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雪村 麻耶🦇🩷 。🦅🖤
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第十三話
『本音』
北斗side
START
大我
大我
そう言って微笑む京本先輩の瞳は、どこまでも澄んでいて、まっすぐだった
その優しさが、今の俺には少しだけ苦しい
「知りたい」と言ってくれた先輩の言葉に嘘はないのだろう
だけど、それはきっと、後輩に対する純粋な興味や、もっと仲良くなりたいという好意の延長線上にあるものだ
俺が胸の奥に隠している、もっとドロドロとした、独占欲の混じった「好き」とは、きっと意味が違う
北斗
慎太郎に『あれ絶対、北斗のこと意識しまくってるって!』と焚きつけられた瞬間は、一瞬だけ都合のいい期待をしてしまった
でも、いざ目の前に立つ先輩の綺麗な姿を見ると、自分が身の程知らずな妄想をしていたことに気づかされて、急激に現実に引き戻される
もし、この「好き」がただの憧れじゃなくて、男として、恋愛対象として見ているのだと知られたら
先輩は、今と同じように笑ってくれるだろうか
大我
黙り込んでしまった俺の顔を覗き込もうと、先輩がさらに一歩、距離を詰めてくる
ふわりと、またあの甘い柔軟剤の香りが揺れた
これ以上近づかれたら、隠し事なんて全部見透かされてしまいそうで、俺は思わず一歩、後ろにステップを引いた
北斗
大我
北斗
北斗
喉の奥がツンと痛むのを堪えながら、俺は一気に言葉をまくし立てた
嘘じゃない
尊敬しているのは本当だ
ただ、その後に続くはずの「それ以上に、一人の男として、あなたのことが狂いそうなほど好きなんです」という本音を、そっくりそのまま削ぎ落としただけ
隠したまま、伝える
これなら先輩を困らせることもないし、俺の気持ちに嘘をついたことにもならない
自分を守るための、最低で、精一杯の妥協案だった
北斗
北斗
北斗
心臓が、耳の奥でうるさいくらいに鐘を鳴らしている
「特別」「目で追う」「一緒にいたい」――
尊敬というオブラートに包んではいるけれど、中身はほとんど告白のようなものだった
言い終えてから、あまりの恥ずかしさに耐えきれず、俺はぎゅっと目を瞑って俯いた
夕陽に照らされた図書室の床に、俺と先輩の影が、今にも重なりそうな距離で伸びている
返事を聞くのが怖かった
でも、数秒の沈黙のあと、聞こえてきたのは、予想していた困惑の声ではなかった
大我
北斗
小さく、掠れたような声
驚いて顔を上げると、京本先輩は片手で自分の顔を覆うようにして、視線を斜め下に逸らしていた
指の隙間から見えるその頬は、夕陽の光のせいだけとは思えないほど、鮮やかな赤に染まっている
大我
大我
先輩の声は、微かに震えていた
その赤くなった耳元と、あからさまに動揺している仕草を見て、俺の心臓が、さっきとは全く違う意味で、ドクリと大きく跳ね上がった
♡ 💬 待 っ て ま す ⌒ ♪
コメント
9件
こりゃ惚れるわ((あ、きょも?安心して。とろうなんて考えたことないから(多分)
すきすきすきすきすきすき(これしか言ってない気がするけど)
ああ、この「特別だと思ってます」のシーン、すごく良かったです…!北斗くんが尊敬の言葉に本音をぎゅっと詰め込んで、それでも最後は「からかわないでください」って逃げようとするもどかしさ。でも、それを受けた先輩の「ずるいなぁ」「勘違いしちゃうじゃん」があまりにも可愛くて、夕陽の図書室の空気ごと好きになりました。続き、気になりますね。