あの人と最初に出会った処は
生死の境界線上だった
それは、4月の初め。
桜が美しく咲き誇る 和やかな季節のはずだった。
あの人、1人を除いては。
桜の花弁が舞い散る中、
彼女は、僕の目の前で
命の灯火を吹き消そうとしていた。
蓮
莉桜
何か喋っている。
しかし蚊の鳴くような声で 呟いているだけなので
全く聞き取れない。
兎に角、僕は
目の前で死なれるのも癪だったので
止めてやろうか、と思った。
蓮
莉桜
莉桜
莉桜
蓮
莉桜
莉桜
蓮
蓮
莉桜
蓮
蓮
莉桜
莉桜
莉桜
莉桜
蓮
莉桜
とても、返答に困った。
僕が自殺に 追い込まれた理由は 単純だ。
金だ。
僕は元々、一般的な会社員だった。
だが、金の匂いを嗅ぎつけた 多くの女に貢がされ、
大量の借金を肩代わりさせられた。
その額は余裕で車が4、5台も 買えるくらいで、 僕の給料では到底 返せそうになかった。
だから、死のうとした。
だが、そこを大金持ちの 令嬢に止められ
借金も返すことが出来た。
だから、僕は全然苦しくない。
その旨を彼女に伝えると
莉桜
莉桜
莉桜
莉桜
蓮
蓮
好評であれば 2話に続くかもしれません
コメント
1件
わぁー、続きどうなるか気になるw 今回の物語も面白い展開になりそうですね(* ̄∇ ̄)ノ 続きがあれば楽しみです!(*´ω`*)