終わった。

早めに来すぎたせいか、 俺以外に生徒は来ていなかった。

学校でなくてもそうだが 自分が到着したのが一番乗りだと、 なぜだか少し嬉しくなる。

誰もいなかったこともあって 鼻唄を歌いながら教室に向かう。

ガラガラ

…やはり、教室には誰も居なかった。

自分の席に座る。

…

あれ、早く来たはいいものの、 やる事がないな…

そのまま机に伏した。

誰もいないため、 教室はシーンと静まりかえっている。

最近ぐっすり眠れてないし、 誰もいないからちょっとくらい 寝たっていいよね…？

目を瞑って寝る体勢になると 思いのほか早く睡魔は訪れて、 数分と経たずに眠りに落ちた。

これは起こした方が良いのだろうか、 それとも寝させておくべきか…

今日は最近買った本が早く読みたくて いつもより早めに来たのだが、 俺の前の席に座るなかむが寝ている…

…

いや、起こす必要特にないか

早速本を開いて読書に浸った

…

気づくと右手には厚みが増えていた

周りには だいぶクラスメイトも来ていて、 そろそろチャイムが鳴りそうだ。

前を見るとまだなかむが寝ていた。

さすがにそろそろ起こしてさらねば と、なかむを揺さぶる。

…えーと、

普通、寝言でそんな顔しながら 友達の名前呼ぶか…？

もしかして、こいつ…

きりやんのこと…？

…いやいや、冷静になれよ 俺、

男同士でそんな感情ある訳…

まじか…

いや、友達としてのlikeの方 かもしれない…

…

キーンコーンカーンコーン

ガラガラ

…あの後 俺は先生にプリント運びを 手伝わされて、 今急いで運んでいる。

タッタッタッ

ドンッ

廊下を走っていたため、 曲がり角ではスピードを落とせず そのまま人とぶつかってしまった。

ぶつかって散らばったプリントを 拾いながら、朝あったことを ぶるーくに話す。

…

結局なかむに話は聞けなかったが、 別に後で聞けばいいか…

ガチャ

…

え？

寝言、言うなよぉ、俺…

そうなんです…

実は僕、密かにきりやんに 恋心を抱いています…

今まで言うことのなかった、 俺の気持ちを2人に少しずつ話す

…

告白かぁー、

もちろん考えた時期もあった

だが、今の俺には…

「迷惑をかけたくない」

その気持ちの方が上だった

そう言って俺らは3人の元へ戻った

ガチャ

モグモグ

…

え〜と、こちらなかむです、

つい先程、友達に 好きな人がバレました…（）

…さっきスマイルに話聞いたら どうやらぶるーくも知っているらしい

ひじょうに気恥ずかしくなってます…

…はっきり言って、

自分自身でも引いてます…（）

だって、 男が男を好きになるんだよ！？

これがきりやんにバレたらやばい…

だから、なんとしてでも…

気がつくときりやんが目の前… すごく近い距離で俺を覗き込んでいた

自分でもわかる程、 急激に顔が赤くなるのがわかる

きりやんが至近距離で、 ニヤニヤしながら俺に言ってくる

ちょ、近いんだってば！///

と、これ以上きりやんを見つめられず ふいっ と、顔を背ける

…が、俺らを見ていたであろう 4人と目が合う

そう言って俺は逃げるように その場を離れた

すると、スマイルが急に立ち上がって ぶるーくとシャークんを連れて 聞こえない距離まで離れていった

…て、いうか

さっきのきりやんとなかむ何？

もしかして…？

あの場から逃げるように 立ち去った俺は今机に突っ伏している

まだ心臓ドキドキしてる…//

これって…

期待してもいいのかなぁ…///

だって、普通男友達にあんなに かわいいって言うかな

いや、言う人はいるか…

そう思うと、

きりやんがさっき俺にしていたことを 他の4人にしていたら…

心が痛くなってくる

放課後

と、並んで廊下を歩く2人を見つけ 後ろから呼ぶ

…え、なんで無言なんだ？

と、ちょっと早足で駆けていく2人の 背中を見つめながら 違和感を覚えた

少し悩んだ末、悪いと思いつつも 2人の後を追う事にした

2人の後ろを追いかけ、電柱の影に 隠れる

俺は盗み聞き悪いと思いつつも、 2人の会話に耳をかたむける

もうどうでもいいや

俺は全てが嫌になって

2人を追うのはやめて

来た道を引き返した

俺だけだったんだな〜…

俺は自分家に向かう気もなくなって 公園のブランコで暇していた

気づけばもう10時を 回ろうとしていた

重くなった足をゆっくりとあげて 歩き始める

…

誰もいない家は返事が無い

ご飯を食べる気にもならず 仕方なく風呂に入る

ジャー

ｷｭｯ

ふと、スマホを開くと 何件かLINEがきていた

はっきり言って俺は、

ついさっきまで自分の悪口を 言っていた相手と出掛けていられる程

心は強くない

もちろん、明日は予定なんかない

今は嘘を吐いてしまうほど

なかむとは会いたくなかった

きんときからだ

さっき、なかむには行かないと、 言ったけど…

こんばんは！なかむです

きりやんにお出掛け誘ったけど

断られてしまった…

少し悲しかったけど今度、 出掛けてくれるかな？

スマイル達には言ってるけど…

相談相手は多い方がいいよね…？

…

え？

さっききりやんは編集あるって …言ってたよね？

あれ、俺…

きりやんに、

嘘吐かれてる…？

自分の部屋

次の日

と、ベッド横の棚に置いていた スマホの画面を開く

9:38

やっと支度を終え、家を出る

数分後

少し休んで、落ち着いてきた

なかむとは昨日あんな話 聞いちゃったから贈ることはないと 思うけど…

多分きんときはそれ以外考えずに 来ただろうから断ったら 他にすることはないんだろうな 笑、

まぁ、買っとくだけ買うか

買い物終了後

きんときとはそこで別れ、家に向かう

家に帰る途中でも少し考えた

俺は聞くのが少し怖い気持ちがあった

が、勇気を振り絞って スマイルのLINEを開いた

丁度家に着いた

ほんとの事を知れて 俺はホッと胸を撫で下ろした

次の日:学校:昼

俺は、きりやんを誘ったが 編集だからと断られ、 次にきんときを誘おうとしたところ きんときはきりやんと出掛ける

と、言ってきた事を詳しく説明した

いただきまーす

えっと、ども きんときです

なぜか、なかむとスマイルが来ません

それに対してのきりやんの表情が 面白いです、笑

イライラというか、ソワソワというか 落ち着かない様子です 笑

きりやんさん、なんか積極的に なりましたね？笑

ﾊﾞﾀﾝｯ

そう言ってきりやんは急いで その場を立ち去った

すると、2人がなにやら コソコソと話し始めた

え、聞こえてるんですけど

両思い…？

なかむもきりやん好きってこと？

これはもしかしてもしかするけど…

…まじか、

ほんとに両思いとは…

タッタッタッ

ガラガラッ

俺の読み通り、なかむとスマイル 教室にいた！

キーンコーンカーンコーン

ガラガラッ、バタン

ガラガラ

あれ、きりやんに場所言われたっけ

教室で待ってていいのかな

…

緊張してきた…///

ガラガラ

…

え？

なかむに伝えた…

だけど、その表情は当たり前だけど 驚きと困惑だ

なかむは窓の向こうを眺めていて、

彼の長い前髪で横顔が隠れて 表情はわからない

…怖かった

それでも本心をはっきりと 伝えようとした

ゆっくりとこちらに顔を向けるなかむ

やっとこちらに顔を向けた彼だが、

その表情は

赤く火照っていて涙目になっている

照れてたのか…？//

俺がそう言った瞬間…

なかむは俺に抱きついてきた

俺に抱きつきながら上目遣いで そう言ってくる

真っ赤になりながらはっきりと 伝えてくる

可愛すぎ…破壊力抜群なんだが…

…ん？

ってことは付き合ったってこと？//

上目遣いかわよ…

あー、もう我慢できないわ

ﾁｭ