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第一章 第三話『平和の終わりを告げる鈴』〜天の川街編〜

〜Start〜

はる haru

「私の村はこんな感じだった。」

はる haru

「あ、後、村の人が1人もいなかったの。」

星来(せいら)

「村の人が1人もいない、、」

星夜(ほしや)

「、、、」

桜鬼(おうき)

「一体どこに消えたのだろうか、、」

はる haru

「わからない。だから、あの人たちを探すと共に、村の人達も探す。」

はる haru

「その前に、皆の方はどうだったか、聞いてもいいかな?」

星来(せいら)

「あ、そうだったね、」

星夜(ほしや)

「、、、「天の川街」のことは、俺から話す。」

星来(せいら)

「星夜」

星来(せいら)

「、、、うん、お願い」

星夜(ほしや)

「じゃあ、話すぞ」

「天の川街」

2人)「っっ!?」

星来(せいら)

「え、、、?何これ、」

星夜(ほしや)

「は、、、?何だよ、これ、」

星来と星夜が見た光景は、

『創』(そう)

「、、、」

『壊』(かい)

「、、、」

街の真ん中に佇む見知らぬ2人の影と、崩壊した街の建物、倒れている人々だった。

1人は、薄黄色の髪や瞳の少女

もう1人は、薄紫色の髪や瞳の少女

どちらも片耳に鈴を着けている。

星夜(ほしや)

「、、、!、」

星来(せいら)

「わっ、!」

星夜はよくわからなかったが、嫌な予感がしたため星来を引っ張り、近くにあった建物の陰に身を潜めた

すると、見知らぬ2人のそばにいた1人の男性が、2人に聞いた。

男性

「一体、、、何がどうなっている、?何者なんだよ、お前たちは!!何が目的なんだ!!(怒り)」

男性は怒りのあまり声を荒らげて言い放った。

しかし、それを聞いたその2人は、鈴を「リン」と鳴らしながら男性の方を見ると、冷静な様子で静かに喋りだした。

『創』(そう)

「簡単なこと。」

『壊』(かい)

「これが、私達が所属する組織、『evel』のボスからの命令だから。」

『壊』(かい)

「私の能力が破壊だから、街を壊した。」

『創』(そう)

「私の能力は創造だから、私と『壊』のところだけに結界を作って身を守った。」

2人)「ただ、それだけのこと。」

2人の瞳には光が感じられず、より恐怖心が強くなった。

男性

「ひっ、、、!」(怯えた様子で)

『創』(そう)

「もういいかな、?」

『壊』(かい)

「このまま貴方とお話してる時間に、意味なんて無いでしょ、」

2人)「じゃあ、さようなら。」

『創』(そう)

「能力『創造の神様』」

『壊』(かい)

「能力『破壊の神様』」

2人がそう言うと、周りの建物にヒビが入っていき、崩壊した。

しばらく煙が舞い上がり、晴れると、何事もなかったように佇む2人がいた。

『創』(そう)

「、、、これで終わり、?」

『壊』(かい)

「うん。そうだと思うよ。」

2人)「つまらない な/ね」

2人がそう言った直後、電話の着信音が響いた。

1人が携帯を取り出し、それに応答する。

2人)「はい。ボス。」

『ボス』

「そっちは終わったか?」

『創』(そう)

「はい。完遂致しました。」

『ボス』

「そうか、なら、戻ってくると良い。」

『ボス』

「『氷』と『炎』も終わったから、合流できるだろう。」

2人)「はい。ボス。」

通話を終えると、2人は素早く去っていった。

星来と星夜はこの一部始終を見た後、急いで街の様子を確認しに向かった。

街には、崩壊した建物、倒れている人々が残されているだけだった。

星来(せいら)

「何で、、、何でこんなこと、、(泣)」

星来はその場に泣き崩れ、

星夜(ほしや)

「クソッ!!、、、なんでだよ!!、、なんなんだよ!、、、俺らには、何もできないのかよ、、?」

星夜は怒りに声を荒らげているが、最後の方は悔し交じりで、力も弱まっていた。

星夜(ほしや)

「、、、姉ちゃん、「間の森」に行こう、!もしかしたらあいつらや、生きている村や街の人たちがいるかもしれない!」

星来(せいら)

「でも、もしさっきの人達がいたら、?もし誰もいなかったら、?変な期待して、絶望なんてしたくないよ、、」

星夜(ほしや)

「!、、、」

星夜は、星来の言う事が間違いでは無いと感じた。

星来(せいら)

「、、、」

星来もまた、星夜の言う事を信じたいと思っていた。

2人)「、、、、、、」

桜鬼(おうき)

「!星来!星夜!無事だったか!!?」

2人)「!!桜鬼!!?」

桜鬼が「間の森」から、走って2人の元へ来た。

2人は驚いたが、同時に安心した。

桜鬼(おうき)

「2人共、本当に無事で良かった、、、」

桜鬼は2人を抱きしめて、心の底から安心して言った。

星来(せいら)

「私たちも、桜鬼が無事で良かった。」

星来(せいら)

「、、、ねぇ、はるは?」

少し間を置いて、星来が聞いた。

桜鬼(おうき)

「あぁ、こちらの様子を先に見に来たからな、、」

星来(せいら)

「じゃあ、早くはるのところにも行かないと!」

桜鬼(おうき)

「待て!もしはるのところも同じように悲惨な事になっている可能性が高いとして、」

桜鬼(おうき)

「もし、奴等の仲間がいたらどうする?お主らはまだ能力がわかっていない。無闇に飛び込んでゆくのは危険だ。」

星来(せいら)

「じゃあ、桜鬼の能力を使っていけば!」

桜鬼(おうき)

「、、、相手は能力をすでに開花させており、我よりも手慣れておる。我は能力が開花してからまだ1年と少し程しか経っておらぬ。」

桜鬼(おうき)

「我の能力、『桜に舞う鬼人』は、我が味方だと認識している者の攻撃力・防御力・治癒能力・スピードを上げることができる。」

桜鬼(おうき)

「しかし、今の段階では、人数が増えれば効果の限界が近いのだ。」

桜鬼(おうき)

「それに、我らには武器も無い。不利なのはこちらなのだ。」

星夜(ほしや)

「、、、じゃあ、はるはどうするんだよ!このままここで行動しないつもりか!!?」

星夜(ほしや)

「もしそうなら、一人だとしても俺は行くぞ、、このまま何もせずにいるなんて嫌だからな。」

星来(せいら)

「星夜!待って!!」

桜鬼(おうき)

「、、、奴らのこと、何かわかるのか?」

星夜(ほしや)

「、、、ここにいた奴らの見た目と、組織の名前だけだ。」

桜鬼(おうき)

「はるのところにいる奴らの特徴はわからないだろう。無闇に行くのは危険だ。」

星夜(ほしや)

「そうだとしても!友達助けるために行動して何が悪い!!」

桜鬼(おうき)

「何も悪いとは言っていない。ただ、もしまだはるのところに奴らの仲間がいるなら、慎重に行動しなければならない。」

桜鬼(おうき)

「もし大きく動いて音を立てたら、我らも危険だが、敵の近くにいるのは恐らくはるだ。先に危険が及ぶのははるになる。」

星夜(ほしや)

「、、、、、、」

桜鬼(おうき)

「はるを助けたいのなら、慎重に動くか、森の中で待つんだ。もしはるが無事なら、きっと森を通ってくるだろう。」

星来(せいら)

「でも、もしさっきの人達がいたら?」

星夜(ほしや)

「あいつらが去っていったのは、森とは逆方向だった。」

星来(せいら)

「そうなの、、?」

桜鬼(おうき)

「あぁ、我の村にいた奴らも、森とは別の方向へ去っていった。」

星来(せいら)

「、、、よかった。」

こうして、星来、星夜、桜鬼は森へ向かい、いつもの場所に着いたとき、はるが来たのだ。

はる haru

「天の川街ではそんなことが、、」

はる haru

「それに、『氷』と『炎』って、私の村にいた人達かも、」

はる haru

「というか!星夜と桜鬼の会話!勢いすごいよ!!?」

はる haru

「まぁ、怪我がなくて良かったけれど、」

桜鬼(おうき)

「はると星夜のいつもの言い合いのこと、言えなくなってしまうな(苦笑)」

星夜(ほしや)

「仕方ないだろ、冷静でいられる状況なんかじゃなかったんだから、」(フンと鼻をならし)

星来(せいら)

「でも、皆無事で、こうしてまた集まれて、本当に良かった」(安心した声色で)

はる haru

「それは本当にそうだね。」(ふふっと笑って)

はる haru

「それじゃあ、最後に桜鬼の村での話、聞いていいかな?」

桜鬼(おうき)

「あぁ、わかった。」

第一章 第三話『平和の終わりを告げる鈴』〜天の川街編〜

〜Fin.〜

一次創作『時の音と共に鳴る鈴は、遥か先まで永遠に』

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ユーザー

おわぁ〜!?凄っ(語彙力消失の音) 破壊と創造かぁ……前の話の敵の組み合わせもそうだったけど、真反対なのが組んでるって事か?なら、次の話に出てくる奴らも真反対な可能性が微レ存……(考察してんな) にしてもだなぁ………モブ男性が一寸可哀想に思えた()多分あれ絶対地面に肉塊バラバラ落ちてる……

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