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美空
おはよ……
海晴
あ、おはよう！
葉子
お、おはよう……
葉子が久しぶりに挨拶した
やっぱりこの前のことがあったからか……
優華はあれ以来学校に来ず、
親からもかなり叱られたと聞いた
紫織
み、美空！
紫織
そういえば、これ……
紫織
新しいストラップだよねる
美空
あーそうだよ！
紫織
それかわいいよね〜
美空
友達とお揃いなんだ、
美空
最近これ人気だよね！
紫織
そうそう、
紫織
桜色がキレイでさ〜
美空
空色もいいよね〜
紫織
そうそう！
前と比べてクラスメイトと話せるようになった
疑いが晴れたからか
話しかけてくれる人もいる
そういえば………
美空
なんかこのクラス減ったよね……
紫織
あー……
紫織
春奈と優華がね……
紫織
あと真実は親が厳しくて、
紫織
転校しちゃったし……
そうだ
いつの間にか真実も転校していった
これまで暗かった教室が
明るくなった―
ここなら
「ありのまま」でいられるだろうか………
結花
美空！
美空
おー結花！
まだ加奈子達のクラスは終わってないみたいだ
結花にも聞いてみる
美空
ねぇ、結花
結花
ん？
美空
「ありのまま」って、何？
結花
そんなのわかんないよ
美空
え？
結花
でもさ、
結花
美空、変わったよね。
結花
私はそれでいいと思うよ。
結花
どれもほんとの美空なんだから。
美空
うん。
美空
ありがとう
しばらくすると2人は来て
一緒に帰った
美月
あんた！
美月
ちょっと！
美月
部屋片付けなさいよ！
美月
ゴミだらけよ！
美空
美空
わ、わかった………
美月
ちゃんとしなさい！
美月
いい？
美空
う、うん……
美空
そういえばさ…
美空
真実、転校したって
美月
はぁ？
美月
あの子？
美月
可哀想にね……
美月
犯罪者を虐めて自分も堕ちるなんて
美空
犯罪者って私？
美月
それ以外に何があるのよ
美空
違う！
美空
私は犯罪なんかしてない！
美空
優華が言ってたの！
美空
春奈との偽装だって！
美空
私だってあんなことしてな……
ドンッ
頭に鈍い痛みが走る
美月
何が違うのよ！
美月
あんたみたいな出来損ない！
美月
産むんじゃなかったわよ！
美月
いちいち反論して！
美空
うっ……
美空
でも真実だよ！
頭を椅子で殴られた痛みを抑える
美月
うるさい！
美空
やめて！
ウー………
美月
あら？これは………
なんだかいつもと違う
警察
お宅で虐待と思われる通報がありました。
警察
こ、これは……
警察
署までご同行願います。
美月
そ、そんな、私は―
―
………
美空
ふぅ……
あれから両親は色々な罪で捕まった
私は両親が縁を切られていた
親戚、母親のいとこのもとに引き取られた
どうやらお母さんは親がネグレクトだったらしく
性格も捻れすぎて、
親戚から縁を切られて居たらしい
どうやら私のはとこに当たる人が
3年前に亡くなったらしく
そこへ引き取られた
美空
いってきまーす！
美音
いってらっしゃーい！
新しいお母さんだ
家はどうやら引越したかったそうで
私が住んでいた家をリフォームして住むことになった
私は前みたいに
全てを疑い、怯えてた私じゃない
これからは、私は
「ありのまま」の私で、
「神崎美空」として
生きていく―
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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