雨が降るこの街で
貴方の横顔を眺める
いつまでもこの甘い一時が
続いてほしかった
あの青空を眺めるのは好きだった
すっきりして心が満たされる
でも、その何倍も
惹かれる魅力が
あの小さな一粒に詰まってた
なんてたって
穏斗 オト
俺、雨好きなんだよな
彼だってそんな事を言っていた
あの穏やかで、寄り添うような優しい音が大好きだった
嫌いな"雨芽"も
雨と彼の"音"で流してくれる
あの大きな水滴は私の頬を濡らして
地面に叩きつけられた
雨芽 アメ
"幸せを願っただけなのに"_____
雨芽 アメ
早く晴れないかな………
穏斗 オト
あっ!雨止んだよ!
『止まない雨はない』
『散ってしまう恋だってある』
その一文で終わらせる
何故かあの静けさが消えると
やっぱり隣にあるのは幸せじゃなくて
退屈だって
そう実感してしまう
『止まないで』
願ったって何一つ叶わない
だからもういいの
晴れてほしいただその一心だけ
『あーした天気になぁれっ!』







