それでも君が好き

こちらは腐向け、nmmn作品になっております。

苦手な方は自衛、意味がわからない方は回れ右をお願いします💦

そしてこちらsnskです。

（うりゃしましゃかたせん出てきます）

それでもいいよ！という方はどうぞ✨

さかこ、16歳。

現役高校2年生だ。

普通なら華のJK、流行りの服を着たり

流行りの髪型、流行りの場所…

今時な行動をしているだろう。だが私は…

地味で、地味で、ただひたすらに地味な暮らしを送っている。

“さかこちゃんのせいで”

そのセリフを、何度聞いたことか。

私はただ、ゲームや運動が好きで男子と話が合うから

男子に話しかけたり、話しかけられたり

時には互いの家に遊びに行ったり...としていただけだった。

好かれたくて好かれてる訳じゃないし

好かれたくて話しかけてる訳でもない。

勝手に私の生徒が決めつけるやつは…

これは、私の言うとおりやんな？

そうやって鼻で笑ってみせると、女子達は

ぷりぷりと怒ったように顔を真っ赤にさせ、

と言い去っていった。

顔が良い、か。

お前らに言われても嬉しくないなぁ…w

今日も机に突っ伏し昼休みを過ごそうと思っていたが、

金髪に長めのピアス、片方伸びた髪

太陽のような笑顔、話し方、ノリ

僕はパリピですって宣言しているような

私が苦手なタイプの先輩が話しかけて来た。

少し照れてしまいそとを向くと、

男子の後側から女子の痛い視線が刺さる。

少し気まずくなり、

キラキラとした可愛らしい笑顔は、

クラスの中心にいつも居たような気がする。

いつも突っ伏してたからなぁ。あんまり分からんわ。

少し昔の、男子と仲良くしていた頃の私が出てくる。

やっぱり、女子より男子のほうが話しやすい。

趣味も合うし、話し方も軽めでわーわーできるから楽しい。

女子の思考はよく分からなくて、難しくてあまり好きではない。

ﾀｯﾀｯﾀ…と足早にセンラくんが席に戻ると、

女子が5人程ズカズカと歩いてきた。

“さかこちゃんのせいで”

私が、一体何をした？

ただ、少し人気な先輩男子と連絡先交換をしただけだ。

それに何か問題があるのか？

抜け駆けは禁止とか、知らんしまず好きやないし。

勝手に私の人生決める奴は大抵ひねくれものだ。

…私の方がひねくれ者だけど。

やっぱり気楽に話せる。

素の私が出て、何も考えないで楽しくラクに、きままに会話ができるのだ。

男子ってよく解らないって女子は言うけど、

私は女子のその思考が理解できない。

なんで、人気な男子と連絡先を交換してはいけない？

なんで、仲のいい男子の家に行ってはいけない？

なんで、他の女子に進む道を決められなきゃいけない？

それが、本当に分からない。

目の前に突然現れたのは、

兄の志麻くんに似て綺麗系の顔立ちをした美人、志麻子。

思わず口に含んだばかりの綾鷹を吹き出してしまった。

後ろから急に現れたのは、

志麻くん、うらさんとセンラくんの妹、せんこ

センラくん、志麻くんと仲がいいうらさんの妹、うらこ。

4人の妹である私達もかなり仲がいい。

たまたまかどうかは知らんけど、兄軍も妹軍も同じクラスだ。

さかこ、現役華のJK。

前髪を切られ、髪を横で小さく結われ、

バレにくいかんたんメイクをされ…

なぜか、センラくんを待たされています。

急に現れたと思いきや、

振り返った私になぜかむせるセンラくん。

顔を近付けられ、ふいに顔が赤く染まってしまう。

…あかん、これ

………恋や。

あれから、

前髪を上げ、軽くメイクをし、男子にも話しかけるようになった私。

これは完全にしまこのおかげや。ありがたい。

やっぱり男子は話しやすいし話が合う！

女子からの嫌がらせはたまにあるんやけど...w

そんな私が今いる場所は体育館裏。

下駄箱に来てってだけの手紙があったから、誰かは分からない。

最低なパターンの女子からの嫌がらせも想定してある。

その為の対策も、一応。

ほらね、女子。

今日もセンラくんと帰る予定だし

彼を待たせてはいけない。（遅刻魔）

“さかこちゃんのせいで”

またその言葉が、胸に刺さる。

でも、私は変わったんだ。

もう、弱くなんかない。

ぷんぷんと音が聞こえてきそうなほど

顔を赤くし、ガツガツと女子らしくない歩き方で帰っていった。

ま、これで一安心やな！

もう家に出入りしたりする仲の私とセンラくん。

まるで昔からの友達のように、センラくんに抱きつく。

少しくらい、ええやろ？

いつもみたいにバカらしくでかい声でくだらない会話をして。

この時間だけでも、私は幸せに満ち溢れていた。なのに。

予想もしない、できない言葉に私は声をつまらせる。

その前だけで顔が赤くなってたっていうのに

ラストスパートに告白までされてしまった。

一生分照れた気がする。（？）

おまけ！

私と男子の声を聞くと、ダッシュで走ってくるセンラくん。

陸上部の足の速さそこで使わんでええねんw

センラに、爆弾を落とそうかな。

“取る取られるの問題じゃなくて”

“センラにしか興味ないから安心しとき”

とか。