千幸
私、一ノ瀬千幸(いちのせちゆき)。運が良いと評判の14歳です!
千幸
紗弓
おはようございますわ。今日も優雅な一日を過ごしてくださいね。
千幸
は、はい。
ここは、お嬢様や、お坊ちゃまが通うお金持ち学校。なんで、普通の1家が通ってるのかと言うと、小6の時に、ある所に抽選会があって、1位は、『無料でお金待ち学園に通えます』というのでやってみたら、見事に当たってしまった。
千幸
(未だに慣れない…)
千幸
紗弓さんって、褒め上手ですよね。
紗弓
まぁ!ありがとうこざいます!
千幸
いえいえ…
♪♪♪♪♪♪(クラシック)
「一ノ瀬さん、お昼休み、校長室に来てください。もう一度言います。」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪
千幸
(え?!)
紗弓
あらあら、どうしたのでしょう?
千幸
さ、さぁ?(悪いことしてないよ!)
千幸
(もしかしたら、退学?!)
昼休み
コンコン
校長先生
入りなさい。
千幸
はい。
千幸
あの、ご要件はなんでしょう?
校長先生
実はな、今度、転校生が来るんだ。
千幸
はぁ
校長先生
君には、その転校生のお世話係をやって貰いたい。
千幸
え!?
千幸
お世話係、って何をやるんですか?
校長先生
そうだな、お茶を持ってきたり、肩を揉んだりするんだ。
千幸
(それって、奴隷じゃん!)
千幸
でも、なんで私に?
校長先生
そんなの決まってるだろう、
校長先生
責任を負わなくて済むからだ!
千幸
…分かりました。
校長先生
応援してるぞ!
千幸
ありがとうこざいます。
バタン
千幸
ま、いっか。