コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
車を走らせること数時間。
すっかり日はくれて、空には月が高々と昇っていた。
お父さん
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
お父さん
お父さん
お父さん
つばき
つばき
お父さん
お父さん
つばき
つばき
口ではそう言うものの、つばきは全く納得してはいなかった。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
お父さん
お父さん
つばき
ムッと唇を真一文字に引き結び、つばきは父親に促されるまま、ボロ屋の中へと入っていった。
お母さん
つばき
居間に入ったつばきの目の前にいたのは、すっかりいつもの調子に戻った母親だった。
嬉しさのあまり、飛びつこうとしたつばきだが……その衝動を、ぐっと堪える。
つばき
つばき
お母さん
お母さん
お母さん
つばき
つばき
つばき
お母さん
お母さん
つばき
お母さん
お母さん
お母さん
頭に触れる、母親の温かな手に、つばきは安心感を覚える。
つばき
SNSで可愛いと言ってもらったことよりも、いいねを貰った時よりも、満たされている感覚。
下心込みの愛情表現とはまるで違うそれに、つばきは自然と笑みを浮かべていた。
お母さん
お母さん
つばき
お父さん
お母さん
つばき
つばき
お母さん
和やかな会話の中、つばきは静かに決意した。
しばらく、写真の投稿は止めよう。
自分の顔も、私物の写真も。
つばき
つばき
つばき
つばき
意気込んでガッツポーズをするつばきにつられるように、月明かりが優しく差し込んでくるのであった。
その日から一週間後。
つばき
つばき
つばき
つばきの決意は、早速ゆらぎ始めていた。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
愚痴をこぼしつつも、つばきは両親を心配させまいと、学校には行っていた。
――その教室の中で孤立しようとも。
そうなると、つばきの承認欲求が満たされなくなるのは当然のこと。
今のつばきは、断つと決めたSNSに、手を伸ばす寸前まで来てしまっていた。
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
つばき
焦燥感に身を任せるまま、つばきがXYZにログインした時だった。
つばき
つばきはまたしても、自分の写真を見る羽目になる――
小紅姫?
小紅姫?
小紅姫?
小紅姫?
小紅姫?
小紅姫?
小紅姫?
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
晒し上げのために、つばきはなりすましの写真の一覧へと、指を伸ばす。
そこには案の定、以前つばきが見つけた画像サイトに掲載されていた、大量のつばきの写真が表示されていた。
それだけなら、まだマシだった。 なりすましをされているだけなら、まだ良かったのだ。
このアカウントの、最大の問題は――
小紅姫?
小紅姫?
小紅姫?
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
なりすましのホーム画面のスクリーンショットを撮り、つばきはムカムカとし始めた腹をさする。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
フォロワー
フォロワー
フォロワー
フォロワー
フォロワー
フォロワー
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
この注意喚起は、はっきり言って良いものではなかった。
彼女の写真目当てのユーザーが、軒並みフォローを外してしまったのだ。
みるみるうちにフォロワー数は激減し、小紅姫のフォロー欄だけが、以前の数字を記録している。
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
ユーリ
小紅姫
ユーリ
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリの言葉は、まるで極上の甘味のようだった。
環境の変化で荒んでいた、つばきの心に「逃げよう」と甘い誘惑がやってくる。
ユーリ
小紅姫
ユーリ
ユーリ
ユーリ
ユーリ
小紅姫
小紅姫
小紅姫