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主
主
数日後
日帝
日帝
指先に力を込めようとするが、痺れる
全身のあちこちに包帯が巻かれており、頭を動かせば軽い痛みを感じる
キイィ
扉が軋む音
入ってきたのは白衣姿の医者と、軍服姿の男、アメリカだった
医者
医者
アメリカ
日帝はアメリカを見て、静かに問う
日帝
アメリカ
医者
日帝
その瞬間、日帝の目が一閃した
無言で、ベッドから飛び上がる
点滴の管が引きちぎられ、包帯が緩む。傷がまだ塞がりきってないにもかかわらず、日帝は動いた
医者
鋭い目。口を真一文字に閉じ、無表情のまま医者に襲いかかる日帝。
アメリカが即座に前へ出る。
アメリカ
拳を止めるアメリカ。
ドアの外から兵士が突入し、数人がかりで日帝を押さえつける
その上から分厚い鎖が巻かれた
アメリカ
それでも暴れる日帝。白いシーツが落ち、包帯から滲む赤。それでも全く痛みを気にしていない
日帝
日帝
日帝は息を荒らげながら続ける
アメリカ
日帝の動きが止まった。その隙に、完全に取り押さえられる。
日帝
医者
アメリカ
病室の外は既に、4人程の兵士が待機していた
両手足に分厚い拘束具。腰には太い鎖が巻かれる
日帝
アメリカ
アメリカはそう言い、鎖を乱暴にひっぱる
日帝
地下へ行く階段の途中、イギリスとフランス、そして中華民国が立っていた
イギリス
皮肉交じりの丁寧な挨拶をするイギリス。
日帝は目線を合わせない、軽く顎を逸らした
フランス
中華民国は1歩前に出る。表情は硬い
中華民国
あの戦争、とは日中戦争のことだろう。
ほんの一瞬、日帝の足が一拍遅れて階段をおりる
それに気づいたのは、アメリカと中華民国だけだった。
鎖を引かれる音だけが、遠くまで響いた
フランス
イギリス
イギリスが手袋を直しながら言う
アメリカ
日帝
アメリカ
アメリカはそういうと、扉のレバーを回す。
ガシャンと金属音が響き分厚い扉が閉じられた
日帝
部屋を見渡す
コンクリートの壁、小さな窓、鉄製のベンチ。冷たく無機質な世界が広がる
日帝
鎖を引き、ベンチの上に寝転ぶ
日帝
私より数ヶ月早くに降伏した先輩。ナチス・ドイツ
日帝
日帝
日帝
天井を見上げる。答えを求めるように
日帝
日帝
本州に置いてきてしまった2人の兄弟
誰にも届くことの無い、微かな独り言
日帝
コメント
2件
待ってました！そしてありがとうございます！
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