絵麻
時刻は夜の10時を回っていた
あれから家に帰ってきたあたしは家でごろごろしていた
でも夕食を食べようかと思った時、しゅう君のお母さんがうちにきて
おばさん
絵麻
おばさん
おばさん
絵麻
確かにしゅう君の部屋の電気はついていなかった
おばさん
おばさん
おばさん
絵麻
おばさん
おばさんはいつもみたいな軽口で最後は帰っていったけど
一応私も連絡を入れて…今に至る
しゅう君の部屋はいまだに電気がついていない
今日の出来事と上原君が言っていたことが頭に浮かぶ
しゅう君の機嫌が悪いのと、帰りが遅いの関係してる?
こんな時間まで一体どこで何をしているのだろう
嫌な予感が胸の中を支配する
絵麻
しゅう君ならあり得る
絵麻
上原君、しゅう君は私の事何とも思ってないんだよ
絵麻
って一人で勝手に落ち込んでいると、しゅう君の部屋の明かりがついた
自分でもわからなかったけど、気づいたら私は走っていた
おばさんに声をかけてしゅう君の部屋に向かう
ガチャ
絵麻
柊人
ドアを開けたらそこにはもちろんしゅう君がいて
ちらっと見えた表情はいつもより険しくて声のトーンも少しだけ無愛想に感じた
ドアの前から動けずにただしゅう君の姿をじっと見ていると
柊人
しゅう君がこちらを見た
明らかに機嫌が悪い
いつものしゅう君に戻ってほしいって思いを込めて制服の裾をキュッと握った
柊人
絵麻
柊人
絵麻
何もそんなに急に冷たくすなくてもいいじゃない
なんて思うけど、それは口にしない
柊人
絵麻
しゅう君の顔をしっかりとみると、凛久君の名前を出したらあからさまに嫌な顔をした
2人とも何も言わない
柊人
絵麻
柊人
絵麻
急に話の展開は思わぬほうこうに向いた
気になってはいたけどいざ、聞こうにも勇気が出ない
絵麻
こんな時までそっけない言い方しかできない
すると、しゅう君は表情を変えずに
柊人
柊人
柊人
容赦なく吐き捨てられた言葉
その瞬間頭をなにか固いもので殴られたような感覚がした
わかっていた。この答えが来るって、わかっていたのに
聞かなきゃよかった
後悔と苦しさと悲しさと、いろんな感情が混ざって頭がおかしくなりそうだった
だから嫌なんだ…幼馴染なんて
柊人
柊人
柊人
絵麻
唇が震えながらも恐る恐る聞く
柊人
柊人
いつものしゅう君じゃないことくらいわかっている
私に見せつけてくるようにしてるだけ
だけど私は冷静に考えられなかった
絵麻
絵麻
違う。そんなこと思ってない
絵麻
絵麻
嫌だ。お願い止めて…
柊人
絵麻
絵麻
声が震えないように、なにだがこぼれないようになんて我慢していたけどもう無理そう
しゅう君に背を向けて何も言わずに、部屋を出る
その時しゅう君は何も言わなかった
けど
パシっ
絵麻
絵麻
柊人
つかまれた手を引かれて、私はあっという間にしゅう君に包み込まれた
絵麻
精いっぱい抵抗しても男のしゅう君にかなうわけなくて
柊人
さっきまで冷たかったくせに急に優しく私の涙ぬぐって
絵麻
柊人
嫌だ。ほかの女の子を抱きしめていたその手で私に触れないで
それにこれはしゅう君の計算
柊人
絵麻
柊人
絵麻
柊人
ほら、まただんまり
絵麻
柊人
もう疲れた
絵麻
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