ー屋上ー
「今から一緒に死のう」
「…は?」
俺はそう言われて固まった
どういうことだ…死のうって…
それを言ったのは
今、目の前にいる
黒髪ロングの…
一ノ瀬 遥。
彼女は片手にナイフを持っている
彼女は昔からルールを守らなかった
学校には私服で来るし、
中一の時は不登校だったっけ。
俺の前にいる一ノ瀬は私服。
ってかなんで死ななきゃいけないんだよ?
「私は伊澤くんに恋したんだよ」
「どういうこと…?」
俺は嬉しいと言うより
不思議だった
なんで好きなやつ殺すんだよ?
意味がわかんない。
「だって、死にたいって言ってたじゃん」
あぁ、そうだ
俺は痣だらけ傷だらけだ
死にたいって言った。
虐められているんだ。
「だから、一緒に死んであげる」
俺は一ノ瀬の命まで亡くしたくない。
「一ノ瀬は生きろよ」
「なんで?」
そんなの…
一ノ瀬のことが好きだからだろ
でも言えるわけねぇよそんなの…
「ねぇ…聞いてる?」
あぁ…もちろん聞いてる…
「伊澤く___」
あぁ、俺ぼーっとしてる
違う、意識が…
ってか俺死にたいって言ってない
思ってたんだ
死にたいって。
一ノ瀬は心が読めるんだ、
「俺を殺してくれ」
そう願った
コメント
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本出しましょ…!
すきやわぁ…これ…
うわぁなんかすき