皆さん、令和元年、 いかがお過ごしでしょうか? 私が真面目に話すのは、気持ち悪いですね。 この物語は平成最後に描き始めた物語です。 では、どうぞ!
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
母さんはまだ知らないんだ、症状が全くでないけどかなりやばいらしい病気にかかってることに。 ほぼほぼ安楽死と同じようなものだ。
俺(裕也)
本当は分かってる。 母さんにホントのことを言わなきゃいけないって。 でも、母さんの悲しい顔はもう見たくない。 平成最後の雨はどんどん激しくなるばかり。 母さんの生きてる最後の日かもしれないのに……せめて晴れを見せてあげたかったなぁ……。 もう、手遅れだけど。
事の発端は、俺が病院に連れていったこと。 母さんも結構おばあちゃんになってきたから検査してもらった。 結果は最高!とくに異常なし! …だったのに。
母さん
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
この時の俺はこれから始まる悲劇を知らなかったんだ。 1週間後
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
それから病院について、母さんの名前が呼ばれた
医者
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
母さんはさすがに歳だから、少しだけ、耳が悪かった。 さすがに、 聞こえてたと思うけど。
医者
母さん
母さん
俺(裕也)
医者
医者
母さん
医者
医者
俺(裕也)
医者
医者
俺(裕也)
俺(裕也)
医者
俺(裕也)
医者
医者
俺(裕也)
母さん
医者
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
医者
医者
俺(裕也)
医者
母さん
結果は…
医者
俺(裕也)
母さん
医者
医者
俺は母さんを自宅で治療することを望んだ。 母さんもそう従っていたように思ったから。
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
母さん
俺(裕也)
その日、 家は酷く静かだった。 そのまま次の日になった。
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
母さん
病院にて
医者
俺(裕也)
医者
俺(裕也)
医者
俺(裕也)
俺(裕也)
医者
俺(裕也)
俺(裕也)
医者
医者
俺(裕也)
医者
─それから─、 病院に定期的に俺が通った。 母さんは割とあっさり治るという嘘を信じてくれた。
母さん
俺(裕也)
母さん
母さん
俺(裕也)
母さん
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
母さん
俺(裕也)
別に、嘘じゃない
ストレスでお腹痛いのは本当。
でも、通いすぎはバレるかもな… 気をつけないと。
翌日
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
俺(裕也)
俺(裕也)
母さん
母さん
俺(裕也)
散歩は、先生からのアドバイスだった。 自分で歩いて病院に来れるようにって 健康的だし。
病院だったら俺が連れて行けるけどな
母さん
…母さん、 思ったより歩くの早かったな。
本当に、治らないのかな。
こんなにも元気そうなのに…
隣で歩いていても、とても不治の病の患者には見えなかった。
まあ、そりゃそうか。
病気は、目には見えないし。
昨日、病院に行った時、
母さんと同じ病で検査に来た人が、 臓器の提供をしてくれる人を見つけたらしい。
なんでも、 死にたいと思っていた人が、自分の臓器で人を救えることを知って、 大喜びで提供してるれたんだとか。
その人は、 それを誇りに思い、死ぬことをやめて臓器の提供をしたそう。
今日、臓器移植の手術があるらしい。
母さん
ぼーっと考えていたら、母さんが心配そうに覗き込んできた。
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
臓器移植かぁー。
今日臓器移植の手術を受ける人は、 病気が思ったより移転していなく、
なくても死ぬほどの害はない臓器にしか移転していなかったそう。
なので、最悪の場合、臓器を取り除くという力技で治すことも考えていたそうだった。
でも、母さんは違う。
母さんの場合、 ないとかなりやばい臓器に移転したのだとか。
俺は、 臓器よ名前とかよくわかんないから、 やばいか、やばくないか、だけ聞いたけど、「残念ながら移植はできない。」
とだけ、告げられた。
なかなか、 状態のいい遺体も見つからず、亡くなった人の遺体からの移植は難しいそう。
俺(裕也)
せっかく母さんと一緒にいるのに、 こんなことばかりを考えてしまう。
母さん
気分は良くないまま、 病院に行く日が来た。
俺(裕也)
母さん
━病院━
医者
俺(裕也)
医者
医者
俺(裕也)
俺(裕也)
医者
その時、ふと、移植手術をした人を思い出した。
俺(裕也)
俺(裕也)
医者
俺(裕也)
医者
俺(裕也)
医者
医者
医者
何も言えなかった。
しばらく思考が停止した。
この人は今なんと言った?
俺の…臓器を…提供する…?
母さんに……?
正直、迷っていた。
俺(裕也)
母さんは助けたい。
それは嘘じゃない。
でも、俺は死にたくなんてなかった。
我儘かもしれない。
親不孝者かもしれない。
でも、俺が死んだら母さんはどうなる?
年金だけで生きていける?
一人ぼっちで、ちゃんとご飯は食べられる?
死にたくないから、こんな心配事ばかりが出てくる。
医者
医者
困った様子の俺に気を使った先生が優しくそう言った。
そうだ。 俺の臓器を移植して俺が死んだら、 先生の病院はおしまいだ。 先生だって周りからどんな目で見られるだろう。
刑務所で生きることがどれだけ嫌だろう。
専門学校でどれだけ必死に勉強したのだろう。
きっと、とても辛い判断だったはず。
俺は、そんなに人を裏切るのか?
覚悟を決めて言ったのに、俺はそれを踏みにじるのか?
俺は死ねても、 この人は死ぬだけじゃな済まない。
社会的に死ぬんだ。
そう考えたら、
あとは簡単だった。
俺(裕也)
医者
先生はとても喜んでいた。
たった1人の患者のために… 自分の人生を捨てて
それでも、喜んでいたのだ。
医者
俺(裕也)
医者
俺(裕也)
そう言って俺は帰った。
帰ってから、少し考えた。
決断が…早すぎたのではないかと、
でも、 おかげで死ぬ前に色々と準備ができる。
まずは遺書
なるべく先生の罪が軽くなるように書かないと。
これが俺に出来るたった一つのことだから
それから、母の友人の家を尋ねた。
母の友人
俺(裕也)
初華
俺(裕也)
俺(裕也)
初華
初華
俺(裕也)
俺(裕也)
そう言って住所を書いた紙を渡した。
初華
初華
初華
俺(裕也)
俺(裕也)
思ったより母さんは、友達が多いようで安心した。
最後、金銭的なことだ。
俺はもともと、母さんとなるべくいられるようにバイトだけをしていた。
だけど、俺に気を使った先輩のおかげで、 シフトはあまり多くなかったので、なるべく多くシフトを入れてもらった。
本当にたくさんの人を世話になってるんだな。
俺。
これから死ぬってのに、すごい嬉しかった。
そしてとうとう平成最後の日が来て、今に至る。
俺(裕也)
母さん
俺(裕也)
車の中
母さん
母さん
母さん
俺(裕也)
驚いた。
まさか 母さんが気づいてるなんて。
そのまま無言で病院に到着した。
医者
医者
俺(裕也)
前に話していた時と少し流れが違って焦った。
俺(裕也)
医者
俺(裕也)
俺と先生は、令和ギリギリになるまで話した。
とても他愛のない話を。
でも、その他愛のない話がなんだかとても幸せだった。
その時だった
看護婦
医者
看護婦
先生が看護婦に連れていかれた。
しばらくして戻ってきたと思ったら先生はとても明るい顔をしていた。
俺(裕也)
医者
医者
俺(裕也)
よく意味がわからなかった
医者
俺(裕也)
俺(裕也)
医者
医者
俺(裕也)
言葉で表せないほど嬉しかった。
涙も止まらなかった。
早速手術が行われた。
結果は無事成功!
目が覚めた母さんは、しばらく当たりを見回した。
俺は母さんに、
俺(裕也)
そう伝えた。
少ししてから時計を見た母さんが
母さん
…と微笑んだ
時計を見るとたしかに時間は午前1時5分だった。
平成が去っていって令和が来た。
同じように、母の臓器の提供者の命は去っていって、母の命が蘇った。
ありがとう。 令和。 ありがとう。 臓器の提供者さん。
母さんの命は俺が守るから、 どこかで見守っていてください。
コメント
3件
間違えて2個同じこと送信しちゃったお
最近投稿遅くてほんとにごめんなさい。なんか五月頃から全くやる気出なくって……いつフォロー解除されるかビクビクしてます(笑)
今回は感動して欲しいので後書きなしにしてます。前のやつみたいに伸びるといいなー