キメラの君とおれ

前のマスターに 買ってもらったばっかりの頃は、

そんな感じでこれから頑張ろうと 気合を入れてたの。

でも、

数日後

こんな感じで冷たく言われて、

正直ちょっと傷つきはしたけど、

最初はちょっと冷たい人だなとか、

ちょっと失敗とかに厳しい人なのかなくらいしか思わなかった。

正直もうちょっと言い方優しくして くれないかなとか思ったけど、

自分の失敗が悪いと思ってたの。

だけど、

別の日

またこうなって、

またちょっと傷つきつつも 自分が悪いかと思ってたの、

それに、

…マスターが正直怖かったから。

別の日

この日は特にマスターの 言動が酷い日で、

今までで1番冷たく言われたの。

しかもそれだけじゃなくて、

この日からマスターから ボクへの対応が、

悪化していったの。

僕がどれだけ泣いても謝っても、

マスターの態度が 変わる事はなかった。

そんな風に暴言を言われ続けて、

そして日々を送っていた ある日とうとう…

いらない。

そう言いそのマスターは僕を マウスカーソルで僕を掴んで、

そしてそのまま…

『重音テトを削除しますか？』

『はい』

ﾌﾞﾁｯ

こうして僕は前のマスターに、

捨てられたの。

僕は泣いた。

たくさん泣いた。

泣いても無駄な事は分かっていても 涙が止まらない。

数日後

そんな風に数日間も泣き続けた。

そしてそこで出会ったのが、

決めた、

今までこの子が辛い思いをした分、

俺はこの子を、

テトを、

『家族』として絶対に、

幸せにする