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りんね@サブ垢
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匿名幽霊
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マリン.
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うわあ、第1話からもう胸がいっぱいになりました……。「八月の雪」って言葉だけで世界観がふわりと浮かぶのに、崩壊警報や立ち入り禁止区域が日常になってる非日常感がすごく切ない。慧の「凪紗だから」って台詞、あれは反則だよなあ。サイダーの泡みたいに消えそうな時間を、慧が「半分こしよう」って言うところ、あの場面がもう忘れられない。続きすごく気になります。
八月の雪が降ったあの日は、
白くて、
透き通っていて、
触れた指先から、泡みたいに消えていく。
白波 慧 シラナミ ケイ
校舎の窓際に座る彼は、空を見上げながら言った。
私はシャーペンを止める。
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
遠くでサイレンが鳴った。
崩壊警報。
三年前から鳴り続けている警報。
最初はみんな騒いでた。
でも今じゃ誰も顔をあげない。
先生は授業を続けるし、生徒たちは眠そうに窓の外を 見つめる。
世界が少しずつ壊れていくのなんて、もう日常だった。
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
私は思わず吹き出した。
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
そう言って慧は机の中からサイダーを取り出した。
炭酸飲料持ち込み禁止なのに。
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
窓から差し込む光に、サイダーの泡がきらきらと揺れた。
私はそれを見て少しだけ笑った。
この時間が好きだった。
何も変わらない教室。
何も変えようとしない私。
そして、いつも突拍子もないことを言う慧。
世界が終わっても、
この時間だけは続くと思っていた。
放課後。
私たちは立ち入り禁止区域になっている 展望塔に登った。
壊れたエレベーター。
ひび割れた階段。
屋上に出ると、風が吹き抜ける。
街が見えた。
崩れた高架橋。
止まったモノレール。
ビルの壁に走る亀裂。
それでも夕焼けだけは綺麗だった。
天野 凪紗 アマノ ナギサ
私が呟く。
白波 慧 シラナミ ケイ
慧はフェンスにもたれた。
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
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白波 慧 シラナミ ケイ
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白波 慧 シラナミ ケイ
私は顔を上げた。
慧は夕焼けを見たまま笑ってる。
ずるい。
そんなこと平気で言うから。
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
心臓がうるさかった。
遠くのサイレンより。
風の音より。
ずっと。
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
慧は少し考えて、
白波 慧 シラナミ ケイ
と、言った。
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
私は笑った。
慧も笑った。
なんだか涙が出そうだった。
昨日から変だった。
理由もないのに、胸が苦しくて。
この時間が永遠じゃないことを何処かで 知ってるみたいで。
すると慧が、
白波 慧 シラナミ ケイ
と、言った。
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
慧はキャップを空けた。
しゅわ、と小さな音。
白波 慧 シラナミ ケイ
差し出されたサイダー。
私は一口だけ飲んだ。
炭酸は少し苦手。
でも、
天野 凪紗 アマノ ナギサ
白波 慧 シラナミ ケイ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
天野 凪紗 アマノ ナギサ
慧は嬉しそうに笑った。
その時、
八月の雪が降り始めた。
夕焼けの空から、ガラスの欠片みたいな光が 舞い落ちてくる。
綺麗だった。
壊れていく街も。
遠くの警報も。
隣で笑う君も。
全部、全部綺麗だった。
だから私は思った。
もしこの夏が終わっても、
もし世界が終わっても、
いつか月の裏側で、
何にもない場所で、
今日みたいに笑いあえてたらいい。
サイダーを分け合って、
「くだらないね」って、
くだらなく笑いあえてたらいい。
そんな夢を、
また覚めない夢を、
私はずっと見ていたかった。
八月の雪が降ったあの日は。 ビードロを覗いたように見えた。
_____それが、最後の夏でした。