光一
目を開けると
真っ暗な世界がわたしの視界に 飛び込んだ
光一
光一
光一
光一
光一
周りを見ると一面に 花が咲いていた
色は暗くてよく見えないが 花であることは確かだった
ピピッップツッ
わたしの耳元で微かに不思議な音が なった。
ズキッ
光一
光一
プーーッ
この音を聞いた途端
わたしは思い出した
優子
光一
妻の優子が優しく起こす
わかめの味噌汁の匂いがする
いつもと変わらない朝
光一
凛
周りから見ると安定した 幸せな生活
それが嫌だった
普通で変化のない
同じ毎日を過ごす
わたしは変化が欲しかった
光一
優子
凛
毎日毎日
同じ会話
優子
光一
それしか質問はないのか
光一
優子
変わりたい
光一
光一
光一
光一
凛
光一
光一
今日も諦めたその時だった
ピロリン
光一
光一
ガチャ バタン
光一
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光一
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光一
光一
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光一
光一
光一
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光一
光一
光一
光一
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光一
光一
目の前が真っ暗になった
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光一
わたしは目を開けた。
ここはどこだ
この人はだれだ?
様々な疑問があったが 声を出すことができない
光一
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この薬は神経を麻痺させる薬なのか
聞きたかったが声を出すことが できなかった
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わたしは言われるがままに 薬を飲んだ
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光一
まぶたが勝手に降りてき、 ついに目が閉じた
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光一
光一
光一
わたしは一瞬ワクワクしたが、すぐに 先ほどの言葉を思い出した
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光一
頭を上げようとしたが、そこには壁があった
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
わたしは
このおかしな状況を
楽しんでいた
いつもと違う、スリルのある日
光一
光一
光一
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光一
光一
光一
光一
光一
わたしはもう一度周りをみた
光一
光一
光一
光一
光一
光一
わたしは微かに動く首と 右手を頼りにあたりを探った
光一
光一
光一
やはりわたしは楽しんでいる
しかしずっと楽しい気持ちではいられなかった
カサッ
光一
光一
光一
指がうまく動かなかった
光一
光一
暗くてよく見えなかったが 感触と形的にたしかに本だった
光一
光一
手触りでわかるわけないと分かっていたが、何か仕掛けがないか、それを確かめておきたかった。
光一
光一
本にはしおりが挟まっていた
それはたしかにしおりだった
しかもわたしが持っている
いや、わたしだけの。
幼い凛
幼い凛
光一
幼い凛
優子
優子
優子
光一
幼い凛
光一
幼い凛
光一
光一
優子
幼い凛
幼い凛
光一
光一
不器用にギザギザに切られてる画用紙に、ハートの型抜きかなんかで真ん中に二つ、ハートに切り抜かれている
でも、ちゃんと穴が空いてるところに紐が通っており、しおりになっている
光一
幼い凛
光一
幼い凛
優子
優子
幼い凛
光一
光一
光一
光一
優子
幼い凛
光一
光一
幼い凛
不器用にギザギザに切られた画用紙にハートの穴が二個。そして紐が通っているしおり。
光一
光一
光一
光一
光一
…ね。…だ……よ。
光一
光一
光一
光一
…さん。……た……かっ……
そん……げ…
…うなひ……だ。
光一
光一
光一
光一
光一
光一
わたしはほかに動かすことができる 体の部位をさがした
しかし
首と右手の指先以外はどこも 動かせなかった
光一
光一
光一
光一
…さん。
ズズッ。すんっ、すんっ
…なた。
光一
光一
プツ
ピーーーー。
光一
わたしはまた、記憶が蘇った
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光一
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光一
光一
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光一
光一
光一
光一
光一
…さん。
光一
…ないでぇ!
ぐすんっ、いかないでぇ!!
光一
ガラガラガラ
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
葬式
光一
光一
光一
燃やされる
光一
光一
光一
光一
右手と
首だけ
光一
光一
光一
光一
ヴィーン
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
光一
わたしは動かない体を動かそうと 必死に必死に動かそうとした
光一
光一
光一
光一
ズリッ
光一
ズズッ
光一
ズズズッ
ドスッ
みんな
みんな
優子
優子
火葬作業員
火葬作業員
光一
光一
光一
火葬作業員
みんな
みんな
凛
キィーー
光一
光一
優子
優子
凛
みんな
火葬作業員
火葬作業員
光一
光一
わたしは涙を流した
二人に会うのがこんなに嬉しい ものだとは
光一
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凛
光一
優子
凛
優子
光一
光一
凛
優子
光一
凛
優子
優子
ピロリン♪
優子
光一
優子が光一に携帯を渡した
光一
光一
凛
優子
光一
光一
2ヶ月後
光一
優子
凛
光一
優子
光一
優子
光一
光一
光一
光一
凛
4ヶ月後
優子
凛
光一
凛
光一
光一
優子
優子
ピロリン
凛
凛
凛
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凛
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凛
凛
凛
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凛
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凛
凛
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凛
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凛
凛
凛
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凛
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凛
凛
凛
凛
凛
光一
凛
スマホを差し出す
光一
光一
凛
光一
光一
光一
わたしは全てを話した
優子
光一
優子
光一
光一
優子
優子
優子
優子
優子
凛
凛
優子
光一
光一
優子
凛
凛
光一
光一
優子
凛
凛
スマホを取り出して
凛は返信した
「お金と変化をください」 と。
光一
優子
凛
光一
光一
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
凛
バタっ
光一
凛
凛
光一
凛
凛
優子は
死んだ
そして保険金が入ってきた
凛
光一
凛
凛
凛
光一
光一
光一
光一
光一
光一
コッ、コッ、コッ、コッ
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光一
光一
光一
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ピーーーー。
凛
光一
パタッ バタっ
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光一
光一
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光一
凛
凛
凛
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光一
光一
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人間ですらなくなって しまうから
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変化を求めすぎ
変化しすぎた
なぜ気付かなかったのだろう
普通の幸せに
また
普通の
暮らしがしたい。
コメント
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊