キャスター
続いてのニュースです
キャスター
男子高校生と社会人の男が、
キャスター
北海道の山奥で遺体となって発見されました。
キャスター
犯人の証拠などが無いため、
キャスター
2人による、
集団自殺の可能性が あります。
アナウンサー
えーこちら現場となる山に、いるんですが、
アナウンサー
とても、静かで、小鳥のさえずりが
アナウンサー
ぴよぴよ
アナウンサー
と、鳴いていま_____
ダイキ
いってきます。
お母さん
行ってらっしゃい
お母さん
忘れ物はない?
ダイキ
ない。
ダイキ
ちょっとしつこい、
お母さん
あら、ごめんなさいね
お母さん
気をつけて行ってらっしゃい。
ダイキ
はい。
ダイキ
失礼します
蒼凪
いらっしゃい
蒼凪
君がダイキくん?
ダイキ
はい。
ダイキ
楽に死ねると聞いて
蒼凪
うん。
蒼凪
僕が救ってあげる
蒼凪
そこで先に、
蒼凪
なんで死にたいか聞いてもいい?
蒼凪
それと、
蒼凪
どうやって抜け出してきたか
蒼凪
だって、お母さんいるでしょ
ダイキ
それは、
ダイキ
学校に行くと嘘をついて
蒼凪
あら、
蒼凪
嘘をついちゃうなんて悪い子だね笑
蒼凪
なんて冗談はさておき
蒼凪
玄関寒いでしょ。
ダイキ
は、はい
蒼凪
おいで
蒼凪
リビングでゆっくりしな。
ダイキ
お邪魔します。
蒼凪
そんないちいちお邪魔しますとか
蒼凪
お行儀いいね
ダイキ
躾が酷くて
蒼凪
うちでは楽にしてていいからね
蒼凪
もっと気楽に。
ダイキ
分かりました
キャスター
連続放火殺人の______
蒼凪
物騒だね。
ダイキ
はい。
ダイキ
テレビ見てても辛いことしか報道されてないし
蒼凪
そうだったね
蒼凪
なんで死にたいなんて?
ダイキ
それは、
ガラガラ
大翔
あ笑
凛
きたきた笑笑
蘭
よくこれたねー?笑
ダイキ
なんなんですか...
凛
何って、ねぇ?
大翔
自分でもわかってんだろ笑
凛
自分の親が犯罪者とか死にたくなるわー笑笑
蘭
ほんとにね笑
蘭
自分が犯罪者の息子っていうレッテル抱えてんの笑
蘭
かわいそー笑
ダイキ
やめてよ、
大翔
なぁダイキー
大翔
お前死ねよ
大翔
死んだら許してあげる
凛
えーでも死んだら全部無くなるよー?
蘭
まあ死ぬなんてことこいつになんか出来ないよ笑笑笑
大翔
それもそうか
いっつも笑いもの
大翔
えいっ
ダイキ
いっ
一同
キャハハハ笑
大翔
画鋲で刺されたくらいだとこんなもんかー
蘭
つまんないのー
凛
蘭、釘貸して
蘭
はいよ笑
ダイキ
やめて!
ダイキ
釘だけは...
凛
だーいじょうぶ!
凛
死なないからさ笑
僕にとっては
僕は
ダイキ
死んだ方がマシだよ、
大翔
は?
凛
なにそれ
蘭
まじ冷めるわ
凛
ふざけてんの?
凛
ってことで刺しまーす!笑
ダイキ
いっった!!
ダイキ
血が、
ダイキ
血が止まんない……
大翔
やべ〜
蘭
さすがにやりすぎ?笑
凛
まあまあ別に?私たちはどうって事ないし〜笑
一同
アハハハ笑笑
大翔
先生来た
凛
みんなこのことは先生に言わないよね〜?
一同
うん。言わないよ
蘭
言ったらどうなるか分かってるよ、ね?
一同
うん
一同
わかってる
わかってる。
はずなのに。
誰にも言えずに
僕はこのまま死ぬのかも
蒼凪
そうかそうか
蒼凪
辛かったね
蒼凪
僕も、あったんだよ。イジメ
ダイキ
えっ
ダイキ
死にたいとかって、
蒼凪
もちろん思ったよ。
蒼凪
何度も
蒼凪
何度も何度も
蒼凪
死にたいって
蒼凪
だけどね。
蒼凪
こうやって苦しんでる人を助けようと思って、
蒼凪
僕は自殺支援を始めたんだ。
ダイキ
何回もやってるんですか?
蒼凪
そんなまさか。
蒼凪
何回もやってたら僕も死にたーいって思うよ。
蒼凪
君が初めて。
ダイキ
じ、じゃあ
蒼凪
うん。
蒼凪
一緒に死のっか