来世では 幸せに＿。

さとにぃと2人での 生活が始まって数週間

僕はぱったり 学校に行かなくなった

学校に行かなくてもいいって

辛いなら家にいればいいって

お兄ちゃんが 教えてくれたから

その代わり僕は 家事をして

バイトをして お金を稼ぐ

…それでもやっぱり 罪悪感は湧いてくるもので。

本当だったら 学校にいるはずなのに

さとにぃは勉強も 部活も頑張ってるのに

他の子達は ちゃんと勉強して 友達も沢山いて

なのになんで僕は こんな生活送ってるんだっけ

僕が普通の子だったら

今だって兄弟6人みんなで 楽しく暮らしてるはずなのに

それならさとにぃにも 迷惑かけないで済むのに

ななにぃにも会いたい

会えなくなったのは 自分のせいだけど

ななにぃの 包み込んでくれるような 温かさで

もう一度抱きしめて欲しい

あぁ、僕もう駄目だ

僕は普通じゃない

＿普通って なんだっけ

息が詰まる

苦しい

昔からそう

嫌なことを考えると 息が出来なくなるんだ

ばん…ｯ！！

俺が玄関のドアを開けると

顔を真っ青にして 倒れているころんがいた

震える手で 119番に通報する

動揺して 上手く喋れない

俺と二人暮しが始まって 明らかに笑顔が増えたから

ストレスは減ったんだとばかり 思い込んでいた

はぁ 俺って馬鹿なんだな

ころんは昔から 自分が辛いのを 隠す奴だったじゃねぇか

何でそれを 見抜けなかったんだろう

ぐったりした体

青白い肌

やせ細った体についた 無数の傷

目に入る度に 心が痛くなる

がちゃっ

紫くんが 医者から説明受けてます

がらがら…ｯ

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