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【参加型】七つの罪の花は今

第13話 - 第11話　襲撃者

571

2025年08月10日

#🌃📖🕯

#一次創作

#参加型

#ファンタジー

宵月シノ

グラスラーバ・レジェン

いやだからそっちじゃないって

グラスラーバ・レジェン

こっち！こっちだよ？分かる？

天河翠

え、でも僕の記憶だとこっち──

グラスラーバ・レジェン

方向音痴の記憶を誰が信用するんだっつーの。

リルゼ・ディスティニー

翠くんが方向音痴とは知ってたけど、ここまでとは思わなかった……。

グラスラーバ・レジェン

……いっつもこんななの？

天河翠

僕だってやる時はちゃんとやるよ〜？

3人はそんな会話をしながら街を歩いていく。ほとんどの人々は遠巻きにそれを見ていたのだが、とある女性は違った。

綺麗な藍色の髪を靡かせ3人の前に立つ。それを見て3人は首を傾げた。

？？？

……申し訳ないけど、道案内を頼んでもいいかしら？

？？？

この辺りにはあまり詳しくなくて。

グラスラーバ・レジェン

え〜、あんたも？

グラスラーバ・レジェン

まぁ別にいっか。道分かんない人間が1人2人増えたところで変わらんし。

グラスラーバ・レジェン

で？どこ行く予定なの？

？？？

そうね──

？？？

……“ボス”の居る場所、かしら。

グラスラーバ・レジェン

……！？

グラスラーバ・レジェン

（しまった、敵か……！）

謎の女性がそう言うと、女性の手はたちまち変形し刃になった。そして、そのままレジェンを攻撃する。

リルゼ・ディスティニー

な……！

天河翠

……あ。

天河翠

もしかして、“大罪の悪魔狩り”かな？

グラスラーバ・レジェン

大罪の悪魔狩りか……。

グラスラーバ・レジェン

え、大罪の悪魔狩るの？
下手したら俺も狩られるくない？

？？？

えぇ。そうですよ。

？？？

そもそも、ボク達はアナタ方を狩るために来たんですよ。

？？？

大罪の悪魔狩り、ですからね。

レジェンに攻撃を仕掛けた女性の後ろから、1人の白髪の少年が現れた。

？？？

ということで……少しだけお時間頂きます。

？？？

大丈夫ですよ。すぐ終わりますから。

グラスラーバ・レジェン

3対2か……。

グラスラーバ・レジェン

ま、神様2人と大罪の悪魔1人なら勝てるか。

？？？

そうですか。

？？？

……『absorb』

グラスラーバ・レジェン

……っ！？

リルゼ・ディスティニー

え、な、なに……！？

グラスラーバ・レジェン

っ、力が……

リルゼ・ディスティニー

力？

グラスラーバ・レジェン

力が抜けていく……
というより、吸収されている……？

リルゼ・ディスティニー

なにそれ……それが能力！？

リルゼ・ディスティニー

……っ、『運命の神』！

？？？

なっ……！

グラスラーバ・レジェン

ふぅ……。
助かった、ありがとう。

咄嗟にリルゼは能力を発動し、『力を奪われる』という運命を書き換えた。

？？？

なるほど……流石運命の神。
リルゼ・ディスティニーでしたか？

リルゼ・ディスティニー

……知ってるの？

？？？

えぇ。もちろん。

？？？

もう1人の神は天河翠、そして大罪の悪魔がグラスラーバ・レジェン。怠惰の悪魔。

？？？

知っていますよ。

グラスラーバ・レジェン

……困った。

グラスラーバ・レジェン

大丈夫？相手はこっちのことを把握してるのに、俺らはあいつらのこと把握してないけど？

天河翠

不利だね……。

天河翠

あの2人の目的は君なんだよね？

天河翠

それじゃあ、僕達が君を守るようにして戦えばいいのかな？

天河翠

勝ち目がない、って訳でもないだろうし……。

グラスラーバ・レジェン

……頼んだ。

グラスラーバ・レジェン

さっきはリルゼに助けられたけど、そこの白髪の能力のせいでちょっと力奪われたから。

ナジェ

……ボクはナジェ、大罪の悪魔狩りのメンバーです。

ナジェ

そしてこちらはセルリアン。
同じく大罪の悪魔狩りのメンバーです。

セルリアン

突然攻撃してしまったのは申し訳ないわ。

セルリアン

でも、大罪の悪魔の首を持ってこいって言われているのよね。

グラスラーバ・レジェン

と言われてもなぁ……。

グラスラーバ・レジェン

俺だって死ぬの嫌だし。

セルリアン

でもあなた──

グラスラーバ・レジェン

……！？

セルリアン

ナジェのせいで、少しだけ力を奪われたのでしょう？

セルリアン

そんなだったら負けてしまうわ。

セルリアンが右腕を変形させ、再びレジェンに攻撃を仕掛ける。レジェンはぎりぎりでそれを避け、薙刀を構えた。

それに続くようにして、リルゼと翠も弓と双剣を手にする。

ナジェ

『absorb』

グラスラーバ・レジェン

うわ……

グラスラーバ・レジェン

……ん？何もないけど？

リルゼ・ディスティニー

私もだよ。

天河翠

僕も……ってことは、皆何も起こってない？

天河翠

それじゃあ一体──。

セルリアン

あら、ありがとう。

セルリアン

少量だけど強い力……
もしかして、あの子の力かしら？

セルリアンがレジェンに指を差しながらそう言う。それを聞いて、3人はナジェの力を何となく理解した。

グラスラーバ・レジェン

あの白髪の力は──

グラスラーバ・レジェン

……“力を吸収し、吸収した力を他人に分け与える能力”？

ナジェ

えぇ。その通りです。よく分かりましたね。

グラスラーバ・レジェン

……じゃ、俺の力、返してもらわないと。

グラスラーバ・レジェン

困るんだよね、さっきからフラフラするから。

ナジェ

と仰いましても……

ナジェ

どのようにしたら取り返せるのか、分かるんですか？

リルゼ・ディスティニー

それは……今から模索するんだよ。ね？

天河翠

そうそう。

ナジェ

はあぁ……。

ナジェ

そんな行き当たりばったりで、よく今まで生きられましたね。

ナジェ

まぁ、それもこれで終わりでしょうが。

【街中での戦い】レジェン&リルゼ&翠vsナジェ&セルリアン開幕

人間

あ、はい……その……。

人間

まぁ、自分は何も知らないかなーって。

人間

はい。その……すみません。

レジア・フローズ

そっかぁ〜。

レジア・フローズ

協力してくれてありがとう！
もう行ってもいいよ！

人間

……ありがとうございますでは自分はここで！

一方、レジアは聞き込み調査を進めていた。中々情報が集まらず、レジアはがっくりと肩を落とす。

レジア・フローズ

全然分かんない……。

レジア・フローズ

どうしたらいいんだろう？

シロエ・フニィ

レジアさん、大罪の悪魔なんだよね？

シロエ・フニィ

だとしたら怖がられちゃうよ……。

レジア・フローズ

あ、シロエ！

レジア・フローズ

シロエもこの辺で調査してたの？

シロエ・フニィ

うん！

シロエ・フニィ

ルナさんとミントさんと一緒に！

レジア・フローズ

え、ルナとミント……？

ルナ

どうしたの？

ミント

はいはーい！ミントだよ〜！

レジア・フローズ

わっ、びっくりした……！

レジア・フローズ

3人はそっちで調査してたんだね！
そっちは何か収穫あった？

ミント

いや、何も。

ミント

シロエが「頑張って調査する！」って言って張り切ってたんだけどなぁ〜……。

シロエ・フニィ

ミ、ミントさん……！

ルナ

……ところで、あの3人はどこ行ったの？

レジア・フローズ

そういえば居ないね……。
本当、どこ行ったんだろう。

3人──レジェン、リルゼ、翠は周囲には居ない。どこか遠くに行ったのだろうかとレジアが考えていた時。

──ドンッ！

シロエ・フニィ

えぇ、な、なに！？

ルナ

この音……。

ミント

……なんだろう、近くで戦闘か？

レジア・フローズ

とりあえず見に行ってみよう！

レジア・フローズ

多分あっちからだよね？

そして、レジア達4人は音のした場所へと向かった。

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571

13件

白さんと青さんの相性良さそうですねぇ…手ごわそう… レジアさん達のグループも合流できるんですかねぇ…

リルゼちゃぁぁぁんｯｯｯ!!!あ、最近コメできなくてすみません、これからできるよう頑張ります！今回も神作でした！

宵月シノ

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