知っている。
俺は知っている
木村
村田
三宅
惟目
村田
三宅
惟目
木村
俺のクラスに
度を超えるいじめがあることを。
惟目
三宅
村田
惟目
村田
三宅
紫稲
校舎裏
こっそりと聞こえた言葉
木村
……は、
惟目
なぜ今来る…!? タイミング狂いすぎだろ……
木村
村田
はなしてっ、 そういう声が悲痛に鳴り響く
惟目
村田
惟目
木村
三宅
惟目
紫稲
村田
惟目
紫稲
惟目
紫稲
三宅
紫稲
惟目
紫稲
惟目
投げ渡されたドリンク
紫稲
惟目
紫稲
惟目
三宅
惟目
遠ざかるいじめっ子野郎ども
ふと、地べたに座る生徒を見る
木村
紫稲
それだけ言って自分自身も戻ろうとする
貰ったコーヒーを 開けて飲もうとすれば
木村
紫稲
返事をするのも面倒なので その代わりにもう一度彼女を見る
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
固まった彼女を置いて そのまま校内に戻った
紫稲
惟目
紫稲
三宅
下田
紫稲
下田
松田
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
影がドクッと揺れる
幼馴染が立ち上がり ドアを開けば
黄野
木村
彼が入るように促した。
紫稲
木村
黄野
彼女に聞こえないように ボソッと彼は呟いた
紫稲
近づいてくる彼女に問いかける
木村
ちらりと黄野を見た。
黄野
紫稲
木村
紫稲
黄野
紫稲
黄野
木村
紫稲
彼女のスカートがクシャっと音を立てる。手は白くなり相当力が篭っている。
木村
黄野
紫稲
木村
黄野
あらら、とでも言いたげに 彼はこちらを向いた
木村
頬を涙が染める
紫稲
黄野
耳打ちなど気にせず 驚愕の目をする彼女に言葉を続けた
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
黄野
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
そうだとでも言うように 彼女は嗚咽を漏らした
紫稲
木村
下を向いていた彼女が 顔を上げて。
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
木村
紫稲
隣の彼の視線が こちらに向くのがわかる
同時 彼女の目は大きく開いた。
紫稲
木村
下を俯いて黙り込む生徒
黄野
ため息をついて口を閉ざしていた彼は 言葉を発した
黄野
木村
紫稲
黄野
ぎゅっと再び彼女が力を込めて
涙に濡れた頬を上げて。
木村
床に涙がこぼれた時
木村
彼女が確かな声で囁いた
紫稲
途端彼女は崩れ落ち 大きな鳴き声を上げた
紫稲
黄野
紫稲
そう小声で彼と少し会話を交わして。
紫稲
紫稲
背中に激痛。 後ろには彼。
黄野
紫稲
木村
紫稲
黄野
彼の口を抑え込む
紫稲
木村
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
黄野
紫稲
彼が知っていること+経緯を話して。
黄野
紫稲
黄野
紫稲
まぁ俺がやった訳では無いとわかっていたからあんな馬鹿げたダジャレもどきを言えたんだろうな
木村
黄野
紫稲
黄野
敬語をつけ忘れたことに対して 目が飛び出でるほどに焦る彼
木村
気づいてなくてよかったな
紫稲
黄野
木村
紫稲
……中途半端なことをして それで彼女の心が埋まるかなんて
……そんなはずないよな
それなら最初から助けろって。
そんな意地の悪い言葉ばかり這い上がってきて
紫稲
黄野
木村
紫稲
木村
…漏れてたのか…
むず痒い感覚が体を周り
いてもたっても居られなくなる
自然と足が動きそのまま教室を出た
黄野
木村
非常階段からこぼれる光が靴を焼く
紫稲
木村
腕が握られる感触
紫稲
木村
自分自身でもわかっていそうなほど乱れた日本語で精一杯話している
力が弱々しくなっている
木村
彼女の言葉に反応し 顔を見れば
彼女なりの笑顔が浮かんでいた
紫稲
…
紫稲
学校チャイムが最終下校時刻を知らせる
木村
紫稲
木村
階段を登っていく彼女を眺めて。
おう、さようなら
その声と同時に
黄野
紫稲
彼は降りてきた
紫稲
黄野
紫稲
夕日に照れる階段を見つめて
顎に手を当てた
コメント
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最近Wtリスナーの間で色々荒れてますね〜……↓80日後に合流するワイテルズネタバレほんの少しあり