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コメント
1件
読了!✨ いやぁ今回の訓練シーンめっちゃ熱かったね…!🔥 変形合金の武器かっこよすぎだし、ハルくんが真紀さんと連携しながら戦う姿にグッときたよ😭💕 特に最後の熱血先輩の「技術全部で押せ」って言葉が刺さった…! でもラーメン屋での豚飼先輩の替え玉9回エピソードで笑いもとれてて、バランスが最高だったよ〜! 続きめっちゃ気になる!!
つうん@📚🐟💙
594
羽海汐遠
13,549
#群像劇
えぬた
202
そうして俺たちは、大学本館のさらに奥深く、一般学生が決して立ち入ることのできない地下別館へと足を踏み入れた。
重厚な金属製の扉の前で熱血先輩が足を止め 壁に埋め込まれた認証装置へ手をかざす。
ピッ
短い電子音が鳴る。
ガチャ
ガチャン
ゴゴゴゴゴゴ――
幾重にも重なった物理ロックが順番に解除されていく重々しい音が響き 厚い扉がゆっくりと左右へ開いた。
その向こうから流れ込んできた空気は 地上のキャンパスとはまるで異質だった。
冷たく、極度に乾燥しており、肺に吸い込むと鉛のように重い。
真紀
真紀さんが思わず小さく声を漏らす。
地下へ続く長いスロープを抜けると、体育館など比較に ならないほどの巨大な空間が広がっていた。
高く設定された天井には無機質な白い照明が幾列も並び 床には分厚い特殊合金が敷き詰められている。
特筆すべきは、その壁面だった。
大きく抉れた跡、何かが爆発したような生々しい黒焦げ 鋭利な刃物で深く斬り裂かれた痕。
壁そのものがひしゃげている箇所すらある。
修復された形跡はあっても、完全には消し去れない壮絶な傷跡の数々が
ここで何度も『本気の戦い』が行われてきたことを物語っていた。
ハル
俺が訊ねると、熱血先輩は腕を組んで頷いた。
熱血
熱血
熱血
真紀さんがごくりと唾を飲む。
真紀
熱血
真紀
熱血
真紀
肩を落とす真紀さんを見て、熱血先輩が笑う。
熱血
熱血
熱血
熱血
熱血先輩の目が、歴戦の戦士のように鋭く細められた。
熱血
その言葉だけで、強烈なプレッシャーに背筋が伸びた。
熱血先輩は壁際の保管棚へ向かうと 中から小さな銀色の立方体を四つ取り出した。
ずしりとした重い音を立てて、金属の台の上へ並べられる。
ハル
俺が訊ねると、真紀さんは立方体を手に取り、様々な角度からじっと眺めた。
真紀
ハル
真紀
ハル
真紀
ハル
俺が呆れている横で、豚飼先輩が得意げに丸眼鏡を押し上げた。
豚飼
熱血
熱血先輩が振り返る。
豚飼
豚飼先輩は胸を張り、すらすらと解説を始めた。
豚飼
豚飼
熱血
豚飼
熱血
豚飼
俺は思わず吹き出し、真紀さんも声を上げて笑った。
張り詰めていた空気が、少しだけ緩む。
だが、熱血先輩が立方体を手に取ると、再び場の空気が締まった。
熱血
立方体を手のひらへ乗せる。
銀色の表面には継ぎ目らしい継ぎ目がなく、ただの金属の塊にしか見えない。
熱血
ハル
熱血
熱血先輩が、立方体を強く握り込む。
その瞬間
――カチ
小さな音がした。
俺は目を凝らす。
――カチ、カチカチ
内部から、いくつもの小さな音が連続して響いた。
まるで精密な機械式時計を、押し込んだような音だ。
銀色の表面に一本の細い線が走り 次の瞬間、立方体の角が僅かに沈み込んだ。
ガチャッ
内部から、小さな歯車が覗く。
ハル
俺は思わず身を乗り出した。
立方体の内部は空洞などではなく、無数の部品で満たされていたのだ。
極小の歯車、薄い金属板、伸縮するシリンダー 細長いレール、リング状の機構。
それらが、まるで生き物の内臓のように複雑に組み合わされている。
そして、それらが一斉に動き始めた。
カチカチカチカチカチ――
真紀
真紀さんも目を丸くする。
四つの角が同時に展開し、内部から金属板がせり出し それぞれが数ミリずつ位置を変えていく。
その隙間へ別の部品が滑り込み、ガチンと固定される。
さらに別の部分が開き、細い金属棒が伸びる。
先端についた小さな歯車が高速で回転し その回転を動力として別の部品を的確な座標へと押し出していく。
一本、二本、三本、四本。 まるで新たな骨格が組み上がっていくようだった。
ハル
熱血
ハル
熱血
熱血先輩が言った。
内部に収納された膨大な部品が 回る、伸びる、縮む、噛み合う、折り畳まれる
カチ
ガチャン
シュッ
ガキン
複雑な金属音が連続する
それは巨大な立体パズルを、機械自身が組み立てているような 圧倒的な光景だった。
やがて最後の部品が固定され、カチンッ!
と高い音が鳴る。
立方体だったものは、大ぶりのファルシオンへ と姿を変えていた
刀身の根元にはまだ細かな機械構造が露出していたが それも数秒遅れて金属板がスライドし、完全に内部へと隠された。
カチッ
最後のロックが掛かり、完全な一本の剣が完成する。
熱血
熱血先輩がファルシオンを軽く振ると、ヒュンッと鋭く風を切る音がした。
ハル
熱血
ハル
熱血
真紀
豚飼
熱血
無茶な要求をあっさり切り捨てると 熱血先輩は俺たち二人へ立方体を投げ渡した。
熱血
俺は受け取った立方体を見つめる。冷たくて硬い。
ハル
熱血
熱血先輩が首を振る。
熱血
熱血
熱血
熱血
熱血
俺は立方体を握り直した。
頭の中に、いつも使っている黒いハンドガンを思い浮かべる。
銃身、スライド、グリップ、トリガー、マガジン そして薬室へ弾を送り込む内部の機構。
一つずつ、細部まで、その動きのロジックを脳内で組み立てていく。
すると
カチ。立方体の中で何かが動いた。
カチカチカチカチ――。
銀色の表面に細い線が走り、薄い金属板がスライドして飛び出す。
内部の歯車が回転し、スライドを構成する金属板が左右から噛み合う。
ガチャン
スライド形成
カチットリガー固定
ガチャッ
グリップ内部の機構が閉じる
手の中に、見慣れた一丁のハンドガンが完成していた。
真紀
真紀さんが声を漏らす。
握ってみると、驚くほど手に馴染んだ。
まるで最初から俺の武器だったかのようだ。
ハル
熱血先輩が満足そうに笑う。
熱血
ハンドガンを握り直すと、カチッ、と小さな音が鳴った。
まるで機械自身が
機械自体
と応えてくれたように聞こえた。
真紀
真紀
真紀さんが立方体を握り、目を閉じる。
カチカチカチ――。
俺の時とは違う音が響き、細長いレールが伸び 金属板が一枚ずつ連結していく。
カシャッ
カチン
最後の一枚が噛み合い、一振りの美しい片刃の刀が現れた。
真紀
嬉しそうに軽く振る
ヒュンッ!
真紀
ハル
ハル
熱血
真紀
鋭い切っ先が、完全に俺たちの頭上を素通りした
ハル
熱血
真紀
ハル
真紀
ハル
熱血
真紀
その横で、豚飼先輩が一人苦戦していた。
豚飼
ぶんぶんぶんぶん
立方体を上下左右へ振り回すが、ピクリとも動かない。
ハル
豚飼
豚飼
見かねた熱血先輩がため息をつきながら立方体を奪い取る。
カチカチカチカチ――!
瞬く間に二本のカタールが組み上がった。
熱血
豚飼
熱血
豚飼
熱血
熱血
熱血
熱血
ハル
熱血
ハル
熱血
熱血
豚飼
熱血
ハル
愛さんが手元のタブレットを操作する
ゴゴゴゴゴゴ……
足元の床が分割され、巨大な機械音と共に床下から鉄骨や コンテナがせり上がってきた。
錆びた配管、階段、鉄製の足場
数十秒で、訓練場は複雑な起伏を持つ『廃工場』へと姿を変えた。
『特殊訓練フィールド』
愛さんが説明する
愛
愛
愛
俺と真紀さんが武器を構える。
向かい側では、熱血先輩と豚飼先輩から完全に笑みが消えていた。
息を吸うだけで肺が圧迫されるような重い空気。
熱血
熱血先輩が低く告げる。
熱血
開始を告げるブザーが鳴り響いた。
――ブォォォォォン!!
無機質な音が地下訓練場の壁という壁に反響し、腹の底までびりびりと震わせる。
真紀
俺が制止の声を上げるよりも早く、真紀さんが飛び出した。
硬い床を蹴り、一直線に熱血先輩へと突っ込んでいく。
その手に握られているのは、さっき変形させたばかりの刀だ。
鋭い刃が頭上の白い照明を弾き、一瞬だけ鋭くきらめいた。
熱血
熱血先輩が獰猛な笑みを浮かべ、大剣を両手で構える。
熱血
ガギィィィン!!
地下施設全体を揺るがすような金属音が響き渡った。
刀とファルシオンが正面から激突する。
真紀さんの華奢な腕が小刻みに震えているのが見えた。
それでも彼女は怯むことなく、さらに刀を押し込もうとする。
真紀
真紀
熱血
熱血先輩が力ずくで受け止めながら叫んだ。
熱血
ファルシオンの分厚い刀身が、僅かに傾く。
その刹那、真紀さんの渾身の斬撃はいともたやすく横へと流された。
熱血
次の瞬間、真紀さんの右脚が淡く赤く発光した。
真紀
ドンッ!!
床を踏み抜くような、爆発的な踏み込み。
数メートルあった両者の距離が、瞬きする間にゼロになる。
熱血
熱血先輩が驚きに目を見開いた。
真紀さんの刀が、今度こそ完璧に先輩の懐を捉えていた。
真紀
ヒュッ、と空気を裂いて刃が走る。
ガキィン!!
熱血先輩は咄嗟にファルシオンを縦に構え 紙一重のところでその一撃を受け止めてみせた。
熱血
真紀
真紀
真紀さんが素早く刀を引き、連続攻撃に転じる。
熱血
今度は真紀の右腕が赤く輝く
刀の振りが劇的に加速する。
ガガガガガガッ!!
目にも留まらぬ高速の斬撃が連続で叩き込まれる。
真紀
熱血
しかし熱血先輩はそのすべてをファルシオンの腹で弾き 巧みに受け流し、時には最小限の動きで身体を捻って躱していく。
熱血
ガキン!
熱血
ガギン!
熱血
真紀
キィン!!
熱血
真紀
真紀さんの脚が再び赤く輝く。
熱血
ドンッ!!
熱血
ファルシオンが真紀さんの刀を真正面から受け止めた。
熱血
ズシィィン!!
重い衝撃が床を伝わってくる。
真紀
真紀さんの身体が沈み込んだが、決して倒れはしない。
熱血
真紀
真紀は押し返す
だが、熱血先輩が、力強い踏み込みと共に押し返す。
熱血
熱血
強引に押し込む熱血
真紀さんが刀で受ける。
バァン!!
熱血
その言葉と同時に、熱血先輩が刀身を滑らせ、 真紀の態勢を変える
真紀
そのまま、ファルシオンが迫る
体勢を崩した真紀さんが慌てて後方へ飛ぶ。
その足元を、巨大な刃が恐ろしい風切り音を立ててコンクリートに当たる。
ドガァンン
ハル
豚飼と向かいあっていた、ハルがそちらを向いた
思わず感嘆の声を漏らした、その時だった。
熱血
ハル
熱血
熱血
熱血先輩の怒声に弾かれたように、俺はハッとして振り返った。
豚飼
ぬっ
すぐ目の前に、豚飼先輩の顔があった。
ハル
豚飼
丸眼鏡の奥で豚飼先輩が笑みを浮かべる。
だが、その足元からは
じゅるっ
白い、粘着質な液体が広がっていた。
ハル
とっさに逃げる態勢になろうとするが
豚飼
ハル
床がみるみるうちに真っ白に染まっていく。
豚飼の能力 《白い悪夢》
豚飼
マヨネーズを細く、極端に高密度化して白い鎖として生成する技である
特質すべきなのは、相手が動こうとするほど締め付けが強くなる点なのだ
ハル
ズルッ!!
俺の足が派手に滑り、身体が大きく傾いた。
その隙を見逃す相手ではない。
ハル
銀色に鈍く光るカタールの刃が、無慈悲に俺へ迫っていた。
ハル
その瞬間、迫っていたカタールが床に落ちた
ハル
一瞬の思考停止
グゥフ!!
先輩のパンチがを腹に入る
ハル
重い衝撃が腹の芯まで響いた。
豚飼
豚飼先輩が心底嬉しそうに笑う。
豚飼
ハル
豚飼
ハル
ドンッ!!
ハル
がら空きの腹に、強烈な蹴りが叩き込まれた。
身体が宙に浮く。
豚飼
ハル
俺は無様に吹き飛び、背後の鉄製コンテナへ背中から激突した。
ガァン!!
ハル
肺から空気が押し出され、息が詰まる。
床へ転がり落ちた俺の目の前へ、豚飼先輩がゆっくりと歩み寄ってきた。
豚飼
ハル
豚飼
俺は痛む身体に鞭打ち、反射的にハンドガンを構えた。
ハル
豚飼
ハル
ハル
照準は、豚飼先輩の胸
――パン!
一発。豚飼先輩の身体が、まるでスケートのように横へ滑る。
――パン!
豚飼
ハル
豚飼
二発目。今度は逆方向へ滑る。
――パン!
ハル
豚飼
三発目。 豚飼先輩は歩みを止めず、ただ上半身を僅かに捻っただけで弾道を躱した。
ハル
豚飼
豚飼先輩が余裕の笑みを崩さない。
どんどん自分の位置に近づいてくる
豚飼
ハル
上の鉄骨の紐を撃つ
豚飼
豚飼
奇跡的に紐に当たる
俺はすぐさまコンテナの陰へ飛び込んだ。
豚飼
豚飼の下に鉄骨が落ちる
自分は視界を切る。足音を殺す。
反対側へ回り込み、豚飼先輩の死角を取る。
今度は――!
俺はコンテナの角から、一瞬だけ身体を乗り出して銃口を向けた。
ハル
パン!
放たれた訓練弾。
豚飼はハルを探していた
弾は先輩の頭ではなく、肩に当たる
豚飼
豚飼
ハル
ハル
豚飼
豚飼
豚飼
ハル
豚飼
豚飼先輩はもうハルの目の前にいたのだ。
豚飼
豚飼
ハル
しまった、と気づいた時には遅い。
豚飼
真紀
不意に、訓練場に真紀さんの凛とした声が響いた。
真紀
ハル
真紀さんは、熱血先輩に飛ばされたらしく ボロボロだ
豚飼
真紀
マヨネーズを拳で蹴散らす
コンテナから飛び出し 真紀さんと待ち合わせる
その一瞬、互いに視線を交わし、一度だけ力強く頷いた。
交代
俺は熱血先輩へ、真紀さんは豚飼先輩へ。
熱血
豚飼
熱血先輩がファルシオンを構え直す。
俺は走りながら銃口を跳ね上げた。
ハル
熱血
パンッ!!
訓練弾が一直線に先輩の眉間へ飛ぶ。
だが、熱血先輩は、避けない。
ハル
右手を、無造作に前へ出す。
そして
――パァン!!
空中で、弾丸が弾け飛んだ。
ハル
淡い緑色の光が包み込んでいるのが見えた。
ただ、得体の知れない何かが、薄く膜を張るように 身体の表面を覆っていたのだ。
ハル
熱血
ハル
雷のような怒鳴り声と共に、熱血先輩が眼前に迫っていた。
熱血
凶悪な質量を持ったファルシオンが振り下ろされる。
ヒュオッ!!
頬のすぐ横を、風を切って刀身が通過した。
風圧だけで皮膚がヒリヒリと痛む。
ハル
俺は慌てて身体を捻って逃れ、そのまま後方へ 跳び退きながら発砲を繰り返す。
パン! パン! パン!
だが、熱血先輩は歩みを止めない。
避ける。弾く。 時にはファルシオンの腹で軽く叩き落とす。
チャキッと音を立てて床を擦る。
そこからは防戦一方だった。
撃つ、走る、隠れる。
だが熱血先輩は俺の逃げ道を完全に読み切っていた。
真紀
豚飼
真紀
豚飼
真紀
豚飼
真紀さんと豚飼先輩の刀とカタールの刃が交差する
ハル
ハル
ハル
熱血
真紀さんが豚飼先輩を抑える
しかし
豚飼
豚飼先輩の声と共に、真紀さんの足がマヨネーズに滑った。
真紀
ハル
俺が振り返った、まさにその一瞬の隙。
熱血
背後に熱血先輩がいた。
ドンッ!!
ファルシオンの腹が脇腹へ叩き込まれる。
床を転がる俺の足元は、すでに真っ白に染まっていた。
ハル
完全に絡め取られ、体勢を崩した俺の首元に 冷たいカタールの刃が添えられた。
真紀さんは、白いもので拘束されている
愛
――ブォォォォォン!!
その時、戦闘終了のブザーが鳴り響く。
ハル
真紀
俺と真紀さんは、その場へ力なく座り込んだ。
熱血先輩がファルシオンを肩へ担ぐ。
熱血
熱血
荒い息を吐く俺を見下ろし、彼は腰から 一本の訓練用ナイフを抜いて投げ渡した。
熱血
熱血
熱血
熱血
さらに真紀さんへ向き直る。
熱血
熱血
熱血
真紀
そして、熱血先輩は俺へ力強い視線を向けた。
熱血
熱血
熱血
熱血
俺は無意識に、自分の足元を見た。
豚飼
豚飼先輩がのんびりと口を挟む。
豚飼
熱血先輩も頷き、ファルシオンを下ろした。
熱血
真紀
ハル
ハルが呆れた顔で私を見る。
真紀
ハル
熱血先輩がニヤリと笑った。
熱血
熱血
僕たちは強く頷いた。
この時の俺は、まだ知らなかった。
さっき熱血先輩が銃弾を弾いた瞬間、その腕に纏っていた淡い緑色の光が
俺たち能力者の身体の奥底に流れる、もう一つの力――。
後に俺自身が深く向き合うことになる 『気』という存在を示すものでであったことを。
豚飼
愛
熱血
愛
豚飼
熱血
熱血
愛
真紀
ハル
熱血
熱血
愛
豚飼
豚飼
熱血
ハル
豚飼
愛
夕焼けに染まった大学をあとにして、五人で歩く。
赤い暖簾が揺れる『ラーメン杭』に入ると 威勢のいい店主が笑顔で迎えてくれた。
だが、その視線が豚飼先輩で止まり、一瞬だけ笑顔が固まる。
店主
熱血
熱血
豚飼
店主は心底安心したように深い息を吐いた。
店主
店主
豚飼
店主
愛
真紀
ハル
温かいラーメンの香りと笑い声に包まれながら 俺は密かに決意を固めていた。
もっと、強くなる
胸の奥で静かに燃え始めたその火は、もう消えることはなさそうだった。