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ぁ、あぁ、あぁぁ…!

そんな…嫌や!

俺は、まだ……!

ゲームマスター

向井くん6票、佐久間くん2票で…

ゲームマスター

向井くんが処刑されまーす!

っ…嫌、嫌や、

ゲームマスター

それでは、遺言をどーぞ!

ちゃう!ちゃうねん!俺はジンロウやない!

なんで信じてくれんのや!嘘ついてん のはラウールさんの方なんに!

あぁぁぁぁ…!嫌、嫌やぁ!死にたない!

向井、さん…

ほんまにお願い!殺さんでや!

康二。

へ、?

よく思い出してみてよ。本当に死にたくないの?

ここに来る前、自分がどんな目にあったのか覚えてない?

ここに、来る前…?

……あ、

15年前_

はぁ、はぁ…

おとん?おかん?お兄…?どこにおるん……?

なぁ…返事してや、

……あ、!

なんやもう、そんなとこにおったんかぁ…笑

驚かせんで、や_

ッ!

15年前…11歳の夏。俺は両親と兄を亡くしたんや。

家族で山にキャンプに来てた、その時に。

おとん、なぁおとん?起きてぇな…

おかん?早よ起きんと身体痛なるで…?

お兄も…なんでこんなとこで寝とるん?

なぁ、みんな…

この赤いの、なんなん……?

トマトジュース?そんなもん使ったところで、俺は騙されんで…?

なぁ…早よ起きて、抱きしめてやぁ、

あまりにも唐突すぎて、涙すら出なかった。

頭が追いつかんくて、…いや、心のどこかではきっと理解しとったんやろな。

でも、どうしても信じたくなかったんや。

…なあ、なあって……!

その時まだ小学生だった俺は、冷たくなった家族を目の前にしてどうしたらええんか分からんかった。

せやから、ただ家族に声をかけ続ける他なかったんや。

そこから、何度も死のうと思った。

でも、それはみんなを裏切ることになると思って、バッグの中の食料を食べてたんや。

家族の亡骸の隣で食べるものは、何も味がしなかったなぁ。

そして、遭難して3日が経った日。

とうとう食料が底を突いた。

バッグの中は空っぽで、周りに生えてる草木も食べれそうには見えんかった。

あぁ、もう俺も終わりか、と思った。

……ごめんな、みんな。俺も、もう駄目そうやわ…

意識が朦朧としてきた、その時やった。

大丈夫ですか!?

……?

とある男の人に発見されて、俺は間一髪で助かった。

その人は自分は医者なのだと告げた。

それからその人は誰かに電話したあと、俺を背負って山を下った。

ご家族は後から僕の仲間が運びますので、安心してください。

っ…

そこでやっと、一筋の涙が俺の頬を伝った気がしたんや。

それが助かったという安心からなのか、家族を亡くした苦しみからなのかは分からへん。

それでも俺はただただ、泣き続けた。

涙が枯れて、出なくなるまで。

………苦しかった、よね。

俺が君を、君達を救うから。

それまで、待ってて…

泣き疲れて朦朧とする意識の中、俺が最後に見たのはその人の哀しそうな笑顔やった。

……花、?

俺はその後、搬送された病院で花を受け取った。

看護師さんによると、俺を病院まで運んだあの人が渡してくれと言ったものらしい。

何で花なんやろ…。しかも、一輪だけ

その時は不思議で仕方あらへんかった。

でも、いつしか、その花のことは忘れてしまっていた…。

ジンロウゲーム2 ー9色のリモニウムー

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