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監禁区域レベルX 第3話

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監禁区域レベルX 第3話

1 - 監禁区域レベルX 第3話

♥

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2019年11月26日

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涼花

お母さん

涼花!

修平くんと連絡取った?

涼花

うん

修平くんにも部屋から出ちゃいけないって教えてあげた?

涼花

修平の親、自衛隊だから知ってたよ

そうね

じゃあ、よかったわ

涼花

ねえ

何?

涼花

Xってどんな姿してるの?

涼花

さっき見えるって言ってたよね

うん

Xはね、すごく大きいの

涼花

どれくらい?

うちのマンションの屋上にずっといるんだけど

屋上よりも大きいわ

屋上からはみ出てる

涼花

だから揺れるの?

そう

Xは今寝てる

Xが寝返りをうってるの

涼花

どんな生き物なの?

見た目は綺麗よ

大きなトカゲの背中に

大きな花が咲いてるの

涼花

ええ、キモいじゃん

涼花

さっき触手も見たんだ

ダメだって言ったじゃない

部屋に居ないと!

涼花

違うよ

涼花

カーテンの隙間から覗いてみただけ

それもダメ!

危ないのよ

もう私の言うこと聞くって約束したじゃない!

涼花

ごめん

涼花

だって誰も教えてくれないから

涼花

本当のこと

Xはね、今地上で出産をするためにマントルの奥深くからやってきたらしいの

涼花

あ、それ修平も言ってた

涼花

地球外生命体か何かって

そう、具体的には地球外ではないけどね

それで出産をしてる最中だって

Xはね、背中にある花から世界中に種を
飛ばして

繁殖するの

涼花

その種から何が咲くの?

新しいXよ

涼花

じゃあ、すごい増えるじゃん

そうよ

その種は人間に根付くですって

人間の血液が栄養分になって、
その種からXは生まれる

涼花

怖い

涼花

何その生き物

涼花

涼花

今ね

涼花

修平からも連絡来て

Xの種に根付かれた人間は、脳を
コントロールされて

Xの繁殖の手助けをするようになるって

涼花

修平から今すぐ部屋から出ろって

何を言ってるの?!

涼花

わからない!

涼花

今から涼花の家向かうから、部屋から
出ろって

やめなさい

絶対に出ないで

殺されるわよ

涼花

殺される?

多分

もうXに種に侵されてしまったんだわ

涼花

嘘でしょ!?

涼花

修平は死ぬの?

もう種に侵されてしまったら死んだのと同じよ

修平くんの意思はもうないわ

涼花

そ、そんな

涼花

ねえ、お母さん

涼花

玄関がドンドン叩かれてる

どうにか抵抗しなさい

涼花

抵抗って?

涼花

部屋から出ちゃいけないんじゃないの?

今はそんなこと言ってられない

早く包丁を持って!

涼花

待って

涼花

包丁で何するの?

殺すのよ

修平くんを

殺すのよ!

涼花

そんなことできるわけないでしょ!

じゃないと、あなたが死んじゃうのよ

Xの種が根付いた修平くんに

殺されちゃうのよ!

その時、玄関のドアが勢い良く開いた。

そこにいたのは昔から少しも変わっていない修平で、

背はすっかり大きくなっていたけど、

修平は凛とした表情のまま、土足で家の 中に入ってきた。

涼花

お母さん、修平が

涼花

入って

涼花

来た

包丁よ!

早く!

殺しなさい!

修平は私の手を取ると、マンションの外へ 走り出した。

マンションを出ると、辺り一帯の家は 崩壊し

植物のようなものが生えていた

修平曰く、Xが世界中に種を撒いて しまったらしい。

Xの種に侵された人間は、 コントロールされてしまう。

人を部屋に閉じ込め、新しい種の 肥料にするらしい。

修平

ここは本当にXの監禁区域だったんだな

そう言ったのを未だに覚えている。

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