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コメント
1件
シオン、静かな決意がめっちゃ伝わってきたわ。両親とのやり取りもいいよね。「帰らない」「どうせそういう話」って、親の心配の型を知っててあえて軽く返す感じ、リアルだなって思った。最後の「少し楽しみかも」でやっと微笑んだ感じが好き。自分の実力を試したいっていう動機、なんか共感するわ。試験本番が楽しみ!🔥
窓の外では、朝日がゆっくりと昇り始めていた。 シオンは静かに鞄の中身を確認する。 財布。 地図。 着替え。 最低限の荷物だけ。
シオン
独り言を漏らし、部屋を見回す。 二十年間過ごしてきた部屋。 特別な思い出があるわけでもない。 けれど今日からは少し違う。 ハンター試験を受ける。 ただそれだけだ。
シオン
リビングへ降りると、母が朝食を並べていた。
ママ
シオン
ママ
シオン
ママ
シオン
少しだけ顔をしかめる。 すると父が新聞から顔を上げた。
パパ
シオン
即答。 父は苦笑した。
パパ
シオン
パパ
シオン
朝から少し調子が狂う。 家族は普通だ。 どこにでもいるような家庭。 だからこそ、自分がハンターを目指すことに不思議そうな顔をしていた。 それでも反対はしなかった。 シオンが決めたことだと知っているから。 食事を終え、玄関へ向かう。 母が後ろから声を掛けた。
ママ
シオン
小さく返事をする。 父が言う。
パパ
シオン
パパ
シオン
思わず突っ込んでしまった。 父と母は笑う。 なんだか悔しい。
シオン
今度こそ扉を開く。 外の風が頬を撫でた。 ――ハンター試験。 世界中から化け物みたいな連中が集まる試験。 危険。 高難易度。 合格率は極めて低い。 そんな話は嫌というほど聞いている。 それでも。
シオン
ぽつりと漏らす。 自分の力がどこまで通用するのか。 知らない世界はどれほど広いのか。 確かめてみたい。 シオンは歩き出した。 まだ知らない仲間とも、 まだ知らない試験とも、 そして後に出会う少年たちとも知らずに。 ハンター試験会場への道を。 静かに。 しかし確かに。 その一歩を踏み出した。