年末限定短編𓂃 𓈒𓏸🎅🏻🎍

クリスマスはいらないね

和泉舞白

image:愛のかたまり/KinKi Kids

あの冬、

忘れもしない、

愛で溢れていた、

素敵な彼氏だった人との、

切ない別れの話、

出会いは3年前のクリスマス

クリスマスなのにぼっちだから って図書館に来て、

適当な席でハマってる小説を読んでる時だった、

彼が私の席の隣に来たことがきっかけ、

話がよく合う人で、

図書館なのにいっぱい話しちゃってたっけ、

別れも、去年のクリスマス、

ううん、

大好きだよ、

今でも、

でもね、

私なんかよりも、素敵な人と 幸せになって欲しかったの、

ただそれだけ、だったはずなのに、

思い返す度に

彼の優しさをまたあの頃のように、

なんて求めてしまう、

あの頃の彼はとてつもなく心配性で

私がナンパやちかんに会うから 電車は乗っちゃダメなんて言ってたな、

私、そんなにか弱い子じゃないよ、

なんて言ってたけな、

でもね、

そうやって私のことを気遣ってくれてたのは

嬉しかったんだ、

交差点で、

彼と同じ香水の匂いがすると、

だなんて振り返ってしまう、

どこにでも売ってるような有名な香水だから、

誰が付けてたっておかしくない香水なのに、

彼だけが付けてるものと勘違いして、

振り返って、

いないってわかってるのに、

ひとりで悲しくなって、

あぁ、何してるんだろ、私、

雪を見るとまた思い出すの、

彼はどこか1枚上手で、

愛情表現までもが優しく、丁寧

だけど、私は、

いつしかその愛情を全て受け取れて、同じ量だけ愛情として変えせる自信がなくなっていたの、

だから私は、

そんな優しいあなたを振ったの、

2022年12月25日

私は顔に出ないように 好きという気持ちを押し殺して言うの、

焦ってるようで、泣きそうな顔、

その顔が見たかったわけじゃないの、

なのに私は追い打ちをかけるように言ってしまう、

いてもたってもいられなくて、

その場を離れようと方向転換すると、

後ろから強いけど、どこか弱った力で抱きしめられる、

ダメだよ、

そんなことしてきたら、

私は、

私はゆっくりと彼の腕を解き、

図書館を出る、

亮平でよかったの、

最初のようで、 最後の恋をできたのが、

あんなにも愛情を注いでくれた相手が、

もうクリスマスなんて、

いらないよ、

だって、亮平がくれた愛のかたまりは、

あの日々は、

私にとって全部が宝物だったから、

亮平の愛に応えられなくてごめんね、

この冬を超えて、

もっと素敵な人になってね

END

誰が1日1本と言いました？←誰も何も言ってないです

ラストは失恋で締めるしかないでしょ！←はい？

これにてクリスマス限定短編は終わりになりますが、

またちょこちょこ連載出していくので

ぜひ見ていってください✨

ということで！♡連打💬たくさん待ってます🧡𓈒 𓂂𓏸

あと数時間しかないけど - ̗̀ 🎄 ᴍᴇʀʀʏ ᴄʜʀɪsᴛᴍᴀs 🎄 ̖́-