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ゾクゾクシリーズ

第1話 - おいしいおいしいチョコレート

354

2022年02月14日

#一次創作

#短編集

村崎先生ー♡

村崎涼

？

ハッピーバレンタイン！

村崎涼

！

ガサッ！

（大量のチョコレートが村崎に手渡される）

村崎涼

うぉっ…えっ、

村崎涼

なになになに？

バレンタインのチョコレートです！

私達全員で作ったんですよ！

おいしそうでしょ〜？

めっちゃ気合い入れて作ったんですよ！

味も見た目も問題なし！

食べてくれますよね？ね？

村崎涼

！

村崎涼

…ば、

村崎涼

バレンタイン…。

村崎涼

…。

？

村崎先生？どうしたの？

もしかして、チョコ嫌いな感じ？

村崎涼

いや…

村崎涼

ごめん…。

村崎涼

俺、今日がバレンタインだってすっかり忘れてた…。

！

ぷっwww何それ！

それでポカーンってしてたの？ウケるw。

村センったらおとぼけなんだから！

先生、はい！

何か私たちにいうことは？

村崎涼

えっ…あ、

村崎涼

とっても嬉しいです…ありがとう。

！

ふふふ、いーえ。

単位アップよろしくね？せーんせ？

村崎涼

それは知らん。

村崎涼

それじゃ、

村崎涼

バレンタインチョコを食べるためにもサクサク授業を進めて、今日は早めに終わります。

村崎涼

みんなノートをしっかりとって、頑張ってね。

はーい♡

村崎涼

よろしい。

村崎涼

それじゃ、チェバとメネラウスから始めます。

村崎涼

はー♡

今日もイケメン！村崎先生♡

ほんまそれな、肌綺麗だし、目も綺麗だし、声もイケボだし…。

わかる、スタイルいいし…スーツフェチな私としては毎日の癒しでしかない…。

ずっと前から思ってたんだけど、村センってわんこ系だよね！

はぁ？どう見たって猫系でしょ？

いーや、わんこだって。修学旅行でU○J行った時のはしゃぎっぷりとかヤバかったじゃん。

いーや、にゃんこ！

違うし！断然いーぬ！

にゃんこ！

いーぬ！

村崎涼

コラ！

！

村崎涼

うるさいよ、集中して。

はーい…。

村崎涼

それじゃ、

村崎涼

これからプリント配るから、前の子は後ろに回してください。

村崎涼

！

せんせー、1枚余った。

村崎涼

！、ほんとに？

村崎涼

田中の分も用意しちゃったのかな…ありがとう。

！

先生、

田中さん、今日も休みなんですか？

あの子2年生になってから1回も来てませんよね。

村崎涼

そうだね…。

村崎涼

先生も、毎日連絡入れてるんだけどね…

田中さん、なんで来ないんだろ…

私達、何か悪いことしたのかな？なんにもしてない気がするんだけど。

先生、田中さんね、本当にいい子だったの。

そうだよ、私達いじめなんて本当にないの。

村崎涼

うーん…。

村崎涼

先生も、そう思うよ。

村崎涼

田中はみんなのために動ける優しい生徒だったし、

村崎涼

みんなも気配りができて相手のことを思える子達なのは、先生が一番知ってる。

村崎涼

いじめが理由で来ないわけじゃない、何か特別な理由があるのかもね。

村崎涼

それが何かは…先生にもわからないけど…。

キーンコーンカーンコーン

それじゃ、先生またねー！

ホワイトデーは単位でいいからね〜！

村崎涼

はいはーい。

村崎涼

単位は自分で取りなさーい。

村崎涼

…はぁ。

村崎涼

田中…今どうしてんのかな。

村崎涼

みんなに言われると、心配になってきた…。

ガチャンッ

村崎涼

ただいまー。

村崎涼

（田中、結局電話に出なかったな…）

村崎涼

（今、何してるんだろ…ひょっとして、寝てる？）

村崎涼

もう一回電話するか。

ピッ

プルルルルル…

村崎涼

プルルルルル…

村崎涼

…。

村崎涼

…あ。

村崎涼

忘れてた。

村崎涼

田中の携帯、俺が持ってたんだった♡

村崎涼

アッハハハハハ！！

村崎涼

ハハハハハハハハハハハハ！！！

村崎涼

ガチャッ

村崎涼

茉奈、ただいま♡

田中茉奈

！

田中茉奈

っ…。

田中茉奈

せん、せい…。

村崎涼

遅れちゃってごめんね？

村崎涼

クラスのみんながバレンタインの話をしてくるもんだから、長引いちゃった。

田中茉奈

！

田中茉奈

バレンタイン…？

村崎涼

そ、バレンタイン。

村崎涼

茉奈を誘拐してから、もう一年が過ぎたんだよ♡

村崎涼

お前が俺にチョコをくれた時から…俺はお前を独占するって決めてたんだ。

村崎涼

あの時の茉奈、とってもかわいかったな〜♡

田中茉奈

あ、

田中茉奈

あれは…部活を代表して渡しただけで…んっ。

村崎涼

ん、

チュッ

田中茉奈

ッ…！

村崎涼

かわいい。

村崎涼

照れ隠しが上手だね、茉奈は。

村崎涼

いい？

村崎涼

お前が俺のことを“ただの先生”としか見ていなくても、

村崎涼

俺にとっては全く問題ないんだよ。

村崎涼

なぜだか分かる？

バサッ！

（村崎が生徒達から貰ったチョコレートをゴミ箱に捨てる）

田中茉奈

！？

村崎涼

…それはね。

村崎涼

茉奈は俺の所有物で

村崎涼

俺が茉奈を恋愛対象として見ていた事実は変わらないからだよ。

田中茉奈

っ…。

田中茉奈

も、

田中茉奈

もうやめて！

村崎涼

？…

村崎涼

茉奈、どうしたの？

村崎涼

お腹痛い？

田中茉奈

ふざけないで！

田中茉奈

ここから出して…

田中茉奈

こんなところで、監禁なんて…もう嫌なの！

田中茉奈

恋人なり奥さんなり、なんにでもなるから…せめて、学校だけは行かせて！

田中茉奈

お願い…っ！

村崎涼

…。

村崎涼

は？

田中茉奈

！…

村崎涼

茉奈、お前は何にもわかってないな。

村崎涼

学校なんか行ったら、隣の男子校からお前を奪いにくる輩が出るかもしれないだろ？

村崎涼

勉強も、俺が基礎から教えてんだから問題ないし…

村崎涼

友達なら、俺がいるから作る必要がない。

田中茉奈

！…。

村崎涼

それに…

村崎涼

……俺なら勉強以外のコトも手取り足取り教えられるよ？

村崎涼

田中茉奈

ひゃっ！

村崎涼

こうやって…

村崎涼

触ったり…

村崎涼

舐めたり、吸ったり…

村崎涼

茉奈の知らないこと、いっぱい教えてあげるよ？

田中茉奈

…だ、

田中茉奈

誰か…

田中茉奈

誰か助けて…！

田中茉奈

やっ！

村崎涼

はいはい。

村崎涼

無駄なことはやめようね。

村崎涼

それ以上「助けて」とか言うと、このまま襲うから。

村崎涼

汗まみれな上に乱暴に襲われるなんて、綺麗好きの茉奈は嫌だよね？

田中茉奈

！

村崎涼

…。

村崎涼

…なぁ、

村崎涼

このまま子供作られたくなかったら、黙ってないで何か言えよ。

田中茉奈

！

田中茉奈

…ご、ごめんなさい…。

田中茉奈

先生、好き…大好き…。

村崎涼

茉奈…。

村崎涼

いいこ。

村崎涼

チュッ

村崎涼

俺と茉奈はずっと一緒だ。

村崎涼

可愛い可愛い、俺だけの女の子。

村崎涼

…絶対誰にも触れさせない。

村崎涼

あっ、

村崎涼

そういえば茉奈。

村崎涼

俺、チョコレート買ってきたんだよ。一緒に食べよ。

田中茉奈

えっ…

田中茉奈

チョコレート？

村崎涼

うん。

村崎涼

この前テレビでやってた超高級なやつ！めっちゃ美味しいよ。

田中茉奈

……。

田中茉奈

先生、

田中茉奈

みんなに貰ったチョコ、本当に食べないの…？

村崎涼

！

村崎涼

え？

村崎涼

むしろなんで食べるの？

村崎涼

茉奈以外の女のものなんてゴミじゃん。

田中茉奈

！…

田中茉奈

酷い…。

村崎涼

…。

村崎涼

あ！

村崎涼

でも

村崎涼

茉奈が食べさせてくれるなら食べてもいいかな？

村崎涼

一個一個、口移しで…ね？

田中茉奈

…。

村崎涼

茉奈？

田中茉奈

……わかり、ました。

村崎涼

うん、いい子♡

村崎涼

明日はみんなにお礼言わなくちゃな。

村崎涼

とってもおいしくいただきましたって…

村崎涼

ふふふ。

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先生やばい系の人じゃないですか…！女の子…強く生きて…！！

投稿ありがとうございます！🙇‍♂️ ただ平和で何気ないバレンタインかと思ったのに… 先生ｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯ(魂の叫び)

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