テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#虐め系
KOKO💖💫🦊
141
ぽていとぉさま! カンヒュ民
617
犬推し
526
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
部屋が薄暗くなり、モニターにはプレゼンの資料が映し出される。
ちなみに、修正する前の資料はざっと読んではみたが、日本語で書かれているのに理解は難しかった。
なんと書いてあるのかは理解できるものの、何を説明しているのか分からない――そんな感じ。
しかし、本番は資料を読み上げるだけ。
そう考えていた百合に計算外のことが起きる。
すなわち、資料が全て英文で修正されていたこと。
横文字を使えとは指示したものの、いわゆる「そうじゃねぇよ」と、花音に悪意を抱いたものの、しかし実情的に花音のやり方は間違っていなかったことが判明する。
今回のプレゼン――相手がほぼ外国の人間。
相手に日本語が通じれば良いのだが、しかし世界の共通言語は英語と指定されている以上、この場では英語でプレゼンを行うべきだ。
しかし、ここで問題が発生。
そもそも、履歴書に書いたTOEICの点数については、それっぽく見せるために書いただけのハリボテ。
実際の百合は、英語能力がゼロに等しかった。
だが、ここで持つべきものは、従順なる奴隷。
いわゆるカンニングペーパーの差し入れもあり、だからこそ百合は壇上に立った。
そうでなければ、体調不良などを理由に会場を脱していたことだろう。
百合
百合
百合
大勢の相手にプレゼンを行うわけだが、あちらが顧客。
この大勝負、上手く切り抜けられるのか。
百合には自信があった。
持ち前の自信と愛嬌さえあれば、成せないことなんてない。
百合
紹介されて壇上にのぼると、マイクがやけに響くような気がした。
しかし、そんなことで尻込みなどしてはいられない。
百合は思い切って、勢いで資料を読み出した。
正確には、資料に添付されていたカンニングペーパー。
振り仮名が振られたものを。
しかし、異変は百合が喋り出してから、数分で起きた。
当然、顧客が立ち上がったかと思うと、おそらくはこちらを罵るであろう言葉を吐いて、会議室をでて行ってしまったのだ。
百合
百合は喋るスピードを落とし、それこそ先ほどの逸見よりもはっきりと、資料を読み上げる。
その度に辺りはどよめき出し、そして1人、また1人と席を立つ。
猪俣
猪俣が慌てた様子で駆け寄ってくる。
猪俣
猪俣
猪俣
百合
百合
だって自分は手渡されたカンニングペーパーを読み上げているだけだ。
戸惑っている間にも、次々と顧客が席を立つ。
猪俣
猪俣
百合
百合
猪俣
猪俣
猪俣
明らかな怒号を飛ばす猪俣。
萎縮する百合。
一体何が起きているのか。
百合
マイク越しに言うが、しかし相手には通じない。
次第に目の前が真っ白になり――そして意識が遠のいた。
そこから先のことは覚えていない。
百合が意識を失っていたのは、ほんの数分程度だったようだが、顧客のほとんどが帰った後のことだった。
そのほとんどが大層お怒りのようであり、会社総出でのお詫び行脚が始まろうとしている。
電話もひっきりなしに鳴っており、業務にも支障が出ているようだ。
園田
椅子に腰をかけ、百合に恐ろしいほどの鋭い視線を送っているのは、人事の園田部長だ。
猪俣
猪俣
園田
園田
百合
百合
園田
園田
園田
園田
百合
園田
園田
園田
百合
百合
百合
園田
園田
園田
園田
園田
園田
園田
園田
園田
百合
百合
百合
園田
園田
百合
百合
猪俣
猪俣
猪俣
百合
園田
園田
園田
園田
百合
園田
園田
園田
百合
百合
百合
考えれば考えるほど状況は悪い。
そしてまた、すうっと頭から血の気が引き、百合は気を失った。
園田
ぽつりと園田の言葉が耳に入ったような気がしたが、意識が遠のくほうが先だった。