少し遠くから3人を見つけたスイは、 魔物の攻撃を剣で受け止めながら3人に声をかけた。
スイ
イザヤ
スイ
スイ
マドカ
スイの不意をつくように攻撃をしてきた魔物を見て、 マドカは魔物が前に突き出した右腕に向かって札を投げた。
霽月
霽月
この魔物を出すからだったのかな?
ザイン
イザヤ
イザヤ
マドカ
時間がかかるので足止めもお願いしますね。
魔物
魔物
魔物
霽月
イザヤ
イザヤ
イザヤ
魔物に自我が芽生えたのか?)
霽月
ザイン
スイ
イザヤ
今回は封印場所までおびき寄せるんだぞ。
ザイン
魔物の皮膚に槍を突き立てようとしたザインだが、 魔物の皮膚は硬く、それは叶わなかったようだ。
魔物
魔物
霽月
霽月
弓を取り出した魔物を見た霽月は うげ、とでも言いたげな顔をしてそう呟いた。
ザイン
ザイン
近接戦にさえ気を付ければ───
ヒュウ……
ザイン
魔物の放った矢がザインの顔の真横を通り抜ける。 当たったらひとたまりもないような、そんな矢だった。
霽月
魔物でも弓の訓練はするの?
スイ
ザイン
あの魔物、魔法で矢を生成している。
ザイン
霽月
スイ
ザイン
パァンッ!
発砲音が響く。 イザヤが魔物に向かって攻撃をしている様だった。
霽月
スイ
霽月
あれ便利そうだったけど───
スイ
霽月
それじゃあ───
魔物
魔物が2人の居た場所の地面を力強く殴った。 2人はその攻撃をそれぞれ反対方向に避け、スイは剣を構えた。
魔物
貴様らはもう負けるというのにな。
スイ
ザシュッ───
スイは剣で魔物の腕に切り傷をつけた。 傷がついたことに驚いたのか、魔物は切られた腕を見つめた。
魔物
魔物
小賢しい真似を……。
魔物
魔物
ギョロ……
魔物は大きな2つの目玉をギョロリと動かし、 スイの方を見た。
弱体化の毒はきちんと効いているのか、 この魔物にはそれ程効かないのかは今は分からない。
2人はギョロギョロと動く2つの目玉に気味悪さを感じつつも、 魔物を倒すべく剣を構えた。
イザヤ
イザヤ
ザインはどこに行った?)
ザイン
イザヤ
イザヤ
すまないがそうじゃないなら後でにしてくれ。
イザヤはそう言うとライフルの弾を補充しはじめた。 しかし、ザインは何か言いたげな表情をしている。
ザイン
ザイン
イザヤ
イザヤ
何か思いついたということだよな?
ザイン
ザイン
ザイン
イザヤ
また自分がやるなんて言いたいのか?
ザイン
もう無謀なことはしません。
ザイン
ザイン
ザイン
イザヤ
ザイン
ザイン
イザヤ
イザヤ
きちんと伝われば伝え方は何でもいい。
イザヤ
イザヤ
ザイン
イザヤ
俺の友達に的当てで勝ったんだってな!
いらない
昔の記憶なんていらない
俺はもう全部忘れたんだ
街でイザヤのことを褒められて、私まで嬉しくなっちゃったわ〜。
いらない
だからもうそんなこと忘れたんだ
『……なんのお祝い?』
これからも、お前のことを応援してるぞ。
いらない
頑張ってね! 応援しているわ!
いらない
いらない
……いらない。
全部いらないんだ、俺には。
住民
街の狙撃が上手いって噂の───。
住民
家族が死んだんだってな。
住民
住民
住民
住民
あの子供には、それに怯える 家族すらいないんだったな
住民
イザヤ
イザヤ
イザヤ
気にしなくていいというのにな───。)
イザヤ






