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むっちゃ見るの遅れましたm(*_ _)m 96ちゃんナイスだなぁ〜そらるさんも発表できる勇気が凄すぎる✨
最高!やっぱかえでの作品好きだわ
♪〜
ボクらがステージの方へ移動すると、 曲のイントロが流れ始める
まふまふ
まだステージの幕は下がってる状態
この状態のまま、 一旦サビ前まで歌い上げる
まふまふ
深呼吸をして、マイクを握り直す
もう一度、息を吸って……
まふまふ
まずはボクのパート
そらる
そして次、すかさずそらるさんの パートに移る
ここまででも、ステージ下にいる 人達の歓声や手拍子が、痛いくらいに 聞こえてきてる
入れ替わったり、ハモったりを 繰り返して……とうとうサビに来た
まふまふ
ボクのパートが終わって、サビの そらるさんパートに入ると同時に 幕が上がって、途端に視界が開ける
それと同時に、歓声も今までとは 比べ物にならない程大きくなった
まふまふ
全校生徒が集まってるんじゃ ないかって程の人の数
それでも、そらるさんは臆せず のびのびと歌っている
生徒
生徒
生徒
歓声の中には、やっぱりこういう ざわざわとした声も混じっている
でも、ボクらはそれを覚悟で ここに立ってるんだ
まふまふ
♪〜
最後の歌詞を2人で歌い上げて、 曲が終わる
パチパチパチパチ……
こんなに拍手を浴びたのは、初めてだ
もちろん嬉しいし……何だか、 楽しくなってきた
っと、次は自己紹介をしなくちゃ
2人で声を揃えて……
「「みなさんこんにちは」」
そらる
まふまふ
挨拶をしてお辞儀をすると、 また拍手が起こる
まふまふ
そらる
ボクがMCを始めると、いつも 雑談をするみたいにボクに 話しかけてきたそらるさん
まふまふ
そのおかげで少し緊張が解けて、 笑いを混ぜながらいつもの調子で返す
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
ボクらのボケとツッコミで、 観客の生徒達が笑ってくれた
……そらるさんが、今までみんなに 見せてこなかった素の表情で、 楽しげに話している
こんなに沢山の人を前にして臆せず 話せるのは、2年間生徒会長として 人前に出てたからなのかな
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
そらる
まふまふ
ボクらの曲だけでなく、今まで コラボしたボカロ曲も織り交ぜて、 ライブは順調に進んでいく
中にはネタ曲もあったり…… バレンタインの時作った曲も、 せっかくだからとお披露目した
まふまふ
MCも何回かして、段々とライブが 終盤に差し掛かってきた
客席の人達は、最初こそざわついてた ものの、今では手拍子をして、 ライブを楽しんでるように見える
そらる
今は、最後のMC中
先輩は、ここで自分のことを 話すって言ってた
彼方
マイクを片手で握りしめて、 真剣な表情で話し始めた彼方先輩
それを受け止めるかのように、 客席の方が静かになった
……マイク越しじゃ分からない けど、すぐ近くにいると、 声が震えてるのも分かる
彼方
彼方
みんなに向かって、 深く頭を下げた彼方先輩
それから、少しの間体育館に 静寂が続いた
棗
静寂を破ったのは、96ちゃんの声
驚いてその方を向くと、96ちゃんの 他に、天ちゃん、姉さん、とも君…… いつものみんなが揃っていた
翔太
真夏
天ちゃんと姉さんも、96ちゃんに 続いて声を上げる
生徒
生徒
生徒
さらに、色んなところから そんな声が上がってきた
彼方
それを聞いた彼方先輩が、 頭を上げて観客席の方を見渡す
それから嬉しそうに笑って、マイクは 使わず、いつもの口調でこう言った
彼方
先輩の笑顔は、 今までで一番嬉しそうで
何故だか、隣にいる僕まで 嬉しくなった
そらる
ボクの方を見ながら、 そらるさんにそう言われる
一度頷いてから、 今度はボクが話し始めた
まふまふ
去年の春、僕が彼方先輩の ことを想って書いた曲
まふまふ
でもこの曲は、僕だけじゃなくて 2人にとっても特別だから、最後に 歌いたいねって話してた
まふまふ
「桜花ニ月夜ト袖シグレ」