決戦の月曜日から四日
聖夜の担任、浪川から連絡を受け
関係者全員の処分が決定したことを知らされたアホ美と聖夜
幸枝と早樹のことを心配する聖夜の横で
アホ美の脳裏にあの日の幸枝の姿が浮かび
権田沼聖夜
居ても立っても居られず部屋を飛び出した
権田沼奈穂美
権田沼珠代
権田沼珠代
権田沼奈穂美
権田沼珠代
権田沼聖夜
権田沼珠代
嵐のように去っていくアホ美と聖夜の後ろ姿に
母、珠代は大きくため息を漏らした
権田沼珠代
権田沼珠代
権田沼珠代
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
幸枝のことが気になり家を飛び出したものの
アホ美は転校初日から幸枝に歯向かい
友好的な会話などをしたことがなかったため
幸枝の住所はおろかスマホの番号さえも知らず
その場に立ち止まって動けなくなってしまった
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
その勢いで駅に向かったのだが
大会新記録を持つ瞬足のアホ美に追い付くことなどできず
聖夜は息を切らしながらなんとか追いかけ
駅を目指して必死に走った
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
元々運動が得意ではない聖夜にとって
アホ美の瞬足は坂道を下る自転車のようだった
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
聖夜は倒れそうになりながら必死に食らいつき
駅に着く頃にはもうヘロヘロな状態に
権田沼聖夜
そう言いかけた聖夜にアホ美がスポーツドリンクを手渡す
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
アホ美のあまりの早さに驚き固まる聖夜の横で
アホ美が何かに気づき足を止める
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
アホ美の視線の先には偶然にも幸枝の姿があり
両腕に分厚い紙の束を抱え道行く人に何かを訴えようとしていた
原田幸枝
原田幸枝
原田幸枝
原田幸枝
微かに聞こえる幸枝の声と持っている紙の束から
アホ美も聖夜も幸枝の行動が予測できていて
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼聖夜
ゆっくりと幸枝に近づき声をかける
権田沼奈穂美
原田幸枝
幸枝は驚いた拍子に紙の束を落としてしまい
辺り一面に大量の紙が散らばってしまった
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