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コメント
9件
いやぁぁぁぁぁッ えぐいえぐいえぐいえぐいッ! 涙腺崩壊し過ぎて涙止まらん、、、 続き楽しみです!!

いなりーが死んじゃったぁぁ😭追いかけていくって○んで追いかけるの?先輩の正体はおんりーチャンなの!?続き楽しみにしてます!
だから黄泉がえり...?
こむ
こむ
何日か、何ヶ月か、何年か経った
その日は、どよんだ曇り空だった
幼ドズル
幼ドズル
先輩
幼ドズル
その頃には先輩が何考えてるかとかも
だいたいはわかるようになっていた
幼ドズル
ビッグボス
幼ドズル
幼ドズル
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
幼ドズル
先輩
先輩が何か悩んでいる気がして声をかける
幼ドズル
先輩
先輩が小さく呟く
こう言う時の先輩の予感は、当たる
先輩
また考え込む先輩を横目に、僕はビッグボスの仕事が終わるまでぼーっとして過ごしていた
突然
耳元でビーーッと音が鳴る
幼ドズル
幼ドズル
先輩達の方を見ると
2人とも耳元に手を当てて黙っている
それを見て
そういえば前にインカムを貰ったんだった、と思い出す
さっきの音はそのインカムからだろう
そして、今は2人に報告とかがされているんだと思う
先輩
2人はしばらく黙っていて…
先輩
ビッグボス
2人揃って信じられないと言う顔をして声を出す
幼ドズル
先輩
先輩
先輩はそう呟く
ビッグボス
ビッグボスはゆっくりと僕を抱きしめる
幼ドズル
ビッグボス
これ以上聞きたくないと体が拒むような錯覚に陥る
だけど、ビッグボスの口からは無情にも言葉が紡がれる
ビッグボス
ビッグボス
幼ドズル
幼ドズル
幼ドズル
幼ドズル
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボスは悲しい顔で僕の背中をそっと撫でる
先輩
先輩は手で俯いた顔を覆って動かない
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボスの声は、今まで聞いたことないくらい
元気がなくて、弱々しかった
幼ドズル
幼ドズル
幼ドズル
幼ドズル
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
先輩
先輩
ビッグボス
先輩は続ける
先輩
先輩
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
僕も先輩もその場から動けない
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
わかんない
まだ、わかってない
ビッグボスが、そんなに必死に言う理由
幼ドズル
ビッグボス
先輩
幼ドズル
ビッグボス
強い眼差しで僕に言うビッグボス
過去へ後悔があるかのような、そんな眼差しだった
幼ドズル
幼ドズル
先輩
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
ビッグボス
幼ドズル
幼ドズル
もう、僕の心は
認めたくない、と言う思いよりも
ビッグボスの言う通り
いなりーへの別れを今言わないと後悔する
そんな悲しみと、苦しさで溢れていた
先輩の手を引いて
いなりーの遺体が置かれている場所へ向かった
幼ドズル
いなりーと思われる遺体には
顔に白い布がかけられていて
死んだことが、より現実的で
気づいた時にはもう、頬を涙が伝っていた
幼ドズル
周りが見えないほどにボロボロと泣いて
泣いて
そして、やっと泣き止んだ時
周りを見ると、ぼーっとしてる先輩と
いなりーの冷え切った手を握って祈るようにして俯いてるビッグボスの姿があった
2人とも泣いてはいなかったけど、
泣く以上の苦しみが全身から溢れ出ていた
ビッグボス
ビッグボス
顔を歪ませながら謝り続けるビッグボス
先輩
先輩
先輩
僕には理解できないことを呟く先輩
僕は今日
やっと今日、初めて
暗殺者として、生きる
覚悟を理解した
また何年か経った日のこと
この日は、雪の日だった
空と地面は白く染まり
体の芯が震える寒さを纏っていた
あの後、いなりーは先輩とビッグボスに遺書を用意していた
そこに、僕のことが書かれていたかどうかは教えてくれなかったけど
先輩の雰囲気は少し変わった
わかるようになったと思っていた先輩の感情は
初めて会った時くらい
人に悟らせないものになっていた
ビッグボスも先輩も
そして雪だるまくん達も
その日から一層稽古に励んだ
先輩は単独で動くことが増えて 鍛錬もずっと部屋に篭りきりになった
ビッグボスは今まで通り笑顔が眩しかったけど
切羽詰まった顔で仕事をしている時が増えた
いなりーの死は
仕事に影響は出ないレベルで
心を少しずつ疲弊させ
苦しみが浸透していた
この日は
珍しく、ビッグボスが直々に任務に行った
数人の中堅あたりの組織員を連れて
ドズル
先輩にもたくさん稽古をつけられたから
嫌な予感は僕も感じることができるようになっていた
ドズル
何故か不安が渦巻いていた
嫌な予感はあるけど
僕の予感が当たる確率は5割
ビッグボスだから、大丈夫ではあるだろう
ドズル
不安はあったものの
いつも通り、呑気に過ごしていた
ガチャ
扉を開けて、入ってきたのは先輩だった
ドズル
ドズル
いつも先輩は任務を詰め込んで
ここに来る時間はほぼない
時たまに任務についての報告をするくらいだ
雑談は、しなくなった
先輩
部屋を見渡して、ビッグボスがいないことに気づいた先輩が問う
ドズル
ドズル
先輩
ドズル
ドズル
先輩
みるみるうちに、顔が険しくなっていく
先輩
先輩
先輩
簡潔に質問をする先輩
ドズル
ドズル
先輩
先輩
ドズル
先輩
先輩の顔は、いつも任務に行く時の顔ではなく
少しうつろで何かを決めたような目つきだった
ドズル
その顔を見た瞬間
先程の嫌な予感とは比べ物にならないほど
体が拒絶反応を起こすほどの強いものを感じた
ドズル
もう出ていきそうな先輩を引き止める
先輩
先輩は振り返らず応答する
ドズル
縋るような僕の問いかけに、先輩は何も言わずこちらを振り向き
今まで見たことがないほど優しくて、そして泣きそうな笑顔を浮かべたんだ
ドズル
その顔を見て察してしまった
嫌な予感は、当たったんだって
ビッグボスを、先輩は"追いかけて"行くんだって
わかってしまった
それでも、僕には止められない
先輩が、覚悟を決めたんだ
それを否定することは、僕には出来なかった
こむ
こむ
こむ
こむ
こむ
こむ