俺の周りでは不幸な事ばかり起こってしまう
10年前
ばぁうの母親
ばぁうの父親
ボコ ドス ドガ ゴン ガッ
ばぁう
ばぁう
ばぁうの母親
ばぁうの父親
ばぁう
なんでそんな冷たい目をするの?
いい子になるから
だから
だから……売らないでッ…。
現在
ばぁう
目を開けると見慣れた天井
ばぁう
足を見ると鎖が巻き付いていて取れそうにない
ばぁう
ばぁう
気付いた時には傍にあったうさぎのぬいぐるみ
名前は特に無いから『無名』としてる
見張り役
ばぁう
見張り役
ばぁう
見張り役
ばぁう
見張り役
ばぁう
見張り役
ばぁう
ばぁう
袖をまくって腕を見ると無数の傷があった
幼少期から今までの傷
全部大人がその日の気分でつけたモノ
子供はストレス発散の道具じゃないのに
ばぁう
ばぁう
ばぁう
知らない天井に知らない部屋
左右を見ると俺ぐらいの子供がたくさんいた
そっか、ここ
ばぁう
ばぁう
ばぁう
ばぁう
ゆきむら。
そうま
ゆきむら。
ばぁう
綺麗な汚れ1つない服
一瞬で分かった。 この人達は貴族だ
貴族は俺達みたいな『売り物』を買って
屋敷で働かされる、らしい
ということは、俺……
ばぁう
ばぁう
この場所に愛着があるわけでは無い
ただ、外に出るのが怖い
ばぁう
ゆきむら。
そうま
ゆきむら。
そうま
ゆきむら。
そうま
ばぁう
ゆきむら。
そうま
ゆきむら。
ばぁう
ゆきむら。
ばぁう
ゆきむら。
そうま
そうま
そうま
ばぁう
金髪の青年に顔を見せると、
隣の紫髪の青年も覗き込んできた
ゆきむら。
そうま
ばぁう
もう嫌だ。 人に殴られるのは
ゆきむら。
ゆきむら。
ゆきむら。
ばぁう
何故か紫髪の人の言葉は胸に刺さった
狭くて暗いこの場所じゃなくて、
もっと広い世界
……見たいな
ばぁう
ゆきむら。
ばぁう
そうま
ばぁう
ゆきむら。
ばぁう
そうま
ばぁう
ゆきむら。
ばぁう
ばぁう
そうま
ゆきむら。
ばぁう
そうま
ばぁう
ばぁう
そうま
ばぁう
ゆきむら。
そうま
ばぁう
ばぁう
足に力を入れようとしても入らない
むしろ、足が痛むんだけど
ゆきむら。
ばぁう
足を見ると、血で軽く汚れていた
さっき殴られた時かな……?
そうま
ばぁう
ゆきむら。
ばぁう
ばぁう
久しぶりに出た外は
とても
綺麗に、輝いていた
コメント
3件
お願いなんですけど…あの、気持ち?みたいなやつを文字白色にして欲しいです…見えなくて……
神