テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
115
そば . 猫化嫌恨呪殺
2,138
登場人物 自己紹介
朝霧 美月
主人公 朝霧 美月(あさぎり みつき) 学年:高校2年生(17歳) クラス委員を務める真面目な優等生。 成績は常に学年上位で、先生からの信頼も厚い。 困っている人を見ると放っておけない性格だが、自分のことになると極端に鈍感。 恋愛経験はゼロ。 「好き」という感情がよく分からず、少女漫画を読んでは「こんなの現実であるわけない」と思っている。 実は甘いものが大好きで、新作スイーツを見るとつい買ってしまう。
黒瀬 結衣
ヒロイン 黒瀬 結衣(くろせ ゆい) 学年:高校2年生(17歳) 誰が見ても「ギャル」。 明るい茶髪、長めのネイル、制服もギリギリ怒られないくらい着崩している。 見た目だけで怖がられがちだが、実際は面倒見がよく、後輩からも慕われている。 勉強は苦手だけど頭の回転は速く、空気を読むのが得意。 恋愛経験はそれなりにある……ように見えるが、本気で好きになった人はいない。 美月の前だけは、少しだけ素直になれない。
高橋 陽菜
高橋 陽菜(たかはし ひな) 学年:高校2年生 美月の幼なじみ。 明るく人懐っこいムードメーカー。 美月のことを誰より理解している……つもり。 「え? 美月って結衣のこと好きじゃないの?」 と本人に悪気なく爆弾発言をするタイプ。
桜庭 莉子
桜庭 莉子(さくらば りこ) 学年:高校2年生 結衣といつも一緒にいるギャル友達。 恋バナが大好き。 結衣が美月を目で追っていることに真っ先に気付き、毎日のようにからかう。 「結衣さぁ~、また委員長見てるじゃん(笑)」 本人は恋のキューピッド気取り。
物語について 恋愛に鈍感すぎる真面目委員長と、 見た目はギャル、中身は一途な女の子が、 少しずつお互いを知り、距離を縮めていく青春ストーリー。 放課後、一緒に帰ったり。 テスト勉強をしたり。 文化祭で一緒に準備したり。 雨の日に相合い傘をしたり。 そんな「なんでもない毎日」が、少しずつ特別になっていく。 これは、二人だけの青春物語。
キーンコーンカーンコーン──。
六時間目の終わりを告げるチャイムが校舎に響く。
起立。礼。
朝霧 美月
先生が教室を出ると同時に、一気に騒がしくなる教室。
カラオケ行こー!
おい!コンビニ行こうぜ!
待ってやばい!!部活遅れる!!!
そんな声が飛び交う中、朝霧美月は一人、黒板へと向かった。
日直だから、消しとかなきゃ。
そう思いながら騒がしい教室の中、黒板を消していると
黒瀬 結衣
後ろから聞きなれた声がした。
振り返ると、教室の入口にもたれかかる黒瀬結衣。 ゆるく巻いた明るい茶髪。 制服は少しだけ着崩していて、ネイルもキラキラしている。 いかにも”ギャル”。
だけど。
黒瀬 結衣
その笑顔は、誰よりも優しかった。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
それだけ言うと、結衣は一番後ろの席へ座った。
スマホをいじるでもなく、
誰かと話すでもなく、
ただ、美月が終わるのを待っている。
ほんと、不思議な人。
初めて話したのは、一か月前。
美月がプリントを職員室へ届けた帰りだった。
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
たったそれだけの会話。
それだけしかしてないはずなのに。
気付けば、毎日一緒に帰るようになっていた。
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
自然と隣に並ぶ。
廊下を歩けば、
黒瀬さんって委員長と仲良かったっけ?
最近ずっと一緒じゃない?
そんなひそひそ声も聞こえる
朝霧 美月
美月は少し歩く速度を速めた。
黒瀬 結衣
結衣が聞く。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
その一言に、思わず美月は足を止めた。
朝霧 美月
黒瀬 結衣
朝霧 美月
思ったより大きな声が出た。 廊下を歩いていた生徒が何人か振り向く。
朝霧 美月
やっちゃった。
恥ずかし
顔が熱い。
黒瀬 結衣
結衣が笑う。
黒瀬 結衣
朝霧 美月
黒瀬 結衣
その笑顔を見た瞬間
胸が少しだけ苦しくなった。
...なんだろ。
理由は分からない。
でも
『また明日』
その一言が、今日はいつもより少しだけ嬉しかった。
その夜。
ベッドに寝転びながら、美月はスマホを眺める。
通知が1件。
美月は少し笑って返信する。
黒瀬 結衣
朝霧 美月
朝霧 美月
すぐに既読が着く。
黒瀬 結衣
黒瀬 結衣
朝霧 美月
朝霧 美月
黒瀬 結衣
黒瀬 結衣
返済方法......。
そんなもの、思いつくはずもない。
だけど。
“明日”が少しだけ楽しみになっている自分がいた。
Exit -› 8月2日
コメント
2件
よいですね!続きが気になりすぎる~~~~~
わあ、第1話からもうこんなに心が温かくなるお話なんですね……! 真面目な委員長・美月と、ギャルだけど一途な結衣の距離感が絶妙で、特にお互いを気遣いながらも「嫌じゃない」って声が大きくなっちゃうシーン、すごく好きです。結衣の「待ってるよ」の優しさに、美月が少しずつ気づいていく感じが丁寧で、続きがすごく気になります🍦