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4 - いじめ 続

♥

337

2023年09月06日

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放課後

誰もいない教室

惟目

それで?誠ちゃんどうしたの?

紫稲

今日はひとつ、お前に
真面目な話をする

惟目

んー?

紫稲

…この学校の退学基準を
知っているか?

惟目

あー…そゆこと?

紫稲

お、わかるか

惟目

だってウザイんだもん、木村

紫稲

まぁまぁ、それで
退学基準はな

惟目

あれだろ?
他の生徒の迷惑…うんたらかんたら!

紫稲

そうだ

惟目

それが?

紫稲

悪いが、お前は今日で退学だ

惟目

…は?

紫稲

恐喝、器物損壊、暴行
これらは犯罪に値する。
尚且つ担任に見つかってしまった。
見つかり次第、処罰の対象なんだよ。

惟目

…待てよ、

紫稲

悪いが、今回だけは
俺も見逃せん。

1枚の紙を彼女に差し出す

紫稲

署名が終わり次第
こちらで手続きを行う。
もちろん、お前のご両親にも
報告しなければいけない

惟目

やだ、退学なんかしたら
母さんになんて言われっか
わかんねぇよ…!

紫稲

母親に怯えてるのか

惟目

は?当たり前じゃん…

紫稲

お前は…退学基準を
知っていると言ったな?

惟目

あぁ、でも処罰だろ?
退学はおかしい…

紫稲

おや…知らないのか?
犯罪に値する行為の繰り返しは
1発アウトだ

惟目

なにそれ…

紫稲

…知らなかったのか。
じゃあいいよ、とはならないけどな

惟目

…っみわかんねぇ…

紫稲

ちなみに俺に殴りかかっても
アウトだからな

惟目

っざけんなよ

机を蹴飛ばし怒号を飛ばす

紫稲

こんな退学という罰を背負ってまで
でもいじめるなんて馬鹿馬鹿しいだろ

惟目

全部木村のせいだ…全部!

紫稲

…あいつ何もしてないけどな

惟目

っせぇな!

きっと睨みつける目の前の彼女

紫稲

…ただし

人差し指を立てて 言葉を続ける

紫稲

木村もそれを望んでいない。

惟目

…あ…?

紫稲

俺がこの話をした時
それだけはやめてくれと
俺に頼んできた

惟目

…だから何…

紫稲

確かに、なかったことにはできない。
厳重注意をしたという事実は残る。
しかし、この先彼女になんも危害を
加えない且つ学校生活を真面目に
過ごせば…退学免除になる

惟目

…は?

紫稲

つまり、これは厳重注意だ

惟目

…それ…木村が…?

紫稲

あぁ。あいつがやめてくれと
頼んだからな。
俺も学校長にはまだ話していない。

惟目

この紙はなんだよ…

紫稲

お前が応じなかった時の為に。

惟目

紫稲

どうする?

惟目

…わーったよ、もうしねぇから

紫稲

もし次1度でも
同じようなことがあれば…
即退学だ。いいな?

惟目

…あぁ

紫稲

木村に感謝するんだな

惟目

…でもなんで…?

紫稲

…さぁ、知らねぇよ

惟目

誠はいいの…?これ。
ま、ありがと

紫稲

…俺は関係ねぇよ。
お礼言うなら木村だよ。
それと…お前の手下みたいなやつら
にも言っておけよ

惟目

…あぁ

廊下、彼らの声が響く

黄野

背を向けて

彼の教師として、公務員として好ましくない行動を聞いていた。

惟目

うおっ、たっちゃん…それじゃあねぇ

バッグを背負い 今から帰りますよとでも言うような 感じで俺の目の前をすぎた

黄野

…教室、入りましょうか?

紫稲

それを見送っていたスマイルを教室に入るよう促した

いい雰囲気では無い彼が教室に入った時扉はしまった。

黄野

…公務員として規律を
破るのは良くないな

紫稲

そんなのわかってる

むっとでも言うような表情を浮かべて

黄野

珍しいな…
お前なら…人の感情なんか
相手にしないで退学させると
思ったんだがな。

紫稲

…気が変わったのさ。

黄野

気分でどうにもしていい
わけじゃないがな

紫稲

知ってるよ

黄野

まぁ、強くは言わないよ、俺も。
お前の気持ちわからんくもない

紫稲

そりゃどうも

黄野

なんだよその言い方。
校長にいいつけてもいいんだぞ

紫稲

バレないかな〜…ちょっと
ね、やばいねぇ

黄野

やばいねぇなのよw

紫稲

ま、しかたないか

黄野

解決はしたんだろう?

紫稲

あぁ。一応な

黄野

なら、いいか

紫稲

そうだ。いい。

黄野

wwww

彼の優しい微笑みか

教室の明かりを包み込んだ。

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コメント

1

ユーザー

やんさんちょっとだけスマさんに甘やかしてほしいなという願望です。

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