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女子大生と男子中学生が交際している話

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女子大生と男子中学生が交際している話

35 - 【番外編】(友情出演) 夢のような

♥

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2021年07月09日

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雨上がりの街。

高く見える空。 路面の水溜まり。 水滴をまとった花。

水溜まりに、水滴に、陽の光が反射して街全体がキラキラと輝いて

まるで知らない世界に迷い込んだような、不思議な感覚になる_____

雨が上がった。

部活終わりの塾に向かう道は、傘の出番は無さそうだ。

___風に乗って雨独特の匂いが鼻孔を通り抜けた。 吸いよせられるように空を見上げる。

雨上がりの空は こんなに綺麗だったのか_____…

しばらく空を見上げて、また視線を正面に戻すと__

____女の子が2人立っていた。

1人は雨は上がっているのに傘をさし、もう1人は「500」とプリントされた帽子を目深に被っていた。

幼い少女たちは無表情で___だけど心の奥底まで見透かしそうな瞳で、俺を見ていた。

_傘をさしている少女が俺から片時も目を離さず口を開いた。

カサ

ドラマ起こす人

帽子を被った少女が同じく目を離さずに口を開いた。

500

総受けの人

……誰のこと言ってるんだろう…?総受け?

カサ

あなたのこと

500

あなたしか いない

女の子2人は俺を挟む形で両側に立った。 少し灰色がかった瞳が両方から俺を見上げる。

カサ

わたしたちは あなた「たち」をずっと見てきた

500

だからあなた「たち」のことは知ってる

カサ

____あなたはドラマ起こす人

山崎 孝太

…………たぶん人違いでは…俺はそんな特殊能力持ってな__

カサ

あなたは拒否した。あの有害物質の誘いを断って彼を庇った。それがドラマ

山崎 孝太

……不思議なことに指事語だらけだけどなんとなく意味が分かる…いや人違いだと思うけど

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あなたは告白した。自分の気持ちに正直になって彼女に気持ちを伝えた。それもドラマ

山崎 孝太

…世界には似たような経験をする人がいるんだなぁ

カサ

二匹の海月に自分と彼女を重ねて わざわざ「告白することにします」と宣言までして

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「友達の友達」と前置きしたくせに不意討ちで彼女の手を掴んで

山崎 孝太

ごめんなさい人違いじゃなかった俺がドラマ起こす人で総受け?ってことでいいから もうやめてください。恥ずかしすぎて死ぬ

山崎 孝太

…………なんでそこまで知ってるんですか

傘をさしている少女が傘を一回回した。 帽子の少女がさらに深く帽子を下げた。

カサ

あなたの心の内はずっと見てきた。とてもドラマだった

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あなたが何に喜び憂えたのか全部知ってる。とてもドラマだった

女の子2人は俺から視線を外すとそのまま歩き始めた。 遠ざかって行くのに声だけは 耳打ちでもされているかのようにすぐ近くで聞こえる。

カサ

あなたの考えてきたことは全部分かる。だから今あなたが考えていることも分かる

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あなたは塾に向かう。途中の交差点で彼女が来ていないかあなたは探す

カサ

__あなたが交差点に着くのは今から12分35秒後。彼女が交差点に着くのは15分22秒後

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__彼女に会いたいなら待っていればいい

カサ

空を見上げて。昔のあなたは空を見上げることはしなかった

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だから空が綺麗なことに気づかなかった。やっぱりあなたはドラマ起こす人で……総受け

女の子達の姿は完全に見えなくなった。もう声も聞こえない。

水滴が反射して宝石のように輝いてる街中で ずっとその場に立っていたいけど、そうはいかない。塾がある。

雨上がりの空を見上げながら、俺は歩き出した。

もしかしたら

もしかしたら会えるかもしれないと思って 水溜まりを蹴散らしながら走った。

___私が孝太君と初めて話した交差点。あそこに来たら信号より先にあの人を探す。

部活の後塾に向かうと聞いて、もしかしたら会えるかもしれないと思って、大学が終わると走った。

私が急げばもしかしたら____… 淡い期待は交差点に着く前に願望に変わった。 ___だから最初は見間違えたのかと思った。

____孝太君がいた。 もしかしたら が現実になった。会えた。

息を整える時間も惜しくて私は再び駆け出した。 __同時に孝太君が振り向いた。

山崎 孝太

走って来たんですか

相原 澪

うん。久しぶりに全力で走ったわ

そっと孝太君の指に触れた。

山崎 孝太

俺も結構時間かけて来ました。

指と指が絡まった。

横断歩道を渡ってちょっと進むと楽しい時間は終わってしまう。 孝太君は左に、私は右に曲がらないといけない。

「今日電話していい?」を「さよなら」の代わりにして別れた。返ってきた返事も「さよなら」じゃなかった。

口元に手を当てた。今私はどんな顔をしてるんだろう_____…

カサ

ニヤニヤしてる、すごく

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すごく、ニヤニヤしてる

両側から、声が聞こえた。 いつの間にか幼い少女2人が私を挟む形で立っていた。

カサ

いつもヒールなのに____確信犯

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今日はスニーカー履いてる____確信犯

相原 澪

ナンノコトデショウ

カサ

とぼけなくていい。あなたのことはずっと見てきた

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とぼけても無駄。あなたのことは全部知ってる

傘をさしている少女が傘を一回回した。 帽子の少女が帽子をさらに深く下げた。

カサ

あなたは誰にでも分け隔てなく救いの手を差しのべる。あなたは かっこいいけど……彼のことになると違う

500

あなたは人の目を気にせずに救いの手を差しのべる。あなたは かっこいいけど……彼のことになると違う

カサ

手を繋いだり

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「今日電話していい」と言ったのは

女の子二人は無表情のままさらに私との距離を詰めた。

「「彼が大好きだから」」

相原 澪

んにゃああっ

変な声が出てしまった。 面と向かって言葉にされると恥ずかしすぎる。

カサ

間違いじゃないはず

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間違ってないはず

女の子二人は私から一瞬たりとも目を離さない。 __私は観念して頷いた。

相原 澪

…………うぅ……まぁ…………嘘ではないけど……………だ、大好きっていうのはちょっと言いすぎかもしれんけど!

相原 澪

……て言うかなんでそんな知ってんの?

カサ

それは既に解答してる

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ずっと見てきた。だから知ってる

女の子二人は私から視線を外した。

カサ

自分の気持ちに正直でいる。それがあなた

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これからもその姿勢を貫く。それがあなた

カサ

あなたは かっこいいけど、彼が大好きだから

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彼のことになると違う

相原 澪

だから大好きっていうのは言いすぎ…

二人は私の言葉を遮るように1歩前に出て振り向いた。

カサ

彼のことになると____かわいい

500

とても良い物が見れた。___かわいい

相原 澪

うぅ……めっちゃ恥ずかしいねんけど…

二人の少女は前を向くと、もう言葉を発することもなく振り返ることもなく歩いて行った。

きっと私の顔は今 物凄く赤くなってるけど それでも口元が緩んだ。

だって嘘じゃない。それが私の気持ちだから。

……今日の夜はどんな話をしよう。

17時半には大学を出られる__はずだった。

講義が長引いたのと、トイレが混んでたのと、化粧直しに手間取ったのとで結局大学を出たのは18時2分前だ。

約束の時間にはどう足掻いても間に合わない。 柚月君に遅れる旨をラインすると

「<(`^´)>」 とだけ返って来た。かわいい。 ___って違う!

今どの辺りを走っているのかと、窓の外を見ると夕暮れの雨上がりの空が思いがけず綺麗でしばらく目を奪われた。

ぼんやりと窓の外を眺めているうちに電車が駅に滑り込んだ。反対側の扉が開く。

__ようやく窓の外から視線を外した私は、周りの乗客が全員いなくなってることに気づいた。

___皆降りたのかな…全然気づかなかったけど

私以外誰もいないやけに静かな車内に____二人の少女が乗って来た。 1人は傘をさしてもう1人は帽子を深く被っている。

扉が音もなく閉まった。アナウンスも無しに電車が動き出す。 女の子二人は私の前まで来ると、灰色がかった瞳で私を見上げた。

カサ

あなたはこれからデート。間違いない

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あなたはこれからデート。絶対にそう

ド直球な第一声に心臓が跳ね上がったけど___ ____この2人には、話しても大丈夫な気がした。て言うか隠しても無駄な気がする。

山川 のぞみ

うん……まぁ…そうだね。これから柚月君とご飯食べに行く

カサ

あなたの住んでる街から2駅向こうの最近オープンした洋食店

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あなたの目測は誤って2分27秒前に待ち合わせ時刻は過ぎた

山川 のぞみ

あ、やっぱり隠しても無駄なやつだった

山川 のぞみ

全くその通りで、ラインしても同じ顔文字しか返って来ないのであります…柚月君怒ってるだろうな……

傘をさしている少女が傘を一回回した。 帽子の少女がさらに深く帽子を下げた。

カサ

でも彼が感情を表に出すのはすごいこと

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彼はずっと感情を押し殺して生きてきた

カサ

あなたに出会って彼は居場所を得た

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あなたに出会って彼は成長した

私は灰色がかった二つの瞳をまじまじと見つめた。

山川 のぞみ

……こんなこと聞いても無駄だと思うけど…なんで知ってるの…?

カサ

わたしたちは ずっと見てきた

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あなた「たち」の物語を「始まり」から ずっと

女の子二人は視線を外すと扉の方に歩き出した。

カサ

_____居場所を得たのはあなたも同じ

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彼と出会うことであなたも成長した

カサ

あなたと彼は似ている

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だからとてもお似合い

___音もなく電車が駅に滑り込み扉が開いた。

私が何か言う前に女の子二人は電車を降りて行った。 入れ替わりに たくさんの人が乗って来る。

___ベルが鳴り「発車します」のアナウンスとともに電車が動いた。 いつもの景色。

もう車内に誰もいない、なんてことは起きない……そんな気がする。 でも女の子二人の声は耳に残ってる。 ___私は再びラインを開いた。

「あと3駅💦💦ごめんね💦」

「o(^-^o)(o^-^)o」 「間違えた」 「<(`^´)>」

私は次の文を打ち始めた。

取り巻き

__あ、センセーじゃん

今日は遠出してご飯食べよう、と思ったのがまずかった。

18時過ぎ、駅に向かうと駅前の広場で吉田くん達が屯(たむろ)していた。

良く言えば「親しみやすい人」認識されてる、悪く言えばちょっと舐められてる俺は普段から 「成績上げろ」だの「掃除手伝え」だの いろいろ大変な目に遭っている。

今も俺というカモを発見した取り巻きが吉田くんに嬉々として報告している。 このままだと身ぐるみ剥がされる…!

___しかし。 吉田くんは手元のスマホゲームに夢中らしく取り巻きの報告を超適当にあしらっていた。

_____が、集中は乱されたらしく…

吉田

___あ''ーーーーーーーっっ今のコンボ入ってたら勝ってたのにクソが!!

………公共の場だよ吉田くん

吉田

しょーもないことで話しかけて来んなよ。いいとこまで行ったのにさぁ

取り巻き

ご、ごめん…

吉田くんは鼻を鳴らすと、貧乏揺すりをしながらゲームを再開した。

取り巻き

あ、……あオレ飲み物買ってくる

吉田くんの機嫌を損ねてしまった取り巻きは慌てて自販機に向かった。 一軍社会は怖いなぁ。

___飲み物を買って来た取り巻きは、「シね」とか「クソが」とか呟きながらゲームに熱中してる吉田くんの近くに置いた。

その飲み物を____傘をさしている少女が手に取った。

傘をさしている少女は無表情で飲み物を上下に振った。 ……それ吉田くんのだよ。

女の子はそのまま20回くらい振ると、飲み物を隣の帽子を目深に被っている女の子に手渡した。

帽子の少女もこれまた無表情で飲み物を上下に振る。 不思議なことに吉田くんも取り巻き達も二人の存在には気づいていないようだ。

___帽子の少女が飲み物を元の場所に置いた数秒後

苛立たし気にため息を吐いた吉田くんが シェイク&シェイクされた飲み物(炭酸)の蓋を開けた______……

雨上がりの空に虹が出来た。 (訳:炭酸水が派手に逆バンジー)

これがテレビ番組なら違う角度で3回くらいスロー再生していると思う。

炭酸水の雫を垂らして呆然としている吉田くんと青ざめる取り巻き達__…。

「大乱闘☆スマッシュ吉田ーズ」が起きる前に俺は慌てて退散した。 一軍社会は怖いなぁ。

とりあえず身ぐるみ剥がされなくて良かった、と駅のエスカレーターを上りきると___ あの二人が待ち構えていた。

西谷 春翔

で、出たぁっ!

本気でびっくりしたので思わず声を上げると、女の子二人は心なしかゴミを見るような目で俺を見上げた。

カサ

あれは、仇

500

あの有害物質は彼を散々苦しめた

カサ

_____あなたも少し苦しめた

西谷 春翔

そうか、身ぐるみ剥がされるのは今からなんだ…

カサ

そんな誰の得にもならないことはしない。真面目に聞いて

西谷 春翔

はい…

500

身ぐるみ剥いでネクタイ引っ張るのはあの有害物質の仕事…………………ツイッターの

西谷 春翔

ちょっと真面目に話そう。何言ってるかわからない

カサ

_____あなたも彼を苦しめた。少しだけ

500

でもあなたは ちゃんと反省してる。だから仇は討たない

傘をさしている少女が面倒臭そうに視線を外した。

カサ

____話は終わり

西谷 春翔

……短くないですか。なんかよくわからないけどたぶんめっちゃ短い気がする

500

これからも期待してる………あなたがネクタイ引っ張られる所

カサ

……………500は元カレと有害物質のビーのエル展開が好きすぎる

500

ネクタイ引っ張るのは好き

西谷 春翔

ちょっと何言ってるのか……

鳴沢 柚月

遅いなぁ……

ため息を吐きながら電光掲示板に目をやる。

あと3駅と言っていたから7分後に来る電車に乗っているはずだけど、 時間の進みがひどく ゆっくりに感じる。

僕は駅のホームで何度目かのため息を吐いた。 …これだと僕が張り切りすぎてるみたいだ。

カサ

心配しなくていい。彼女も張り切ってる

500

6分56秒後に来る電車の4両目___あなたの隣の隣の乗り場に降りて来る

___いつの間にか両隣に二人の女の子が立っていた。

びっくりして声を出せずにいる僕を、少し灰色がかった瞳が両方から見据えた。

傘をさしている少女が傘を一回回した。 帽子の少女がさらに深く帽子を下げた。

カサ

始めはコーラ飲みながらゲームする仲だったのに、ずいぶん活動範囲が広がってる

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それは周囲の意識が変わったから___あなたが頑張ったから

カサ

驚かなくていい。わたしたちは ずっとあなたを見てきた

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あなたは特に真面目に見てきた

鳴沢 柚月

真面目に……?

カサ

わたしたちがあなたに声をかけたのは、あなたに訊きたいことがあるから

カサ

_____わたしたちが「テニスの彼」の観測を始めた時、あなたは彼女とホラードラマを見てたけど

500

その時のあなたは怖がってた、と解釈していい?

この二人がどんな人なのかまだよく分からないけど___ __僕は背筋を伸ばして答えた。

鳴沢 柚月

怖がってないです(きっぱり)

鳴沢 柚月

昔は怖がってたのかもしれないけど、今は中学生だから全然怖くなかったです。まぁまぁでした。怖い話は自分から見ないけど……全然怖くなかったです(きっぱり)

カサ

…………そう。じゃあポッキーゲームのことだけど

鳴沢 柚月

………まだあるんですか?

500

当然。あなたは特に真面目に見てきた

そして不思議な女の子二人からの質問責めが始まった。

カサ

彼女が乗る電車が来るまであと2分13秒。目的の半分は達成した

500

47秒オーバー。カサは質問しすぎ

鳴沢 柚月

まだ何かするんですか……?

これでもかと根掘り葉掘り訊かれて、僕は結構疲れていた。(恥ずかしくて)

女の子二人はそれには答えず___両側から僕の頬を触れた。

カサ

____柔らかい

500

____柔らかい

鳴沢 柚月

あうぅ

電車が来るまで二人の手は離れなかった。

山川 のぞみ

ごめんね柚月君!待ったよね

鳴沢 柚月

待ちくたびれたよ

鳴沢 柚月

……なんでほっぺた触ってくるの

山川 のぞみ

いや…なんかほっぺた膨らましてるからつい触りたくなって………あとお姉ちゃんの言う通り柔らかいなって…

鳴沢 柚月

…………………ばか

僕はこれ以上のぞみさんが頬に触って来れないように、のぞみさんの腕に手を絡めた。

僕の背中をあの不思議な女の子二人の声が撫でた___気がした。

カサ

尊い

500

尊い

夜。 そして朝。

___夢を見た。

夢にしてはリアルで、だけど不思議な

二人の少女の 夢を見た。

取り巻き

__あ、センセーじゃん

駅前の広場に、制服を着崩した中学生が屯(たむろ)していた。

知った顔を発見した中学生の1人が集団のリーダーらしき人に勇んで報告する。

しかしリーダー格の中学生は全く興味無いようで、中学生の報告を超適当にあしらっていた。

__が、集中は乱されたらしく…

吉田

__あ''ーーーーーーーっっ今のコンボ入ってたら勝ってたのにクソが!!

吉田

しょーもないことで話しかけて来んなよ。いいとこまで行ったのにさぁ

取り巻き

ご、ごめん

リーダー格の中学生は鼻を鳴らすと貧乏揺すりをしながらゲームを再開した。

取り巻き

あ、……あオレ飲み物買ってくる

機嫌を損ねてしまった中学生が慌てて立ち上がると__ __リーダー格の中学生の手が止まった。

リーダー格の中学生は何事か考え込む表情を見せた後、顔をしかめた。

吉田

______オレの分はいらない

取り巻き

え?

吉田

どうせ炭酸だろ

陽の光が反射して、雨上がりの街は宝石のように輝いていた。

女子大生と男子中学生が交際している話 番外編 カサミネさん 久遠あゆみさん 友情出演

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コメント

10

ユーザー

本当に夢のようでした…!!😭 あゆみさんと一緒に出演させて頂けたの嬉しすぎますし、灰色の目をして傘をくるりと回す、不思議な雰囲気を纏った人物像にしていただけたのがとても嬉しいです!! 主要キャラの皆とお話することが出来たことや、「ずっと見てきた」の言葉に感動してしまいました🥲

ユーザー

ありがとうございます😭😭😭 めちゃくちゃかっこかわいいミステリアスロリに書いていただけて嬉しいです…! あの不思議な存在って感じが好きです…!!! マジでありがとうございます🙏🙏🙏🙏

ユーザー

カサミネさん、久遠あゆみさん、を書かせて頂きました。快く出演を引き受けて頂きありがとうございました! 溢れる感謝が244タップを生み出しました! 「僕/私も出演したい!」とあれば「こんなキャラとこういうことしたい」と希望を添えて非リア弟にコンタクトを取ってください。(希望が無ければ四天王と共演です😏) 大歓迎ですよ😉非リアは頑張ります😌😌 読んでくださりありがとうございました❗

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