あの後輩にはご注意を＿♡

その連絡は急だった

何となくないくんの事だとみんな勘づいているだろう

だけれど＿

お互い気にし合って口に出すことなんて出来なかった

あの話をしてからまろは常に俺のそばに居てくれる

生徒会の仕事も前の倍くらい熱心にしてくれる

正直身体的にも…心的にも＿凄く助かっている

だけど＿＿

流石に勧誘くらい出来るよ

＿なんて言えない

俺の身体がもし治ったら＿

きっとまろは離れていってしまうから

ここであにきに詳細を聞いた

あにきによるといふまろはないくんに付きっきりらしい

絶対に離れないんだとか

自分で思っていても本当であって欲しくないこと

つい口にして更に自分を傷つける

大変な事は分かってる

だけど＿

今はいふまろに会いたい

それだけだった

勉強なら沢山教えてもらった

絶対に＿

絶対にいふまろに会う…!!

放課後

あにき&後輩組がお勉強会の一方…

今日いふまろの顔を見ていない時間は無かったんじゃないか

そう思う程にそばに居てくれた

俺のわがままをずっと聞いてくれている

まろは勘違いをしている

そんなに重い病ではない

そばにいて欲しいのは俺が君のことを好いているからだよ

いや＿俺の嘘に付き合ってくれているだけ＿?

…それなら＿＿

少しだけ。

少しだけ。

ほんとに＿

少しだけ。

俺はまろを誘った

まろは誘いに応じてくれた

それは優しさだと分かっていても

君を求めてしまった

腰を動かしながらいふまろが俺の首元にキスをする

その瞬間,ドアの向こうに見えた

顔を真っ赤にして視線を逸らす水色の影

気づかずに腰を動かす彼

後輩の前だというのに急な刺激で視界が真っ白になる

"後輩"というだけでとても焦る彼

りうらだと思ったのだろうか

いふまろの焦る顔に少し罪悪感を感じる

それでも俺は彼を離したくない

こう言ったら離れてくれると思った

俺は＿

また嘘を重ねる